のんびりぽつぽつ

日常のこと、本のこと、大好きなこと・・・
いろいろ、と。
のんびりと。

1番。

2005年11月10日 21時44分59秒 | ぽつぽつぽつ
っていうほど、映画観てるわけではないんだけれど、私の中できっと一番になりそうな作品。

今日の朝日新聞夕刊に、映画「ALWAYS 三丁目の夕日」の紹介と評論が載ってました。

不覚にも、それを読んだだけで、なんだか涙。

時代設定なのか、登場人物なのか、も、何が何だか・・・
とにかく、すとんっと心の中に入ってきた物語。
ぽろぽろとあったかい涙が流せる物語。

ああ、もう一回映画館に行きたい。
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「パーフェクト・ブルー」

2005年11月10日 13時43分04秒 | ★★宮部みゆき
宮部 みゆき 著 創元推理文庫。

元警察犬マサが語る物語ってことで、ふっと手に取りました。
帯をみると、宮部さんのデビュー長編なんですね。
やっぱり、注目の人は始めからうまい物語を書くんだなあ・・としみじみ。

お話は、探偵物語。
それを飼われている犬が話すっていうのが、おもしろい。
ついつい、マサが人のような気分で読んで「あれ?」と思ってしまうことも。ワンちゃんの感覚がこんな風にわかったら、楽しいだろうなあ。

さて、中身は。
高校野球のスーパースターを兄に持つ諸岡進也。家を飛び出している彼を連れ戻してほしいと依頼を受けた蓮見探偵事務所の加代子とマサが、進也を諸岡家に連れ戻す途中で遭遇してしまう、進也の兄克彦のガソリンをかけられて焼き殺される姿。
そこから始まり、兄と弟、親と子、高校野球の矛盾と残酷な連帯責任への批判などなどが絡み合い、終盤は大手製薬会社まで絡んで非常に辛い話になる。
それでも、どこか重苦しくならずに読み進められるのは、やはりマサが語ることと、進也がとてもしっかりとした前を向いている少年であったからなのか。

宮部みゆきの作品は、「模倣犯」を薦められて読んだのが最初なのだが、上下組の二冊の、上巻はとても良かったのだが、下巻がちょっと間延びした感じで読み進むのが辛く、それ以降手にしていなかった。でも、やっぱり模倣犯の上巻で感じた「おもしろさ」が、この処女長編には感じられ、またすこし、宮部作品を手にしてみようかな、と思い直している。
コメント (8)
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