のんびりぽつぽつ

日常のこと、本のこと、大好きなこと・・・
いろいろ、と。
のんびりと。

「グリーン・レクイエム/緑幻想」

2008年02月20日 22時47分02秒 | ★★新井素子
新井 素子 著 創元SF文庫。

「グリーン・レクイエム」星雲賞を受賞した素子さんの代表作の1つ。
そしてその続編「緑幻想」2作品が一冊にまとまったのは、今回が初めて。

連続して途切れることなく読んで。
なんとなく、感覚としてなんだけれど、
「グリーン・レクイエム」は動の物語。
「緑幻想」は静の物語。
当然といえば当然なんだけど、そんな印象を改めて抱いた。

「愛している」という祈りで何もかも受け容れる植物の想い。
ずっしりと重い、その願い、祈りを受け止めて、ふと現実に戻るとあの頃よりも更に変わっている環境。
ラスト、どこでもない、どこかの場所で祈る彫像のような緑に、どうしようもなく切なくなった。

判りすぎるくらい判っているストーリー。
でも、時を経て読むと、また違う受け止め方になる物語。
今のほうが、この2作品に心が痛む。

大丈夫か?人は。
この先の未来は。
祈りはいつか通じるのだろうか。

静かに心の中で私も祈りを受け止めて、本を閉じる。

「迷子の領分」

2008年02月20日 08時46分49秒 | まんが☆アニメ
昨日、届きました。
復刊ドットコムでみんなでクリック頑張った集大成の一冊。
高橋亮子先生の「迷子の領分」

えっと、ね。
プチプチの袋に丁寧に包まれて、クロネコさんが送ってくれる、その扱いはとっても気に入った。。

で、本ですが。

いやもう、兎に角中身は知ってるわけで、すごく懐かしくて手元に再度来てくれたことを、本当にうれしく思うわけですが。
正直に言うと、昔持ってた本を手放したことを、再度後悔する結果にもなりました。。かなぁ。

表紙は写真の通り、、、こんな感じ。元通りの装丁にはできないんですね。高橋せんせのカラーもすごく好きだったから、残念。
んで、紙質も、ね。やっぱりちょっと落ちるわね。
大きさはDVDのケースと同じ。
印刷は、特に不満なし。
後ね、ラストに注釈がついてるのね。昔の本の復活のたびによく目にすることば。今では使っちゃいけない類のものがありますが作者の意図と作品の内容から今回はそのまま・・・云々ってやつ。
私、どこがそーなのかわからんかったっす・・。つけなきゃいけないのかもしれないけれど、、いらないよなあ。こういう文章って思っちゃいます(^^;)

ま、何はともあれ、でも手元に届いたことを素直に喜んでます。
お話が懐かしくて、そーだったそーだった!なんて一気に読んでしまいました。
とてもとても、幸せ、ですよー。

ちょっと、お値段張るのは、辛いけどねぇ。それは仕方ないね。ほんと、復刊できるなんて信じてなかった訳だし、、ね。
ほかの作品、、どうしようかな~~~~~