新井 素子 著 創元SF文庫。
「グリーン・レクイエム」星雲賞を受賞した素子さんの代表作の1つ。
そしてその続編「緑幻想」2作品が一冊にまとまったのは、今回が初めて。
連続して途切れることなく読んで。
なんとなく、感覚としてなんだけれど、
「グリーン・レクイエム」は動の物語。
「緑幻想」は静の物語。
当然といえば当然なんだけど、そんな印象を改めて抱いた。
「愛している」という祈りで何もかも受け容れる植物の想い。
ずっしりと重い、その願い、祈りを受け止めて、ふと現実に戻るとあの頃よりも更に変わっている環境。
ラスト、どこでもない、どこかの場所で祈る彫像のような緑に、どうしようもなく切なくなった。
判りすぎるくらい判っているストーリー。
でも、時を経て読むと、また違う受け止め方になる物語。
今のほうが、この2作品に心が痛む。
大丈夫か?人は。
この先の未来は。
祈りはいつか通じるのだろうか。
静かに心の中で私も祈りを受け止めて、本を閉じる。
「グリーン・レクイエム」星雲賞を受賞した素子さんの代表作の1つ。
そしてその続編「緑幻想」2作品が一冊にまとまったのは、今回が初めて。
連続して途切れることなく読んで。
なんとなく、感覚としてなんだけれど、
「グリーン・レクイエム」は動の物語。
「緑幻想」は静の物語。
当然といえば当然なんだけど、そんな印象を改めて抱いた。
「愛している」という祈りで何もかも受け容れる植物の想い。
ずっしりと重い、その願い、祈りを受け止めて、ふと現実に戻るとあの頃よりも更に変わっている環境。
ラスト、どこでもない、どこかの場所で祈る彫像のような緑に、どうしようもなく切なくなった。
判りすぎるくらい判っているストーリー。
でも、時を経て読むと、また違う受け止め方になる物語。
今のほうが、この2作品に心が痛む。
大丈夫か?人は。
この先の未来は。
祈りはいつか通じるのだろうか。
静かに心の中で私も祈りを受け止めて、本を閉じる。