のんびりぽつぽつ

日常のこと、本のこと、大好きなこと・・・
いろいろ、と。
のんびりと。

コロボックルの世界へ。

2011年06月04日 00時13分27秒 | ☆本☆
とてもとても、懐かしいシリーズ。

佐藤さとる 著 村上勉 挿絵

コロボックル物語1。
「だれも知らない小さな国」

講談社文庫




久々に手にするこの物語。
挿絵も大好きな村上さんで一緒。


そして。

読み始めたら。



最近のすさんだ心に染みとおるように、やわらかい暖かいものが入ってきた。
子どものころに夢中になった作品を、
いま、改めて手に取るってこんな感覚になるんだ・・・・・。

10年単位で読んでいなかった物語。
下手したら・・・30年ぶり、、くらい?
いや、それ以上か。

なのに。
そう。
本を手にして扉を開けばそこには。

決して変わらない世界が広がっている。
あの頃感じたこと。
いま、感じること。
まるで変わっていないと思ったり、
変わっているなと思ったり。

でも。
一番の収穫は。

本当に。
こころに潤いってこういうことだ・・・と実感したこと。
読みながら、手足の先まであたたまるような、やわらかくなるような。
不思議な感覚を覚えた。

幸福感。
満たされる感じ。


長い年月を経てまた。
私の手元に来てくれたことに、ありがとう。


巻末。
梨木さんの解説の冒頭に。

「幼い頃からの愛読書がある、というのは幸福なことだと思う。」

と、ある。
その通りだと思う。


私の歩みと一緒にいつも必ず隣にある1冊、
「霧の向こうのふしぎな町」
とはまた違う、懐かしい再会の喜び。
おしえてもらいました。

コロボックルの世界に、また足を運ぼう。
コメント (2)
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