のんびりぽつぽつ

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新選組血風録 BS時代劇

2011年06月15日 00時33分57秒 | テレビとか、映画とか、
4月からNHKBSプレミアムで始まった新しい時代劇枠。
水曜日、金曜日、木曜日、土曜日と(もっとあった?)地上波で移り変わり、
土曜日にはついに30分に時間短縮になってしまった「時代劇」が、
BSに引っ越して45分枠に戻って最初の作品。

ホントは地上波のまま時間を元に戻して欲しかったのだけれど、
でも30分っていう最低(と思ってる)の枠よりはずっといい。。。

その最初がなんと「新選組血風録」ってことで、、
ええ。
もちろん、某「!」と重なりますし、
どうしたって私の中には至上の作品があるので、
複雑な気持ちは多々ありつつ・・・、それでも欠かさずにここまで観てきました。

で。
案外毎回それなりに楽しめるところがあって。
勢いついて原作をほぼ2年ぶりに再読し。
(読書メーター見たらほんっとに2年ぶり位なのには笑ってしまった。)

今週。


第11話 「菊一文字」


今回のドラマ。
実は局長や副長、試衛館の面々に魅力を感じずに(@私限定ですよっ)ここまで来てるんだけれど、
唯一。
沖田総司は。
最初からいいなあ、、と思って観てきて。
中心にいるときも、ふらりっと隊士の皆をいじるときも、
そして、近藤・土方両氏といるときも、なかなかその雰囲気が良く。
彼と、そして毎回ゲスト出演する名もない隊士さんたちのお陰で欠かさず観た、というのが正直な所。

それでいいんだって、原作読んで思って。

んで、今回。

総司が主役であることはタイトルからも一目瞭然。
かなり、楽しみにしてた。
してた・・・。
ええ。

殺陣は素敵でした。
殺陣師の竹田さん、陽炎とはもちろん違う殺陣。
激しくて若々しくて(更にスピード感を重視しているような、、)荒々しい殺陣。

そして物語全体も及第点は取ってる、と思う。
うん。
原作と変更した点で作品が破綻してる訳じゃないし、
これでも、いいんだろう・・・ね。
おそらく。。。。
うん。
地上波の日曜日よりはもちろん100倍もいい。
楽しめる作品に仕上がってると、思う。


思うのだけど。
そう思った上で。
以下、毒になります。
某所で吐いてたけどなーんか違うよね、わたし?
って思って。今回はここに書く。
ので、気にいってる方はどうぞここまでで。




総司。
ええ?彼女を殺されて・・・っていう風に内容変更なんですか。。
(原作では一番隊の、総司が一番かわいがってた隊士が犠牲になって・・・だった。)
半井医師の娘、お悠さん。
おや、再登場ですか?と思ったら・・・・。
あらあら、、悲恋物語に、、、なるんですか・・・・・。

そして菊一文字。
最初に抜かなかったこと=身体が更に弱っているってことになっていて、、(ぶぅ。。)
土方に打ちのめされて半井家に養生に行くとき。
え?新選組の道場に置いて行っちゃうの!?!?!?!!!
菊一文字を?
だって・・・大切な自分の刀なのに?????
「組を守ってるようだ」って永倉か斉藤だったかなあ、、に言わせてたけど・・・
ものすごい・・・・違和感。。。違うだろ・・・・・。

更に。
土方さんがねぇ。。。
新婚の真似事させてやりたいなんてねぇ。。
祝言なんてねぇ。。
そして。
お悠さんが殺されたことに対して沖田くんにいう言葉がねぇ。
なーん、か。
ま、これは油小路でも思ったんだけど・・・らしくない。
まったく、らしくない。。。

原作できっちり「お前が最初に斬っていれば彼は死なずにすんだ」
と総司に厳しく突きつける姿のほうが・・・・好きだ。(好みの問題だろーか。。)
というか、そういう人が「土方歳三」だろう?
己にも厳しく他人にも厳しい・・・。
隠された優しさを無理に見せなくても画面から感じることはいくらでもできる。。。
(原作の行間から感じることができるように。)


重ねて言いますが、この流れでこの作品的にはOKなのだろうと思ってます。
久々に、それなりに楽しめる娯楽時代劇を作ってもらった、そうも、思ってます。


んで。今。
最終回観るのどうしようかなあ。。と迷ってる自分がいたりします。
五稜郭まであるんでしょ?
うーん。どうしよう。
(とかいいつつ、録画はおそらくするんだが・・・)
五稜郭。。
洋装の土方さん・・・。

うーん。
そもそも一番違和感あったのが彼だしな・・・・。


最後に。
これは完全に苦言。

隊士の皆さんの所作。
もう少し何とかならなかったですか。
「地上波日曜作品」じゃないし、所作までは無理でしたか。。
始めのころなんてホントに。。
だんだん身体の動きは変わってきたけど。

最後までどうしても気になったのが、刀の扱い方。

殺陣シーンはいいんです。昔ながらではないけれど、迫力あるし魅力ある。
でもねー。
その後・・なんですけどね。

納刀の仕草が・・・・・・・。ゾンザイ・・・・。
ものすごく、雑。
今回の「菊一文字」でも。
懐紙で血をぬぐった後。
大切な刀ならば鞘に収めるとき、、、もっと丁寧にしませんか。。。

動のときではない、静のときの刀の扱いが、
なんだかオモチャのように見えてしまい、どうしようもなかった。
武士ならば最も大切な物、ですからねぇ。腰の物っていうのは。

あまりにそこはずう~~~~~っと気になって、
結局ここまで変化なくて。。
ものすごく残念だなあ・・・と思うのです。


そして。
我慢できなくなりすぎた私は。
「陽炎の辻」を見直してしまったのでした・・・・・。
(納刀の場面を探して四出さんとの戦いを選ぶ。
ほんっと見事。。辛い戦いの後のあの刀の納め方。。すっと・・・。心まで表して。
というか抜刀から流れるようで動きに無駄がない。
それだけじゃない、もろもろの仕草一つとっても・・・・・)


比べちゃいけないのは判ってる。
でも今回のBS時代劇で、おそらく同じ年代の方々も出ている中、
どうしたって比べちゃうのは。。許していただきたい・・・。
山本耕史さんと。。(ましてこの作品なんで、ね。。)

ほんの少しの指導と気遣いで、
同じ画面が見違えるほど変わるよ?と、、思うのです。


・・・・・最終回。どうしよう。
原作では、この「菊一文字」が最終話。