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朗読 『宮沢賢治が伝えること』 3回目(大本命/笑)

2012年05月29日 00時27分07秒 | 山本耕史さん
カテゴリーまよった。
でもやっぱり、久々にこれ、です。



5月28日 世田谷パブリックシアター 14時開演

木村佳乃×山本耕史×段田安則


今回初めて上手側。
ファンクラブチケットなので結構前。
そして、はい。山本さんはこっち側でございました。

ふと気付いたのは、「ああ、今回は全員が俳優さんなんだな~」ということ。
そして。
それに気付いたのは、「注文の多い料理店」

山本さんと段田さん
手元の台本を読みながら、朗読しながら。
相手を見るんです。視線をふと上げて相手の出方を図るというか呼吸を合わせる。
そんな雰囲気が伝わってきて何だかとても面白い。

そして、やっぱり上手い。

声色も若干使うだけれど、あくまでも朗読。
このお二人のやり取りがとても面白くて、そして見事で。
聞き手側の想像力を妨げないその「さじ加減」とでもいうのかなぁ。
それがすごく心地よい、ことばの世界、でした。

今日は「よだかの星」で涙。。
なんだろう。
地の文を読んでいる耕史さんの声のトーンとその語り方に、
どんどんよだかの世界に入り込める自分がわかって、
最後までじっくりと丁寧に、作らないいつもの声で静かに読み語られる物語に、、
もうダメ。
思いっきり掴まれました。
こういう「よだか」は初めて。
とてもとても驚いて、とてもとても響いてきた。


プログラムで「朗読の経験はあるけれど、苦手分野です」とおっしゃっているけれど、
そして2回目の観劇の時の3人の方の様子から、今回すごく心配もしたんだけれど。。
心配いりませんでした。

まぁ、ね。短歌の朗読は。。ちょっと若干違和感ありましたけれど。
これは3回見たどの時にも、どの俳優さんにも感じていて、
「ああ、難しいものだなあ・・・」と思ってましたので私の中では許容範囲。


段田さんも「永訣の朝」が随分変わっていて。
もちろん相手が変わるっていうこともあると思いますが、
前回の違和感は全くなくなっておりました。


この3人の朗読は、一番ゆっくりと進んでいった感じがします。
1時間という時間を丁寧にじっくりと過ごさせていただきました。






朗読って難しいものだなあ、というのが、今回3回公演を見て感じたこと。
そして、同じ台本、同じ演出の中で、役者さんたちのそれぞれの解釈と静かなパフォーマンス。
これはとても贅沢で楽しいものだな、とも教えてもらいました。


案外好きかも。朗読劇。
(文字で同じものを読みたくなるのが難点??ですが/笑)