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2019年10月の読書 十二国記、承前の、ような?

2019年11月30日 05時37分37秒 | ★★★毎月の読書まとめ
またまたギリギリでのまとめ。
そーか、10月はこんな読み方していたのか、
と、なんだか遠い過去のような感覚になっている。
原因は、、、
分かり切ってる小野主上〜〜!!!


10月の読書メーター
読んだ本の数:12
読んだページ数:4448
ナイス数:902


神獣の都 :京都四神異端録 (新潮文庫nex)神獣の都 :京都四神異端録 (新潮文庫nex)感想初作家さん)神獣と眷族、五行思想そして京都。これは面白そうだと手にしてみた。のだけど、かなり予想外の話の進み方で。。戸惑いが強いまんまラストまで行ってしまった。なんていうか、とても軽くてツッコミ会話が多くてどうも私には馴染めない世界だったかな。テーマは面白いものだったから入り込めなかったのが少し残念です。こんな軽さで五行思想の世界を描く形もあるんですね。読了日:10月31日 著者:小林 泰三
訪問者 (祥伝社文庫)訪問者 (祥伝社文庫)感想本屋さんで目にした時は最新刊かな?と思ったら近頃よくある大きな帯を新たに付けた形でした(笑)でもそれで気付けたから良し、かな。恩田陸の閉じられた世界全開。この独特の雰囲気は本当に楽しい。その中で戸惑い騙し騙され…途中から登場した小野寺くんが栗本薫さんの伊集院大介に重なって困ったけれどある意味同じ立場。どれが本当でどこが嘘なのか。最後の最後まで惑わされて、でもある意味決着を付けてくれてクローズドサークルを去る。「訪問者」その来訪の扉を開けるか開けないか。そこで未来が一度変わる。読後の余韻で未だどこか怖い。読了日:10月30日 著者:恩田 陸
危険なビーナス (講談社文庫)危険なビーナス (講談社文庫)感想うーーむ。3分の2くらいまで非常に読みにくく。それは主人公の独白部分がちっとウンザリなのとヒロインが怪しすぎて信用できなさすぎるのと…。主人公はさておき、つまりは作者に騙されていたってことですか、ね。ヒロインよりも私は病院の助手蔭山さんが素敵だなーと思いました。と、まぁそんな感じで読んでましたが最後の謎解きの流れはスッキリさせてくれるテンポの良さでした。東野さん。どうも恋愛が並列で絡むと私はあんまり好みではなくなるのかも。そこがなければするりっと楽しめるのになぁ、といつかも何かで感じたのを思い出してます。読了日:10月27日 著者:東野 圭吾
魔弾の射手 :天久鷹生の事件カルテ (新潮文庫nex)魔弾の射手 :天久鷹生の事件カルテ (新潮文庫nex)感想今回は事件カルテ。ってことは事件、なんだな、というオープニングからかなりイヤな状況。でもなんていうか鷹央ちゃんと小鳥くんの距離感が定まってきていて周りで引っ掻き回す(笑)鴻ノ池ちゃんの感覚も安定していて妙に落ち着いて読めた。それにしてもこんな病もあるんですね。お医者さんならではの原因にうなります。さらりと読めてなるほどと納得、犯人に嫌悪。ラストであったかい気持ちになって更にえー!?あらららら小鳥センセっ!で、楽しませて頂きました。私はもちろんだか鷹央ちゃん派(笑)読了日:10月23日 著者:知念 実希人
図南の翼 (となんのつばさ) 十二国記 6 (新潮文庫)図南の翼 (となんのつばさ) 十二国記 6 (新潮文庫)感想戴極国始動の為の再読)そのラスト。一瞬この一冊は飛ばそうかな?と思ったんだけど…それは無理な相談ですね。開けばやめられず後半、畳み掛けるように流れが急になると堪らない。何度も読んでいるのに珠晶が犬狼真君と対面し内心を吐露する下から後はラストまで心が震えて身体の内側から沸き起こる何とも言えない高揚感に全てを持っていかれる。物凄いこのエネルギー。珠晶から溢れて止まらない力。そして。今回もまた、新たな発見と謎もあり、一体何度読んだらこの世界を全て見届けることが出来るんだろう?と思う。→読了日:10月19日 著者:小野 不由美
風の万里  黎明の空 (下) 十二国記 4 (新潮文庫)風の万里 黎明の空 (下) 十二国記 4 (新潮文庫)感想戴極国始動の為の再読)3人の少女の次第に寄り合わさっていく流れ。男性陣の関わってくる流れ。全ての流れが一点に合わさっていくその次第に速さを増していく流れを追うのがたまらなくワクワクする。深い悲しみと絶望と怒りと怨み。その数段上を行くこの先への希望と期待。そう取って読んでいいんだよね?王であること。その側近であること。国というもの。民というもの。それぞれの立場で人はそれぞれ王であってほしい。自らの。そんな慶の国の姿。いつか見せて欲しいと心から望む。読了日:10月16日 著者:小野 不由美
風の万里  黎明の空 (上) 十二国記 4 (新潮文庫)風の万里 黎明の空 (上) 十二国記 4 (新潮文庫)感想戴極国始動の為の再読)前回と違ってそれより前に感じていた感覚が戻ったらしく、鈴の言い分にイライラして困った(^^;事ほど左様に読書というのは読み手の今の心持ちを映すんだなぁ。参る。が。そういえば。芳にも麒麟が居ないのだった。それも恐らくは蝕の、為?ここを強く意識したのは今回の読み方のせいかもな。祥瓊に楽俊。鈴に清秀。そして陽子。次第に絡み合っていく3人の姿を読みたくて下巻に急ぐ。それにしても。。この上巻のラストは酷すぎる、、と涙を禁じ得ず怒りを持ちつつ。読了日:10月14日 著者:小野 不由美
東の海神(わだつみ)  西の滄海 十二国記 3 (新潮文庫)東の海神(わだつみ) 西の滄海 十二国記 3 (新潮文庫)感想戴極国始動の為の再読)雁州国の王と麒麟。500年を超える治世をする2人の始まりの物語。おそらくシリーズで一番か二番目に読み返す事の多いお話なのに、また新たなことに気が付く。「戴」を起点に読み返していると、ん?これは…ここでこんな言葉が…こういう事なのか…と。斡由のあの言い分の中に今の戴国を見る、と言ったら言い過ぎかな。メチャクチャな王と麒麟。なんだかんだ、やっぱり好きだなぁ。そしてこの物語の緑豊かな山々の影に「青条の蘭」があるのだな。感慨深い。読了日:10月12日 著者:小野 不由美
月の影  影の海 (下) 十二国記 1 (新潮文庫)月の影 影の海 (下) 十二国記 1 (新潮文庫)感想戴極国始動の為の再読)陽子は楽俊に出会った後もこんなに負の心根のままだったんだっけ?それを自ら受け止めて受け入れて慶国の王として立つことを決めるまでの過程が、心に突き刺さる部分も含めて今回とても面白い。人生の何年もかかる、いや一生かかっても気づくことすら出来ない人も居るであろう事をこの短期間で認めて立つ。何て強い。慶国の先の先、もさらに見てみたくなる。読了日:10月09日 著者:小野 不由美
月の影  影の海 (上) 十二国記 1 (新潮文庫)月の影 影の海 (上) 十二国記 1 (新潮文庫)感想戴極国始動の為の再読)慶国の物語。始まりはこちら側の世界。胎果として生まれた彼女が景麒に見つけられて連れてこられた十二の国の一つ、巧国で人の、そして自らの負の部分をトコトン見せられ絶望しながらただ生きる為だけに前に進む、上巻。トコトンの醜さや汚さ。でもそれもまた人だ、と受け止められる自分はスレてしまったんだろうか。なんてことを考える。こちら側の陽子は相手に合わせる優等生。戦う彼女の出だしがこれというのが違和感てんこ盛りなのは先を知りすぎた感覚、ですね。久々の1日一冊一気読み!読了日:10月06日 著者:小野 不由美
丕緒の鳥 (ひしょのとり)  十二国記 5 (新潮文庫)丕緒の鳥 (ひしょのとり) 十二国記 5 (新潮文庫)感想戴極国始動の為の再読)慶、柳、雁、そしてもう一度、慶。それぞれ本編とは視点を変え、その本流に隠れた部分を描くこの巻は、だからこその厚みがありそして深く厳しく考え込む状況に必ず追い込まれて苦しい。「王」が立つ時。「王」が斃れ始める時。「新王」が立つまでの国の様々な混乱。そこに踏み留まり耐える意思。重くて辛いけれども、その先に仄かに灯る明かりの温かさが心を揺さぶって切ないだけではない涙を流させる。深い。読了日:10月06日 著者:小野 不由美
黄昏の岸 暁の天 十二国記 8 (新潮文庫)黄昏の岸 暁の天 十二国記 8 (新潮文庫)感想戴極国始動の為の再読)重かった。今回はとにかく苦しかった。特に高里という名で生きるあちら側の世界の描写が、文字を追うのを止めたくなる辛さを覚えた。どこに誤りがあったのか?何がここまで戴国の民と王と麒麟を苦しめる事態に進めてしまったのか。天が実在するならば天もまた誤ることはある。結局わたしは今回も蓬山での西王母との邂逅の一言「…病は祓おう。それ以上のことは、いまはならぬ」その「いまは」に縋ってしまう。そしてそれは今後の泰麒の生き様が答えをもたらすのかな、とラストの陽子たちの会話で考える。読了日:10月01日 著者:小野 不由美
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