宮部みゆき 著 角川文庫。
江戸のふしぎ噺、9編。
お店に奉公する人たちの、市井の人々の心の中にあるちょっとした隙間。
そこを丹念に描写しつつ、そこに起こる「ふしぎ」を描く。
相変わらず上手いなあ、と、思う。
ほんとうに、今、目の前にその「ふしぎ」があるんじゃないか、
心の闇やじめじめとした何かや恐怖、悲しい心が目の前にきっちりと存在しているように描かれる物語運び。
身を粉にして働いて、働いて、、働きぬいて生きている、素朴で純な人々と、そして、そこここにふしぎや、あやかしの在る世界。
宮部みゆきの時代小説は、いつだって、そういう「ふしぎ」と隣り合わせ。
生活がそこにあり、必死に生きる人々がそこに居り、生き死にと隣り合わせに生き抜く。
それをとても実感できる。
そこに、何かがある。形の無いなにか。
それがまた、人々の生き死にをとても鮮やかに描き出しているように感じる。
一気に読んで、ふうっと一息。
切なくて、悲しくて、怖いお話が目一杯詰まっていた。
また、「初ものがたり」とか「本所深川ふしぎ草紙」とか、読みたくなっちゃった。
江戸のふしぎ噺、9編。
お店に奉公する人たちの、市井の人々の心の中にあるちょっとした隙間。
そこを丹念に描写しつつ、そこに起こる「ふしぎ」を描く。
相変わらず上手いなあ、と、思う。
ほんとうに、今、目の前にその「ふしぎ」があるんじゃないか、
心の闇やじめじめとした何かや恐怖、悲しい心が目の前にきっちりと存在しているように描かれる物語運び。
身を粉にして働いて、働いて、、働きぬいて生きている、素朴で純な人々と、そして、そこここにふしぎや、あやかしの在る世界。
宮部みゆきの時代小説は、いつだって、そういう「ふしぎ」と隣り合わせ。
生活がそこにあり、必死に生きる人々がそこに居り、生き死にと隣り合わせに生き抜く。
それをとても実感できる。
そこに、何かがある。形の無いなにか。
それがまた、人々の生き死にをとても鮮やかに描き出しているように感じる。
一気に読んで、ふうっと一息。
切なくて、悲しくて、怖いお話が目一杯詰まっていた。
また、「初ものがたり」とか「本所深川ふしぎ草紙」とか、読みたくなっちゃった。