恩田 陸 著 集英社。
久しぶりの恩田陸です。
実は一冊読んでとことん凹んでしばらく離れました。彼女の作品から。
「ロミオとロミオは永遠に」という作品に納得できなくて・・・・。ま、良くあることです。東野さんでも先日自爆(?)したし、、それは、多分大量の作品を描かれる人たちの、どこに惚れるかというだけのことだから、気にはしない。けれども、しばらくはどうしても気持ちを引きずられるので、次の作品に手が出ない。
納得できないといっても、つまらなかった訳ではなく、なまじ上手い人の作品だから、底に感じる不満もきっと、よりリアルに自分に跳ね返るんだろうな・・
ま、宮部みゆきにのめり込み、江戸時代に飛び去っていた~というのもありますが~
でも、これは読まない訳にはいきません!
待ちに待った、「常野物語」最新長編
第一作目の短編集「光の帝国」の中の「オセロ・ゲーム」その後のお話。「裏返す」人たちのお話です。
手に入れてから、数日、私はばかな葛藤をしておりました。
「読もう。読みたい!!!・・・・でも読み始めると終わっちゃう」
っていう。
待ち望んでいたから、ものすごく読みたいけれど、読み始めるとお話が終わってしまって、また「次」を待たなくちゃならないのが、辛い・・
あほです。笑っていいです。
でも、こんな感覚持つこと、、ないです?
私は、ほんとうに待ってることには慣れてますし、気も長いですが(ええ、あなたのおかげっす!素子姫!!)いざ、最新作を手にすると怖気ずく。
結局、おたおたしつつ、「鬼平犯科帳」第4巻を読み終えて(おまさがようやく出てきた~)遂に手にしました。もう、我慢できないから~
(だから、別に我慢しないで読めばいいんです。はい。。。莫迦です・・・)
余談が長くなりました。
が。
一言で言って。
これ、常野?っていう印象を持ちます。どちらかというと、根底に流れるものが「月の裏側」に似ている気がする。
主人公の母子。その回りに見え隠れする常野の人々(?)そして、失踪した夫と、娘に近づく黒い男。
読み進んでいくと、その違和感の答えがわかるのだけれど、、それにしても、かなり前2作とは雰囲気が違う。
その「違い」をあえて顕しつつ、一筋縄ではいかない物語となって、ラストに描かれる、なにかとてもおかしな景色(と、私には印象があります)
猜疑心と闘争心と強さと抵抗。。そして、弱さ。
なんだか、「穏やかで、人との融和を好み、静かに在野に散っている人々」という「常野」から一歩離れている作品でした。
だからって、じゃあがっかりか、というとそうじゃない。
私、夕べ「エンド・ゲーム」を読み終えてから、「光の帝国」をまた再読してしまいました。
そこで気がついたけれど、そうだ。この短編の中でも、「オセロ・ゲーム」はちょっと違う話だった。何かわからないけれど相手と『戦う』話。戦っている家族の、人のお話だったんだ。
これが、ひとつのきっかけになるのかな。常野という人々の先を見る、きっかけ。
新しいゲームのプレーヤー。時子と火浦。暎子と高橋。
そして去っていった拝島肇というの暎子の元夫。「裏返す」力、「洗濯屋」の力は、新いゲームの中で、どんな役割を持つことになるのかな。
イメージだけがどんどん膨らむ。
ああ、そうか。だからこの話もまさしく「常野」の世界の一部なんだ。と、妙なタイムラグを置いて納得して・・・
そして、、、、さあ、4作目!と、また私は待ち続けることになる。
(出来れば、今度は春田の一家のお話を長編で読んでみたいなあ・・・なんてことを考えてもみる)
久しぶりの恩田陸です。
実は一冊読んでとことん凹んでしばらく離れました。彼女の作品から。
「ロミオとロミオは永遠に」という作品に納得できなくて・・・・。ま、良くあることです。東野さんでも先日自爆(?)したし、、それは、多分大量の作品を描かれる人たちの、どこに惚れるかというだけのことだから、気にはしない。けれども、しばらくはどうしても気持ちを引きずられるので、次の作品に手が出ない。
納得できないといっても、つまらなかった訳ではなく、なまじ上手い人の作品だから、底に感じる不満もきっと、よりリアルに自分に跳ね返るんだろうな・・
ま、宮部みゆきにのめり込み、江戸時代に飛び去っていた~というのもありますが~
でも、これは読まない訳にはいきません!
待ちに待った、「常野物語」最新長編
第一作目の短編集「光の帝国」の中の「オセロ・ゲーム」その後のお話。「裏返す」人たちのお話です。
手に入れてから、数日、私はばかな葛藤をしておりました。
「読もう。読みたい!!!・・・・でも読み始めると終わっちゃう」
っていう。
待ち望んでいたから、ものすごく読みたいけれど、読み始めるとお話が終わってしまって、また「次」を待たなくちゃならないのが、辛い・・
あほです。笑っていいです。
でも、こんな感覚持つこと、、ないです?
私は、ほんとうに待ってることには慣れてますし、気も長いですが(ええ、あなたのおかげっす!素子姫!!)いざ、最新作を手にすると怖気ずく。
結局、おたおたしつつ、「鬼平犯科帳」第4巻を読み終えて(おまさがようやく出てきた~)遂に手にしました。もう、我慢できないから~
(だから、別に我慢しないで読めばいいんです。はい。。。莫迦です・・・)
余談が長くなりました。
が。
一言で言って。
これ、常野?っていう印象を持ちます。どちらかというと、根底に流れるものが「月の裏側」に似ている気がする。
主人公の母子。その回りに見え隠れする常野の人々(?)そして、失踪した夫と、娘に近づく黒い男。
読み進んでいくと、その違和感の答えがわかるのだけれど、、それにしても、かなり前2作とは雰囲気が違う。
その「違い」をあえて顕しつつ、一筋縄ではいかない物語となって、ラストに描かれる、なにかとてもおかしな景色(と、私には印象があります)
猜疑心と闘争心と強さと抵抗。。そして、弱さ。
なんだか、「穏やかで、人との融和を好み、静かに在野に散っている人々」という「常野」から一歩離れている作品でした。
だからって、じゃあがっかりか、というとそうじゃない。
私、夕べ「エンド・ゲーム」を読み終えてから、「光の帝国」をまた再読してしまいました。
そこで気がついたけれど、そうだ。この短編の中でも、「オセロ・ゲーム」はちょっと違う話だった。何かわからないけれど相手と『戦う』話。戦っている家族の、人のお話だったんだ。
これが、ひとつのきっかけになるのかな。常野という人々の先を見る、きっかけ。
新しいゲームのプレーヤー。時子と火浦。暎子と高橋。
そして去っていった拝島肇というの暎子の元夫。「裏返す」力、「洗濯屋」の力は、新いゲームの中で、どんな役割を持つことになるのかな。
イメージだけがどんどん膨らむ。
ああ、そうか。だからこの話もまさしく「常野」の世界の一部なんだ。と、妙なタイムラグを置いて納得して・・・
そして、、、、さあ、4作目!と、また私は待ち続けることになる。
(出来れば、今度は春田の一家のお話を長編で読んでみたいなあ・・・なんてことを考えてもみる)
またまた、ありがとうございます。
いつも古い記事でごめんなさい。
しかも、この時、、とっちらかってますねー。私・・・・(ハズカシイ・・・・・)
とかいいつつ、これからお邪魔いたします♪
四作目が楽しみです。
トラックバックさせていただきました。