私は東京郊外の調布市に住む年金生活6年生の身であるが、
過日、梅雨明けとなった後、急激に連日猛暑となり、私は戸惑っている。
私は暑さが苦手の身であるが、殆ど毎日、スーパーに買物に行ったり、
散策をしたりしているが、
ときおり庭の手入れし、国内旅行を除き、大半は家の中で過ごすことが多い。
我が家は子供も恵まれず、たった家内と2人で、
古びた一軒屋に住んでいるが、毎年、梅雨の晴れ間から秋の彼岸の頃まで、
簾(すだれ)で夏の陽射しをさえぎったりしている。
簾を各部屋に掛け、家内の指導の下で、私は助手となっているが、
のろまな私は役立たずで、家内が殆どしているのが実態である。
洋間の場合は、雨戸、網戸、ガラス戸となっているが、
この季節はカーテンを外して簾とする。
そして和室も同様に、雨戸、網戸、障子であるが、簾をつけたりしている。
朝涼(あさすず)が残る朝の9時が過ぎる頃まで、
網戸と簾にして、庭越しの風を通したりしている。
私は居間で机の上に置いているパソコンに向かったり、
ソファーに座り庭を眺めたりする時、ほのかな暗さがあり、
樹木、草花が涼しげに見えるのである。
先程、朝の庭を眺めていた時、ひとつの句が甦(よみがえ)ってきた・・。
世の中を 美しと見し 簾かな
詠み人・上野 泰
この句は、長谷川櫂氏に導かれて知ったひとつである。
氏の解説に寄れば、下記のように綴られている。
《・・
陽はさえぎるが風を通す簾は、蒸し暑い日本の夏には重宝なもの。
王朝の昔、高貴な女性の中には、そのかげで一生を送る人もいた。
簾を透(とお)すと何もかも涼しげに見える。
古き世も人も過ぎ去り、今は簾だけが風に揺れている。
・・》
詠(よ)まれた俳人は、大正7年に生を受け、
昭和48年に亡くなわれた人であるが、
私は昭和のよき情感をとおして、
遥か彼方の古人の人たちへの愛惜を感じたりしている。
私は庭の樹木、初夏の草花を眺めながら、
とりとめなく千年前の女人のしぐさに思いを馳(は)せたりしている。
このような夢想の後は、ガラス戸、障子などを閉めて、
エアコンの冷風で涼しげな居間としたりしている。
私の現役時代は、数多くのサラリーマンと同様に、
多忙な歳月を過ごしてきたので、退職後の年金生活で初めて、
陽のうつろいと共に簾(すだれ)越しに、夏の季節を過ごし、
早や6年の夏を迎えている。
☆===========================☆
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過日、梅雨明けとなった後、急激に連日猛暑となり、私は戸惑っている。
私は暑さが苦手の身であるが、殆ど毎日、スーパーに買物に行ったり、
散策をしたりしているが、
ときおり庭の手入れし、国内旅行を除き、大半は家の中で過ごすことが多い。
我が家は子供も恵まれず、たった家内と2人で、
古びた一軒屋に住んでいるが、毎年、梅雨の晴れ間から秋の彼岸の頃まで、
簾(すだれ)で夏の陽射しをさえぎったりしている。
簾を各部屋に掛け、家内の指導の下で、私は助手となっているが、
のろまな私は役立たずで、家内が殆どしているのが実態である。
洋間の場合は、雨戸、網戸、ガラス戸となっているが、
この季節はカーテンを外して簾とする。
そして和室も同様に、雨戸、網戸、障子であるが、簾をつけたりしている。
朝涼(あさすず)が残る朝の9時が過ぎる頃まで、
網戸と簾にして、庭越しの風を通したりしている。
私は居間で机の上に置いているパソコンに向かったり、
ソファーに座り庭を眺めたりする時、ほのかな暗さがあり、
樹木、草花が涼しげに見えるのである。
先程、朝の庭を眺めていた時、ひとつの句が甦(よみがえ)ってきた・・。
世の中を 美しと見し 簾かな
詠み人・上野 泰
この句は、長谷川櫂氏に導かれて知ったひとつである。
氏の解説に寄れば、下記のように綴られている。
《・・
陽はさえぎるが風を通す簾は、蒸し暑い日本の夏には重宝なもの。
王朝の昔、高貴な女性の中には、そのかげで一生を送る人もいた。
簾を透(とお)すと何もかも涼しげに見える。
古き世も人も過ぎ去り、今は簾だけが風に揺れている。
・・》
詠(よ)まれた俳人は、大正7年に生を受け、
昭和48年に亡くなわれた人であるが、
私は昭和のよき情感をとおして、
遥か彼方の古人の人たちへの愛惜を感じたりしている。
私は庭の樹木、初夏の草花を眺めながら、
とりとめなく千年前の女人のしぐさに思いを馳(は)せたりしている。
このような夢想の後は、ガラス戸、障子などを閉めて、
エアコンの冷風で涼しげな居間としたりしている。
私の現役時代は、数多くのサラリーマンと同様に、
多忙な歳月を過ごしてきたので、退職後の年金生活で初めて、
陽のうつろいと共に簾(すだれ)越しに、夏の季節を過ごし、
早や6年の夏を迎えている。
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