丸山健二・著の『田舎暮らしに殺されない法』(朝日新聞出版)を読み、
私なりに考えさせられたのである・・。
http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=9397
☆朝日新聞出版 丸山健二・著の『田舎暮らしに殺されない法』 ☆
この解説文をお借りすれば、
《・・
団塊の世代が定年を迎え、「第二の人生」を「夢の田舎暮らし」に託す人々が増えた。
ところが……。
安易に田舎暮らしを決めて、本当にいいのか?
厳しい自然環境、共同体の閉鎖的な人間関係、やがて襲ってくる強烈な孤独など、
田舎に暮らすことの幻想を暴きつつ、
それでも田舎暮らしを志向する人に向けて、自立し、目的意識を持つことの大切さを説く。
田舎暮らし歴40年の著者が、豊富な体験から田舎暮らしに潜む危険を説く書き下ろしエッセイ。
・・》
注)原文にあえて改行を多くした。
私は東京オリンピックが開催された1964(昭和39)年に大学を中退し、
映画・文学青年の真似事していたが、
まもなく純文学月刊誌の「文学界」で、丸山健二氏のテビュー作品の『夏の流れ』を読み、
衝撃を受けたひとりである。
私よりひとつ齢上で、このような静謐な表現ができるのに、
今、思い浮かべても、打ちのめされた、と記憶している。
その後、氏の小説、随筆は10数冊ばかり買い求めて読んだりしてきたが、
愛読者の範疇には入らないが、
このお方の人生の過ごされる状況に、何かと注視してきた。
今回の田舎暮らしを安易に決める方たちの警告書であり、
私も若き頃の30代の頃、田舎暮らしを夢みたひとりであった。
サラリーマンをしながら、人生の後半になれば、と夢想してきたが、
50代の頃には都会の利便性に何かと享受して身に沁み、
体力の衰えた定年後を想像し、断念した。
このような私の心の奥底には、幼年期まで農家の児として育ったので、
成人する頃まで地元の状況には愛憎を重ねたりし、
ここ10数年にわだかまりが消え去った、というのが本心である。
本書で丸山健二氏の提言された中で、
《田舎は「犯罪」の巣である》
《「付き合わずに嫌われる」ほうが底が浅く、
「付き合ってから嫌われる」ほうが数倍も根が深い》
少なくともこの章だけでも、
自治体の田舎に住む斡旋活動はもとより、テレビの放送、新聞、雑誌なとの大手メディアなどでは、
言動されることがない。
このことは丸山健二氏が作家としてデビュー後まもなく都会生活を打ち切り、
生地の周辺の村営住宅に住まわれた後、
亡き父の遺(のこ)された荒地を独力で開墾し、
独創性ある住居を建て、自力ですべて庭を作り40数年の苦楽を体験されことを根底にあり、
氏のうわべでない優しい真情で田舎を余すところなく表現された哲学書のひとつである。
昨今、幼年期より都会に住まわれ、田舎の生活も体験したことのない諸兄諸姉で、
旅先の地方の情景に魅せられ、田舎暮らしを思案されている方、
この一冊の本を精読された上で、決断されるのがよい、と私は確信を深めている。
☆===========================☆
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この解説文をお借りすれば、
《・・
団塊の世代が定年を迎え、「第二の人生」を「夢の田舎暮らし」に託す人々が増えた。
ところが……。
安易に田舎暮らしを決めて、本当にいいのか?
厳しい自然環境、共同体の閉鎖的な人間関係、やがて襲ってくる強烈な孤独など、
田舎に暮らすことの幻想を暴きつつ、
それでも田舎暮らしを志向する人に向けて、自立し、目的意識を持つことの大切さを説く。
田舎暮らし歴40年の著者が、豊富な体験から田舎暮らしに潜む危険を説く書き下ろしエッセイ。
・・》
注)原文にあえて改行を多くした。
私は東京オリンピックが開催された1964(昭和39)年に大学を中退し、
映画・文学青年の真似事していたが、
まもなく純文学月刊誌の「文学界」で、丸山健二氏のテビュー作品の『夏の流れ』を読み、
衝撃を受けたひとりである。
私よりひとつ齢上で、このような静謐な表現ができるのに、
今、思い浮かべても、打ちのめされた、と記憶している。
その後、氏の小説、随筆は10数冊ばかり買い求めて読んだりしてきたが、
愛読者の範疇には入らないが、
このお方の人生の過ごされる状況に、何かと注視してきた。
今回の田舎暮らしを安易に決める方たちの警告書であり、
私も若き頃の30代の頃、田舎暮らしを夢みたひとりであった。
サラリーマンをしながら、人生の後半になれば、と夢想してきたが、
50代の頃には都会の利便性に何かと享受して身に沁み、
体力の衰えた定年後を想像し、断念した。
このような私の心の奥底には、幼年期まで農家の児として育ったので、
成人する頃まで地元の状況には愛憎を重ねたりし、
ここ10数年にわだかまりが消え去った、というのが本心である。
本書で丸山健二氏の提言された中で、
《田舎は「犯罪」の巣である》
《「付き合わずに嫌われる」ほうが底が浅く、
「付き合ってから嫌われる」ほうが数倍も根が深い》
少なくともこの章だけでも、
自治体の田舎に住む斡旋活動はもとより、テレビの放送、新聞、雑誌なとの大手メディアなどでは、
言動されることがない。
このことは丸山健二氏が作家としてデビュー後まもなく都会生活を打ち切り、
生地の周辺の村営住宅に住まわれた後、
亡き父の遺(のこ)された荒地を独力で開墾し、
独創性ある住居を建て、自力ですべて庭を作り40数年の苦楽を体験されことを根底にあり、
氏のうわべでない優しい真情で田舎を余すところなく表現された哲学書のひとつである。
昨今、幼年期より都会に住まわれ、田舎の生活も体験したことのない諸兄諸姉で、
旅先の地方の情景に魅せられ、田舎暮らしを思案されている方、
この一冊の本を精読された上で、決断されるのがよい、と私は確信を深めている。
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