私は東京郊外の調布市に住む年金生活の70歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
雑木の多い小庭に古ぼけた一軒屋に住み、お互いの趣味を互いに尊重して、日常を過ごしている。
私より5歳若い家内も、お互いに厚生年金、そしてわずかながらの企業年金を頂だいた上、
程ほどの貯金を取り崩して、ささやかな年金生活を過ごしている。
平素の殆どは、日常の買物専任者の私は、家内から依頼された買物を終えた後、
その後も独りで自宅の周辺3キロ範囲にある遊歩道、小公園、都立の公園、或いは小学時代の通学路などを歩き廻り、
季節のうつろいを享受している。
私たち夫婦のお互いの両親は、無念ながら家内の母だけとなり、
家内の母は我が家から電車・バスなどを乗り継いて2時間ばかりの千葉県の八千代市で、
一戸建ての独り住まいの生活をされている。
私より14歳ばかり齢上の高齢者である家内の母は、
私が民間会社のサラリーマンの定年退職した2004年〈平成16年〉の秋の直前に主人に死去され、
独り住まいの生活をされて、10年が過ぎている・・。
そして独り住まいとなった家内の母と私たち夫婦は、年に数回は国内旅行に行ったりし、
家内の母の『母の日』には、やはり温泉ね、と要望され温泉滞在旅行が多かった。
平素の家内の母は、女友達のグループで小旅行をしたり、街歩きをしたり、
或いは生家の新潟県の上越市に訪れたりすることが多い。
そして家内は、家内の母が独り住まいとなった当時から、
安否を含めて、殆ど毎晩30分前後ぐらい電話連絡をしたりしている。
しかしながら、家内の母は自身の身の周りは出来ても、
大掃除、季節ごとの室内のカーテン、布団、暖冷房器具、衣服、庭の手入れなどは、おぼつかなくなり、
長女の家内は季節の変わるたびに、7泊8日前後で年に5回ぐらい母宅に泊りがけで行っている。
こうした中、家内の母は2年前に膝(ひざ)を悪化して、
市の福祉サービスより『要支援の2』と認定をされている。
そして私たち夫婦は、やむなく温泉滞在旅行の代わりと思いながら、
お醤油、ソースなどの調味料、洗剤、雑貨品などの重い品物と感じられる品の数々を、
積極的に宅配便を活用して送付したりしている。
たまたま今回、家内は過ぎし11月13日より家内の母宅に9泊10日で行っている。
もとより家内は、家内の母の宅で孤軍奮闘しているが、
この間は私は『おひとりさま』の独りぼっちの生活となっている。
こうした時の私の心構えは、何かとプラス思考の多い私は、
万一、いつの日にか私を残して家内に先立たれた場合、
私は『おひとりさま』となってしまうので、特別演習かしら、と思いながら過ごすこともある。
そして私は、家事の全般の料理、掃除、洗濯などは、家内にお願いしていたので、
恥ずかしながら初心者の若葉マークのような身であり、戸惑いながら行っているが、
いつも感じさせられることは、主婦の人はさりげない知恵と体力で日々の家事全般の責務を果たしている、
と幾たびか実感を深めたりしてきた・・。
何かと愚図でノロマの私の『おひとりさま』となっている昨今は、
朝一番に行うことは、台所にある調布市から配布されたカレンダーを見て、
『燃えるゴミ』、『燃やせないゴミ』、『ペットボトル』、『古紙』、『ビン』の指定日を確認して、
これに対応して、調布市から指定された道路に面した門扉に置いたりした。
そして、最優先として一合ばかりのお米を洗い、五穀米を加えて電気炊飯器に10分後にセットした。
この後は読売新聞の朝刊を読みながら、煎茶とゴールトブレンドと明記されたインスタントコーヒーを飲んだりした。
朝食は幼年期に農家の児として育ったので、齢はかり重ねた今でも、
ご飯と汁、おかずと香の物で成り立っていた庶民の代表とされる『一汁三菜』の真似事をしている。
私は何かと単細胞の為か、キャベツとニンジンの千切りした盛り合わせを前菜とした後、
五穀米の入った白米のご飯、インスタントのワカメの味噌汁、
そしてコブの佃煮、ラッキョ、福神漬け、シャケの瓶づめ、或いは鯖(サバ)の味噌煮の缶詰が、
日々貫徹のように食べたりしてきた。
昼食は煎茶とインスタントコーヒーを飲みながら、
つぶあん、こしあんのアンパンをその日に応じて、ひとつだけ食べたりしてきた。
夕食は2日に1回、スーパーで買い物をし、野菜コーナー、肉類コーナー、お惣菜コーナーの売り場で、
適度に選定し、煎茶を飲みながら食べたりしてきた。
しかしながら独りだと話し相手がいなく寂しいので、缶ビール500mlを2本だけ呑んだり、
或いはウィスキーをオンザロックして数杯を呑みながら、テレビのニュースを視聴したりした。
洗濯に関しては、乾燥の機能がある洗濯機で、洗いから乾燥までしてくれるオール自動セットに頼り、
スポーツシャツ、肌着、タオルなど2日に1回まとめて、
あとはお願いねぇ、と洗濯機に向って、 心の中で呟(つぶや)くことが多かった。
日中のひととき、きまぐれに手抜きの部屋の掃除をしたりしているが、
本音を発露すれば、埃が多少あっても生死に影響はない、と3日1回ぐらいとなっている。
こうした中で、家内から借りたエプロンを着て、台所で皿洗いをしたりしているが、
現役時代のサラリーマンだった業務よりも、ただちに成果が明白なるので、
水遊びを兼ねて楽しんだりしている。
こうした時は、なぜかしら古き良き時代の歌謡曲をかぼそい声で幾度も唄いながら、
皿洗いをしたりした。
この間、平素のように本を読んだり、居間でビデオ棚から映画の作品を観たり、
或いは音楽棚から聴きたいCDを取りだして聴いたりしてきた。
このような生活を過ごしてきたが、料理に関しては素材から焼いたり、煮たりすることは無く、
掃除も簡略に済ませてしまうので、もとより家内のいる平素の日常生活から落第生となっている。
そして年金生活の当初の頃に、作家の曽野綾子さんの『夫族の中で、生活者として無能な人・・』と銘言を学び、
私は叱咤激励されながら、小・中学生の時は恥ずかしながら劣等生であった私は、
やはり年金生活の『おひとりさま』の劣等生かしら、と苦笑を重ねてきた。
こうした中、何かと愚図でグウダラな私でも、つたないながら過ごしているが、
時間の制約もないで、勝手気ままに過ごしている。
起床の時間、食事の時間などは、平素のふたりの時は、ほぼ決まったりしているが、
自由奔放となったりしている。
たとえば平素の我が家の夕食は7時半過ぎであるが、
独りとなった昨今は、ときには居間でビデオ棚から映画の作品、或いは音楽のライブ盤のDVDを取り出して、
鑑賞したりしてきた。
平素の生活で、家内は何かと大きな音量が苦手であるが、家内の留守を幸いに、
大音量でテレビを通して鑑賞していると、時を忘れて、
結果的には夕食は9時半になったりしてきた。
余談であるが、年金生活されている男性諸氏の一部の中で、
愛妻にまとわりついて頼ってばかりいる諸氏に告ぐ・・。、
ときには愛妻を解放して、お友達たちと数泊でも旅行でも行ってらしゃい、といったような言動をしないと、
万一、残されて独り住まいとなった時、泣くのは諸氏である。
このような意味合いの言葉を、私は敬愛している作家の曽野綾子さんのご著書から数多く学んでいる。
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私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
雑木の多い小庭に古ぼけた一軒屋に住み、お互いの趣味を互いに尊重して、日常を過ごしている。
私より5歳若い家内も、お互いに厚生年金、そしてわずかながらの企業年金を頂だいた上、
程ほどの貯金を取り崩して、ささやかな年金生活を過ごしている。
平素の殆どは、日常の買物専任者の私は、家内から依頼された買物を終えた後、
その後も独りで自宅の周辺3キロ範囲にある遊歩道、小公園、都立の公園、或いは小学時代の通学路などを歩き廻り、
季節のうつろいを享受している。
私たち夫婦のお互いの両親は、無念ながら家内の母だけとなり、
家内の母は我が家から電車・バスなどを乗り継いて2時間ばかりの千葉県の八千代市で、
一戸建ての独り住まいの生活をされている。
私より14歳ばかり齢上の高齢者である家内の母は、
私が民間会社のサラリーマンの定年退職した2004年〈平成16年〉の秋の直前に主人に死去され、
独り住まいの生活をされて、10年が過ぎている・・。
そして独り住まいとなった家内の母と私たち夫婦は、年に数回は国内旅行に行ったりし、
家内の母の『母の日』には、やはり温泉ね、と要望され温泉滞在旅行が多かった。
平素の家内の母は、女友達のグループで小旅行をしたり、街歩きをしたり、
或いは生家の新潟県の上越市に訪れたりすることが多い。
そして家内は、家内の母が独り住まいとなった当時から、
安否を含めて、殆ど毎晩30分前後ぐらい電話連絡をしたりしている。
しかしながら、家内の母は自身の身の周りは出来ても、
大掃除、季節ごとの室内のカーテン、布団、暖冷房器具、衣服、庭の手入れなどは、おぼつかなくなり、
長女の家内は季節の変わるたびに、7泊8日前後で年に5回ぐらい母宅に泊りがけで行っている。
こうした中、家内の母は2年前に膝(ひざ)を悪化して、
市の福祉サービスより『要支援の2』と認定をされている。
そして私たち夫婦は、やむなく温泉滞在旅行の代わりと思いながら、
お醤油、ソースなどの調味料、洗剤、雑貨品などの重い品物と感じられる品の数々を、
積極的に宅配便を活用して送付したりしている。
たまたま今回、家内は過ぎし11月13日より家内の母宅に9泊10日で行っている。
もとより家内は、家内の母の宅で孤軍奮闘しているが、
この間は私は『おひとりさま』の独りぼっちの生活となっている。
こうした時の私の心構えは、何かとプラス思考の多い私は、
万一、いつの日にか私を残して家内に先立たれた場合、
私は『おひとりさま』となってしまうので、特別演習かしら、と思いながら過ごすこともある。
そして私は、家事の全般の料理、掃除、洗濯などは、家内にお願いしていたので、
恥ずかしながら初心者の若葉マークのような身であり、戸惑いながら行っているが、
いつも感じさせられることは、主婦の人はさりげない知恵と体力で日々の家事全般の責務を果たしている、
と幾たびか実感を深めたりしてきた・・。
何かと愚図でノロマの私の『おひとりさま』となっている昨今は、
朝一番に行うことは、台所にある調布市から配布されたカレンダーを見て、
『燃えるゴミ』、『燃やせないゴミ』、『ペットボトル』、『古紙』、『ビン』の指定日を確認して、
これに対応して、調布市から指定された道路に面した門扉に置いたりした。
そして、最優先として一合ばかりのお米を洗い、五穀米を加えて電気炊飯器に10分後にセットした。
この後は読売新聞の朝刊を読みながら、煎茶とゴールトブレンドと明記されたインスタントコーヒーを飲んだりした。
朝食は幼年期に農家の児として育ったので、齢はかり重ねた今でも、
ご飯と汁、おかずと香の物で成り立っていた庶民の代表とされる『一汁三菜』の真似事をしている。
私は何かと単細胞の為か、キャベツとニンジンの千切りした盛り合わせを前菜とした後、
五穀米の入った白米のご飯、インスタントのワカメの味噌汁、
そしてコブの佃煮、ラッキョ、福神漬け、シャケの瓶づめ、或いは鯖(サバ)の味噌煮の缶詰が、
日々貫徹のように食べたりしてきた。
昼食は煎茶とインスタントコーヒーを飲みながら、
つぶあん、こしあんのアンパンをその日に応じて、ひとつだけ食べたりしてきた。
夕食は2日に1回、スーパーで買い物をし、野菜コーナー、肉類コーナー、お惣菜コーナーの売り場で、
適度に選定し、煎茶を飲みながら食べたりしてきた。
しかしながら独りだと話し相手がいなく寂しいので、缶ビール500mlを2本だけ呑んだり、
或いはウィスキーをオンザロックして数杯を呑みながら、テレビのニュースを視聴したりした。
洗濯に関しては、乾燥の機能がある洗濯機で、洗いから乾燥までしてくれるオール自動セットに頼り、
スポーツシャツ、肌着、タオルなど2日に1回まとめて、
あとはお願いねぇ、と洗濯機に向って、 心の中で呟(つぶや)くことが多かった。
日中のひととき、きまぐれに手抜きの部屋の掃除をしたりしているが、
本音を発露すれば、埃が多少あっても生死に影響はない、と3日1回ぐらいとなっている。
こうした中で、家内から借りたエプロンを着て、台所で皿洗いをしたりしているが、
現役時代のサラリーマンだった業務よりも、ただちに成果が明白なるので、
水遊びを兼ねて楽しんだりしている。
こうした時は、なぜかしら古き良き時代の歌謡曲をかぼそい声で幾度も唄いながら、
皿洗いをしたりした。
この間、平素のように本を読んだり、居間でビデオ棚から映画の作品を観たり、
或いは音楽棚から聴きたいCDを取りだして聴いたりしてきた。
このような生活を過ごしてきたが、料理に関しては素材から焼いたり、煮たりすることは無く、
掃除も簡略に済ませてしまうので、もとより家内のいる平素の日常生活から落第生となっている。
そして年金生活の当初の頃に、作家の曽野綾子さんの『夫族の中で、生活者として無能な人・・』と銘言を学び、
私は叱咤激励されながら、小・中学生の時は恥ずかしながら劣等生であった私は、
やはり年金生活の『おひとりさま』の劣等生かしら、と苦笑を重ねてきた。
こうした中、何かと愚図でグウダラな私でも、つたないながら過ごしているが、
時間の制約もないで、勝手気ままに過ごしている。
起床の時間、食事の時間などは、平素のふたりの時は、ほぼ決まったりしているが、
自由奔放となったりしている。
たとえば平素の我が家の夕食は7時半過ぎであるが、
独りとなった昨今は、ときには居間でビデオ棚から映画の作品、或いは音楽のライブ盤のDVDを取り出して、
鑑賞したりしてきた。
平素の生活で、家内は何かと大きな音量が苦手であるが、家内の留守を幸いに、
大音量でテレビを通して鑑賞していると、時を忘れて、
結果的には夕食は9時半になったりしてきた。
余談であるが、年金生活されている男性諸氏の一部の中で、
愛妻にまとわりついて頼ってばかりいる諸氏に告ぐ・・。、
ときには愛妻を解放して、お友達たちと数泊でも旅行でも行ってらしゃい、といったような言動をしないと、
万一、残されて独り住まいとなった時、泣くのは諸氏である。
このような意味合いの言葉を、私は敬愛している作家の曽野綾子さんのご著書から数多く学んでいる。
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