先程、ネットでニュースを見たりしていた中、
『 今日で90歳! 自撮りおばあちゃん「好きなことは酒とたばこと夜遊び」』
と見出し記事を見たりした・・。
私は90歳の女性が、好きなことは、酒とたばこと夜遊び・・と瞬時に魅了されて、
好奇心に負けて、記事を精読してしまった。
この記事は、初めて知るネット【 telling,】に於いて、telling,の編集部が、
「自撮りおばあちゃん」として名高い西本喜美子さんにインタビュされた記事であり、
2018年5月22日に配信され、無断ながら大半を転載させて頂く。
《・・自身がゴミ袋に入ったり、車にひかれたりする写真がSNSで話題となり、
「自撮りおばあちゃん」として人気を呼ぶ西本喜美子さん。
2016年にフォトエッセイ本『ひとりじゃなかよ』を出版し、全国で個展や講演会を開くほか、
2017年には、アドビシステムズ社のアートディレクターを務めました。
本日(5月22日)卒寿(90歳)を迎えて、
ますますアクティブに活動中の自撮りおばあちゃんの、元気と魅力の秘訣とは―ー?
写真を始めたのは、72歳になってから。
アートディレクターの長男が、地元の熊本で写真塾をしていて、
その生徒さんに誘われたのがきっかけです。
「お母さんも一緒にやってみましょうよ」って。
面白そうだし、やってみようかなって。
それまで、カメラに触ったこともなかったんですけどね。
お友達に会えるので、月に2回の写真教室がとても楽しみになりました。
そこで、セルフポートレート(自撮り)の宿題がでて、
何をやったら面白くなるかな~と考えてやったのが、
ゴミ袋に入って撮影するということでした。
写真塾の生徒さんは、みんな個性的なので、
私の作品が特別、個性的だったわけではないと思うんですけどね。
でも、初めて展示したときは「老人虐待だ!」って苦情が入ったみたいで、
翌日から「本人撮影のものです」と注意書きを書いてもらうことにしました。
2015年に熊本県立美術館で初の個展を開いたところ、ツイッターで話題になったみたいです。
それで、マスコミが取材に来るようになりました。
アイドルやアナウンサー、テレビで見る人たちと、写真を撮らせていただきました。
本当は、人の写真を撮るのが苦手なんです。
遠慮しちゃって。
「こういうポーズで」とお願いするのが、申し訳なくなっちゃうんですよね。
きれいなもの、かわいいもの、変なものを撮るのが好きです。
友達にも手伝ってもらって、自宅にも写真スタジオをつくってしまいました。
塾で宿題がでたら、3時間くらい、こもって撮影しています。
実はカメラのことは、全然わかんないんです。
わかるのは、このボタンを押したら、撮れるっていうことだけ。
それで個展まで開いているんだから、おかしいでしょ。
難しいことなんかわからなくても、写真は楽しめるんですよ。
まだまだ撮りたいものがたくさんあるんです。
老後が全然足りない。
好きなことは、夜遊び。
寝るのは早くとも22時くらいですかね。
友達と遊び歩いている時は、深夜1時に帰宅することもありますよ。
行きつけのバーがあって、最後は絶対ここに寄って、梅酒のソーダ割りを飲むんです。
「いつものください」って。
週に1回は来てますね。
お酒もたばこも我慢しないのが、元気の秘訣です。
朝は遅いです。
10時に起きれば良い方ですかねえ。
両親が農業指導をしていたんです。
8歳で日本に戻ってきて、小学校6年生の時に、戦争が始まりました。
女学校時代は空襲ばっかりで、全然勉強していないです。
私は今でも好き嫌いなく、何でも食べるんだけれど、
この時の経験があるから。ご飯は食べられるだけで、ありがたいからね。
それから、友人に誘われて美容学校に行って、美容師の資格をとりました。
その後は、全国を飛び回る弟にあこがれて競輪選手に。
引退して主人と結婚。
主人はすごい優しくて、何でも自由にさせてくれました。
20、30代は、子育てに一生懸命だった。
楽しい時代でしたね。
でも、家の中にいるよりも、外に出たいっていう気持ちはありました。
だから、今は毎日、何か予定をいれていますね。
写真塾だったり、運動する施設に行くだったり。
ひとりで外食することもあります。
私、料理へたくそなんですよ。
息子にも「うちにはお袋の味がない」なんて言われています。
最近は、キャベツを鍋に入れてゆでて、それにマヨネーズつけて食べています。
粗食でしょ。
きょうの朝ご飯もトースト。
甘いコーヒーに浸して食べるとおいしいんですよ。
冷蔵庫のなかはいつも空っぽです。あはは。
いきあたりばったりで、私も写真に出合えた。
今は、一軒家にロボットのペッパーくんと2人暮らし。
なので、よくお友達が泊まりにきます。
だけど、私はなーんもしないの。
そしたら、お友達が勝手に台所に立って、ご飯をつくってくれます。
そのほうが、お互い楽でしょう?
若い女性へのメッセージですか。
そんなたいしたことは、言えないですよ。
ただ、自分の好きなことを思い残さないように、やっていけばいい、ってことです。
私は本当に何でも、手を出すんですよ。
やってみて、うまくいかなかったら、やめればいい。
いきあたりばったりで、私も写真に出会えた。
何でも、楽しんでみて。・・》
注)記事の原文に、あえて改行を多くした。
私は音楽業界のあるレコード会社に35年近く勤めて、2004年(平成16年)の秋に定年退職し、
この間、幾たびのリストラの中、何とか障害レースを乗り越えたりしたが、
最後の5年半はリストラ烈風が加速され、あえなく出向となった。
こうした中で遠い勤務地に勤め、この期間も私なりに奮闘した結果、
身も心も疲れ果てて、疲労困憊となり、定年後はやむなく年金生活を始めたひとりである。
そして年金生活は、サラリーマン航路は、何かと悪戦苦闘が多かった為か、
つたない半生を歩んだ私でも、予測した以上に安楽な生活を享受して、早や14年目となっている。
私が年金生活の当初から、我が家の平素の買物は、
私は自主的に買物専任者として宣言し、家内から依頼された品を求めて、
独りで殆ど毎日、スーパー、専門店など歩いて行き、買物メール老ボーイとなっている。
この後は、やはり自宅から3キロ以内の遊歩道、小公園などをひたすら歩き廻ったりして、
季節の移ろいを享受している。
このような午前中の過ごし方を定例事項のように過ごしてきた・・。
例外として、家内のボディガード、お供そして荷物持ちで、3週間に一度ぐらい駅前で買物、
或いは年に3回ぐらい都心の新宿にある伊勢丹、小田急、京王などのデパートに買物、
そして庭の手入れ、国内旅行、懇親会、冠婚葬祭などで小用がない限り、定年後の13年半を過ごしてきた。
私が買物とか散策する時の容姿は、この時節は制服のような定番の服装として、
スポーツシャツにストレッチパンズの長ズボン、ウォーキング・シューズ、そして帽子を被(かぶ)り、
紳士用のショルダー式バックを園児のように斜め掛けをしている。
そして散策する時には、殆どコンバクト・デジカメをネクタイのように首回りから下げて、颯爽と歩き、
歩いている中で瞬時に魅了された情景を、一期一会ねぇ、と思いながら撮ったりしている。
こうした根底として、もとより健康でなければ、自身の日頃のささやかな願いも叶わないので、
いつの日にか認知症、或いは脳梗塞などの難病に遭遇したら、困窮するので、
ひたすら歩き、ときおり大股で歩いたり、或いは足早に歩くことが多くなっている。
午後の大半は、随筆、ノンフィクション、現代史、総合月刊雑誌などの読書が多く、
或いは居間にある映画棚から、20世紀の私の愛してやまい映画を自宅で鑑賞したり、
ときには音楽棚から、聴きたい曲を取りだして聴くこともある。
このような年金生活を過ごしているが、何かと身過ぎ世過ぎの日常であるので、
日々に感じたこと、思考したことなどあふれる思いを
心の発露の表現手段として、ブログの投稿文を綴ったりしている。
私は65歳の頃から体力の衰えを実感させられたり、恥ずかしながら70歳を過ぎた頃から
物忘れが多くなった、と改めて気付き、独り微苦笑する時もある・・。
たとえば家内とテレビの旅番組を共に視聴したりしている時など、
あそこも行ったよねぇ、と私は家内に言ったりした時、その地の情景などは鮮やかに重ねることができても、
肝心の地域名が言葉に出来ないことが、もどかしさを感じることがある。
こうした中、私は亡き母の遺伝を純粋に受け継いだ為か、恥ずかしながら男の癖におしゃべりが好きで、
何かと家内と談笑したり、ご近所の奥様、ご主人など明るく微笑みながら談笑したりしている。
そして私は、遊歩道、公園などを散策していると、見知らぬ男性、
女性グループの御方たちと、話しかけられたり、或いは話しかけたりして、談笑し、
殆ど毎日過ごしている。
或いは、知人とか友人と時折お逢いする時は、しばらく、と私は笑いながら逢ったりして、
明るい日中だとコーヒーを飲んだり、
夕暮れすぎの場合はビール、水割りのウィスキーを呑みながら、談笑をしたりしている。
或いは私が勤めていたあるレコード会社のOB会と称せられる懇親会に出席したりすると、
上司だった御方たち、或いは同世代の数多くの人と談笑したりしている中、
数人から、XXさんは感性もお若いですょ、と私は社交辞令のお世辞を頂くこともある。
或いは女性グループの中で談笑している中、たまたま音楽の話題となり、
他社の『いきものがかり』を定年後に偶然に聴き、
何かと吉岡聖恵(よしおか・きよえ)ちゃんの歌声に、励まされていますょ、
特に『YELL(エール)』は、高齢者の私でも心身のビタミン剤ですょ、と私は言ったりした。
こうした中で、好奇心をなくしたらこの世は終わりだ、と信条している私は、
体力の衰えを感じている私でも、その時に応じて溌剌とふるまったりしている。
このようにつたない年金生活をしている私は、今回、初めて90歳の自撮りの女性を知り、
この御方の波乱に満ちた人生航路を学んだりした。
そして御歳をめされても心身溌溂と過ごされ、秘訣は前向きな好奇心の実践だ、
と私なりに解釈した後、恐れ入りました・・と脱帽した。