夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

90歳の女性、『 好きなことは、酒とたばこと夜遊び 』、老ボーイの私は学び、やがて脱帽して・・。

2018-05-23 14:33:34 | ささやかな古稀からの思い

先程、ネットでニュースを見たりしていた中、
『 今日で90歳! 自撮りおばあちゃん「好きなことは酒とたばこと夜遊び」』
と見出し記事を見たりした・・。

私は90歳の女性が、好きなことは、酒とたばこと夜遊び・・と瞬時に魅了されて、
好奇心に負けて、記事を精読してしまった。

この記事は、初めて知るネット【 telling,】に於いて、telling,の編集部が、
「自撮りおばあちゃん」として名高い西本喜美子さんにインタビュされた記事であり、
2018年5月22日に配信され、無断ながら大半を転載させて頂く。

《・・
自身がゴミ袋に入ったり、車にひかれたりする写真がSNSで話題となり、
「自撮りおばあちゃん」として人気を呼ぶ西本喜美子さん。

2016年にフォトエッセイ本『ひとりじゃなかよ』を出版し、全国で個展や講演会を開くほか、
2017年には、アドビシステムズ社のアートディレクターを務めました。

本日(5月22日)卒寿(90歳)を迎えて、
ますますアクティブに活動中の自撮りおばあちゃんの、元気と魅力の秘訣とは―ー?
            

写真を始めたのは、72歳になってから。

アートディレクターの長男が、地元の熊本で写真塾をしていて、
その生徒さんに誘われたのがきっかけです。

「お母さんも一緒にやってみましょうよ」って。
面白そうだし、やってみようかなって。
それまで、カメラに触ったこともなかったんですけどね。


お友達に会えるので、月に2回の写真教室がとても楽しみになりました。

そこで、セルフポートレート(自撮り)の宿題がでて、
何をやったら面白くなるかな~と考えてやったのが、
ゴミ袋に入って撮影するということでした。


写真塾の生徒さんは、みんな個性的なので、
私の作品が特別、個性的だったわけではないと思うんですけどね。

でも、初めて展示したときは「老人虐待だ!」って苦情が入ったみたいで、
翌日から「本人撮影のものです」と注意書きを書いてもらうことにしました。


2015年に熊本県立美術館で初の個展を開いたところ、ツイッターで話題になったみたいです。
それで、マスコミが取材に来るようになりました。

アイドルやアナウンサー、テレビで見る人たちと、写真を撮らせていただきました。
本当は、人の写真を撮るのが苦手なんです。

遠慮しちゃって。
「こういうポーズで」とお願いするのが、申し訳なくなっちゃうんですよね。

            

実は、カメラのことは全然わかんない

きれいなもの、かわいいもの、変なものを撮るのが好きです。
友達にも手伝ってもらって、自宅にも写真スタジオをつくってしまいました。
塾で宿題がでたら、3時間くらい、こもって撮影しています。


実はカメラのことは、全然わかんないんです。
わかるのは、このボタンを押したら、撮れるっていうことだけ。

それで個展まで開いているんだから、おかしいでしょ。
難しいことなんかわからなくても、写真は楽しめるんですよ。
まだまだ撮りたいものがたくさんあるんです。
老後が全然足りない。

            

好きなことは、夜遊び。
寝るのは早くとも22時くらいですかね。
友達と遊び歩いている時は、深夜1時に帰宅することもありますよ。

行きつけのバーがあって、最後は絶対ここに寄って、梅酒のソーダ割りを飲むんです。
「いつものください」って。
週に1回は来てますね。

お酒もたばこも我慢しないのが、元気の秘訣です。

            

朝は遅いです。
10時に起きれば良い方ですかねえ。

生まれはブラジル。
両親が農業指導をしていたんです。

8歳で日本に戻ってきて、小学校6年生の時に、戦争が始まりました。
女学校時代は空襲ばっかりで、全然勉強していないです。

私は今でも好き嫌いなく、何でも食べるんだけれど、
この時の経験があるから。ご飯は食べられるだけで、ありがたいからね。


それから、友人に誘われて美容学校に行って、美容師の資格をとりました。
その後は、全国を飛び回る弟にあこがれて競輪選手に。

引退して主人と結婚。
主人はすごい優しくて、何でも自由にさせてくれました。
20、30代は、子育てに一生懸命だった。
楽しい時代でしたね。


でも、家の中にいるよりも、外に出たいっていう気持ちはありました。

だから、今は毎日、何か予定をいれていますね。
写真塾だったり、運動する施設に行くだったり。
ひとりで外食することもあります。


私、料理へたくそなんですよ。
息子にも「うちにはお袋の味がない」なんて言われています。

最近は、キャベツを鍋に入れてゆでて、それにマヨネーズつけて食べています。
粗食でしょ。

きょうの朝ご飯もトースト。
甘いコーヒーに浸して食べるとおいしいんですよ。
冷蔵庫のなかはいつも空っぽです。あはは。

            

いきあたりばったりで、私も写真に出合えた。

今は、一軒家にロボットのペッパーくんと2人暮らし。
なので、よくお友達が泊まりにきます。

だけど、私はなーんもしないの。
そしたら、お友達が勝手に台所に立って、ご飯をつくってくれます。
そのほうが、お互い楽でしょう?


若い女性へのメッセージですか。
そんなたいしたことは、言えないですよ。

ただ、自分の好きなことを思い残さないように、やっていけばいい、ってことです。
私は本当に何でも、手を出すんですよ。
やってみて、うまくいかなかったら、やめればいい。

いきあたりばったりで、私も写真に出会えた。
何でも、楽しんでみて。・・》


注)記事の原文に、あえて改行を多くした。
            

私は音楽業界のあるレコード会社に35年近く勤めて、2004年(平成16年)の秋に定年退職し、
この間、幾たびのリストラの中、何とか障害レースを乗り越えたりしたが、
最後の5年半はリストラ烈風が加速され、あえなく出向となった。

こうした中で遠い勤務地に勤め、この期間も私なりに奮闘した結果、
身も心も疲れ果てて、疲労困憊となり、定年後はやむなく年金生活を始めたひとりである。
                          
そして年金生活は、サラリーマン航路は、何かと悪戦苦闘が多かった為か、
つたない半生を歩んだ私でも、予測した以上に安楽な生活を享受して、早や14年目となっている。


私が年金生活の当初から、我が家の平素の買物は、
私は自主的に買物専任者として宣言し、家内から依頼された品を求めて、
独りで殆ど毎日、スーパー、専門店など歩いて行き、買物メール老ボーイとなっている。

この後は、やはり自宅から3キロ以内の遊歩道、小公園などをひたすら歩き廻ったりして、
季節の移ろいを享受している。

このような午前中の過ごし方を定例事項のように過ごしてきた・・。

例外として、家内のボディガード、お供そして荷物持ちで、3週間に一度ぐらい駅前で買物、
或いは年に3回ぐらい都心の新宿にある伊勢丹、小田急、京王などのデパートに買物、
そして庭の手入れ、国内旅行、懇親会、冠婚葬祭などで小用がない限り、定年後の13年半を過ごしてきた。

              
         
私が買物とか散策する時の容姿は、この時節は制服のような定番の服装として、
スポーツシャツにストレッチパンズの長ズボン、ウォーキング・シューズ、そして帽子を被(かぶ)り、
紳士用のショルダー式バックを園児のように斜め掛けをしている。

そして散策する時には、殆どコンバクト・デジカメをネクタイのように首回りから下げて、颯爽と歩き、

歩いている中で瞬時に魅了された情景を、一期一会ねぇ、と思いながら撮ったりしている。

こうした根底として、もとより健康でなければ、自身の日頃のささやかな願いも叶わないので、
いつの日にか認知症、或いは脳梗塞などの難病に遭遇したら、困窮するので、
ひたすら歩き、ときおり大股で歩いたり、或いは足早に歩くことが多くなっている。

              
                     
午後の大半は、随筆、ノンフィクション、現代史、総合月刊雑誌などの読書が多く、
或いは居間にある映画棚から、20世紀の私の愛してやまい映画を自宅で鑑賞したり、
ときには音楽棚から、聴きたい曲を取りだして聴くこともある。

このような年金生活を過ごしているが、何かと身過ぎ世過ぎの日常であるので、
日々に感じたこと、思考したことなどあふれる思いを
心の発露の表現手段として、ブログの投稿文を綴ったりしている。



私は65歳の頃から体力の衰えを実感させられたり、恥ずかしながら70歳を過ぎた頃から
物忘れが多くなった、と改めて気付き、
独り微苦笑する時もある・・。

たとえば家内とテレビの旅番組を共に視聴したりしている時など、
あそこも行ったよねぇ、と私は家内に言ったりした時、その地の情景などは鮮やかに重ねることができても、
肝心の地域名が言葉に出来ないことが、もどかしさを感じることがある。

こうした中、私は亡き母の遺伝を純粋に受け継いだ為か、恥ずかしながら男の癖におしゃべりが好きで、
何かと家内と談笑したり、ご近所の奥様、ご主人など明るく微笑みながら談笑したりしている。

そして私は、遊歩道、公園などを散策していると、見知らぬ男性、
女性グループの御方たちと、話しかけられたり、或いは話しかけたりして、談笑し、
殆ど毎日過ごしている。

或いは、知人とか友人と時折お逢いする時は、しばらく、と私は笑いながら逢ったりして、
明るい日中だとコーヒーを飲んだり、
夕暮れすぎの場合はビール、水割りのウィスキーを呑みながら、談笑をしたりしている。

              

或いは私が勤めていたあるレコード会社のOB会と称せられる懇親会に出席したりすると、
上司だった御方たち、或いは同世代の数多くの人と談笑したりしている中、
数人から、XXさんは感性もお若いですょ、と私は社交辞令のお世辞を頂くこともある。
          
或いは女性グループの中で談笑している中、たまたま音楽の話題となり、
他社の『いきものがかり』を定年後に偶然に聴き、
何かと吉岡聖恵(よしおか・きよえ)ちゃんの歌声に、励まされていますょ、
特に『YELL(エール)』は、高齢者の私でも心身のビタミン剤ですょ、と私は言ったりした。

こうした中で、好奇心をなくしたらこの世は終わりだ、と信条している私は、
体力の衰えを感じている私でも、その時に応じて溌剌とふるまったりしている。

              

このようにつたない年金生活をしている私は、今回、初めて90歳の自撮りの女性を知り、
この御方の波乱に満ちた人生航路を学んだりした。

そして御歳をめされても心身溌溂と過ごされ、秘訣は前向きな好奇心の実践だ、
と私なりに解釈した後、恐れ入りました・・と脱帽した。

 

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