夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
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ある国がネットを強制的に遮断し、突然「インターネット」が使えなくなった事例、私は学び、やがて震撼させられて・・。

2018-05-26 15:17:33 | ささやかな古稀からの思い

先程、月に一度ぐらい愛読しているネットの【 ITmedia 】を見ていたら、
『 突然「インターネット」が使えなくなったら?
          ネットを遮断された「英語圏」の地域は、どうなったのか 』
と題された見出しを見たりした。

我が家はインターネットに関して、固定回線の光ファイバーの『フレッツ』を頼りに、
私は据え置き型のパソコンを利用している。

そして私は恥ずかしながらガラケーと称される携帯電話、
ましてスマホと省略されているスマートフォンも使えなく、
家内だけは、遅ればせながら一昨年の春以来、携帯電話を買い求めて利用している。

このように私はフェイスブック、ツイッター、そしてモバイルパソコンにも無縁であるが、
せめて私は据え置き型のパソコンで、ネットを通して、世の中の出来事などを学んだりし、
日常生活に欠かせない存在となっている。

              

このような実態であり、《・・突然「インターネット」が使えなくなったら?・・》と明題に強く関心させられ、
記事を精読してしまった。

そして記事を読み終えた後、やがて現世でネットを強制的に遮断することは、
まさに『悪魔の選択』だよなぁ・・と震撼させられたりした・・。

この記事の原文は、国際情勢や社会問題、サイバー安全保障を中心に国内外で取材・執筆をされている、
ノンフィクション作家・ジャーナリストの山田敏弘さんの寄稿文であり、
【 ITmedia 】に2017年6月23日に配信され、無断であるが転載させて頂く。 

《・・突然「インターネット」が使えなくなったらどうなるか? 
SNSやメールが使えなくなるだけでなく、金融や医療機関などでも、大きな支障が出るはずだ。(略)

              

私たちの生活に「インターネット」は欠かせなくなった--。

6月13日、内閣府が調査した2017年版「子供・若者白書」が閣議決定され、
その内容が話題になった。

調査は2016年12月に15歳~29歳までの男女6000人を対象に行われ、
「若者にとっての人とのつながり」が白書の巻頭で特集されている。

この調査では、若者の62.1%が、ネット空間を自分の居場所だと考えていることが分かったという。
学校が自分の居場所だと答えた人は49.2%で、職場と答えたのが39.2%、地域が58.5%だったことを踏まえると、
若者の多くが実社会よりも、ネット上につながりを感じているようだ。

ただネットは、SNSをはじめ匿名で利用できるバーチャルな空間まで、使い方は多岐にわたる。
ざっくりとひとくくりにすると、回答者の意図を見誤りそうな調査ではあるが、
いずれにせよ人類の生活に、ネット空間の存在が欠かせないものになりつつあることは確かだろう。

そんなネットが、今、私たちの生活から、突然消えてしまったら、いったいどうなってしまうのだろうか。
いきなり使えなくなることを想像したら・・一度知った便利さを捨てるのは、容易なことではないはずだ。

              

実は最近、約3カ月にわたって特定地域で、ネットが使えなくなったとして、
世界的なニュースになっていた国があった。

アフリカ中部のカメルーンである。
スマホの普及などでネットの利用が広がっているこの地域は、いったいどんな状況に陥ったのか。


 
☆英語圏地域のネット接続を遮断

そもそも、この「ネット遮断」の背景自体が、興味深い。
カメルーンの公用語である「フランス語」と「英語」にまつわる争いが、きっかけとなっていたからだ。

カメルーンは、もともとドイツの植民地だったのが、フランスや英国に分断統治され、
1972年にカメルーンという名の国が誕生した。

現在、人口は2277万人だが、植民地時代の名残から、
国民の大半は、フランス語を話し、政府も「フランス語政府」となっている。

一方、もともと英国領だった北西と南西地域では、現在も英語が使われており、
その英語圏の住民数は、人口の5分の1を占める。

英語を使用する国民は少数派で、建国以来、フランス語を使う政府が、英語圏の地域を差別してきた。

英語圏の人たちは、フランス語が中心の教育や司法システムの中で除外され、
国内で「準国民」のような扱いを受けてきたと主張してきた。

そして最近、英語圏地域の分離独立を主張する動きが再燃している。

2016年10月、英語圏の弁護士や教師たちによる大規模なストライキが勃発。
きっかけは、フランス語を話す判事が、英語地域に赴任することになったことで
英語圏国民の怒りが爆発したからだった。

              

抗議デモは、どんどん激しさを増し、死者が出るほどまでに発展。
治安当局とデモ隊が衝突する動画が、ネット上にアップされ、さらに住民の怒りを増幅させた。

そこで独裁的なポール・ビヤ大統領の率いる政府は、
さらなるデモなどの情報が共有されないように、また国民を刺激する情報が拡散されないようと、
2017年1月、英語圏地域のネット接続を全て遮断するようプロバイダー(ネット接続事業者)などに
命令を下したのである。

そこから93日間にわたり、同地域では、それまで住民が日常的に利用していたインターネットが
一切使えなくなった。

人権的な見地から言えば、人がインターネットにアクセスできないのは、
基本的人権と自由の侵害に当たり、さらに表現の自由を制限するものだと、
国連などの世界的組織が指摘している。

そんな人権侵害が起きたのである。

              

☆これが「未来の抑圧」の姿

遮断によって、どのようなトラブルが、発生したのだろうか。

まず行政機関や学校などが利用できなくなり、社会生活に支障が出た。
経済的にも、銀行などが、ネットワークにアクセスできずに、ビジネスや個人の送金ができなくなり、
市民が現金を引き出すこともできなくなった。

また病院など医療分野にまで、その影響は及んだ。

英BBC放送は、地元からのリポートで、
コミュニケーションが滞り、ニュースにアクセスできないために、
世界で何が起きているのかも分からない、と嘆く地元民の様子を伝えた。

またネットが遮断されたことで、まるで牢屋の中にでもいるかのように
周辺地域や外部から孤立してしまっているのに、カネがないために、移動すらできないという声もあった。

またアフリカのニュースサイトは、ある若い医師の声を拾っている。

この医師は、遮断前までは、さまざまな疾患についての最新情報や処置方法を得たり、
離れた場所にいる同僚医師らからのセカンドオピニオンなどアドバイスを聞くために
ネットを日常的に活用していた。

だが遮断されて、それができなくなり、数時間かけてネットがつながるフランス語圏にまで
移動せざるを得なくなったという。

メールをチェックするためだけに、5時間も移動したことがあったらしい。

そんなことから、「途中から、フランス語圏に暮らす友人たちに
パスワードを教えてメールをチェックしてもらうようになった・・プライバシーも何もなくなった」と取材に答えている。

              

そんな状況で英語圏地域の市民は、「ネット難民」と化した。
そして、彼らを受け入れるために「難民キャンプ」が設置されるという動きも起きた。

英語圏からネット接続が可能な地域まで行くのは、あまりにも遠く時間がかかるため、
有志が英語圏からそう遠くないフランス語圏側の村に、ネットが利用できるスペースを提供した。

結局は、国際社会からの批判などを受けた政府が、3カ月後に英語圏のネット接続を再開した。
ただ遮断されていたことによる経済損出の合計額は、
少なくとも450万ドル(約5億円)にもなったと見られている。

こうしたカメルーンの状況を見て、元CIAの内部告発者であるエドワード・スノーデンも、
これが「未来の抑圧」の姿だ、とロシアからツイートした。

              
☆日本でネットが遮断される可能性

実はカメルーン以外に、いつでもネットを遮断することができる国がある。

例えばエジプトは、2011年に「アラブの春」が起きた際、活動家らの動きを封じるために遮断、
イランもトルコも、突然遮断したり、アクセス制限を行なっている。

中国も、いつでも遮断できるようにしている、と報じられている。
また米国もかつて、大規模サイバー攻撃への防衛策として、
ネットを瞬時に止めることができるようにすべきだ、との法案が検討されたこともある。

政府がやらずとも、事故が起きる場合もある。
通信データの99%は、海底に敷かれたサブマリンケーブル(海底ケーブル)を通って行き来する。
そのケーブルが破損したり切れたりすると、突然切断されてしまうこともあるのだ。

実際に、2006年には台湾沖で発生した地震で、ケーブルが使えなくなり、
台湾、中国、香港、フィリピンで、通信遮断が起きた。

2008年には、エジプト、イラン、インドで、
2011年には、中東、東南アジアで、それぞれケーブル破損が原因で、遮断が起きている。


では、日本でネットが遮断されるような事態は、起きるのだろうか。

              

世界的に見ても高度にデジタル化・ネットワーク化されている日本では、
ネット遮断によるダメージは、想像できないほど大きくなるだろう。
社会機能だけでなくビジネスも著しく滞ることになる。

理論的には、海底ケーブルが切断されたり、すべてのプロバイダーがサービスを停止するなどすれば、
ネットは、利用できなくなる。

ただ、独裁的な指導者が鶴の一声で、反政府的な地域に対する遮断命令を出せるカメルーンのような国とは違う。
民主主義国家の日本では、現実にはネットをすべて遮断させることは難しく、
カメルーンのような遮断が実施されることはないだろう。
もちろん、3カ月もアクセスできない状態が続くことは考えにくい。

日本の若者の約6割は、ネット空間が自分たちの「居場所」と考えているが、
いまのところそこは安泰のようだ。・・》

記事の原文に、あえて改行を多くした。
              

私の年金生活のひとつとしてパソコンを愛用した生活をしていたので、
突然にバソコンが故障したので、修理依頼をしている間のパソコンのない空白の日々、
或いはやむなく買い改めたりする空白の日々、まるで『パソコン迷子』のような体験をしたことがあった・・。
                                  
私は2004年(平成16年)の秋に定年退職後、まもなくブログの世界を知り、
私は無我夢中に毎日数通は投稿し、そしてブログ上のコメントで知り得た8名の人と、
お互いにコメントを交わしていたブログ熱中時代の時であった・・。

そして定年後の生活に備えた肝要のパソコンは、2006年(平成18年)9月中旬に、予告もなく突然にダウンして、
まもなく年金生活2年生を迎えようとしていた私は、
『10年ぐらい利用しょうと思ってたのに・・どうして突然に故障するのよ・・』
と心の中で呟(つぶや)きながら、長らく黒い画面を見つめ大いに落胆したりした。

やむなく買い求めたパソコンの量販店に修理を依頼したが、1週間後に我が家に来宅することをなり、私は困窮した・・。
我が家は無念ながらパソコンはたった一台しかなく、この来宅するまでの1週間の間、
どうしょうかしら、と悩んだりした。

この当時の私は、ブログ上で盛んにコメントで交流を重ねていた時代で、
コメントを頂いたりし、半日以内に必ず返信していたが、
もとより返信が出来なくなり、相手の御方はどうしたのかしら、と戸惑うと思いながら、悩んだりした。

もとよりリアルの交流であったならば、電話でお詫びの連絡もできるが、
ブログの世界は匿名が多く、連絡できる方法がないのである。
もとより匿名の世界であっても、何よりも信頼が大切なのに、と困苦したりした・・。

このような2週間ばかり『パソコン迷子』となり、当然ながら私の場合はインターネットも使えず、
平素より多く、居間で読書をしたり、映画を鑑賞したり、音楽を聴いたり、散歩する時間も長くなったりして、
過ごした苦い個人的な体験があったりした。        
        
              

まして日本に於いては、何らの理由でネットを強制的に遮断し、
突然「インターネット」が使えなくなった場合は、壊滅的な被害となることは、
少しボケた私でも、充分に予測できる。

やがて飛躍した妄想をすれば、アメリカ、ロシア、中国が、それぞれの国の根幹的な国益に反することを、
日本がした時は、それぞれの国は日本に対して、過酷なサイバー攻撃を執拗にして、
やがて甚大な被害となり、壊滅するまで実行するだろう、と私は妄想を重ねたりした。

そして現世では、もとより核も怖いが、ある国に対して、
ネットを強制的に遮断し、突然「インターネット」が使えなくすることは、
『悪魔の選択』と妄想したりしている。

コメント
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