女子卓球シングルスで日本初のベスト4に進出した石川佳純ちゃんや競泳女子100m背泳ぎで銅メダルを獲得した寺川綾さんの笑顔…とても素敵でしたよね^^; 連日の猛暑日でありますが、一服の清涼感を味あわせてくれます。
若者たちの活躍に感動しながら、『夢屋国王』はぐっすり眠り、そして朝仕事…暑い日が続く割には、オジサンも元気で活動しているのであります。今朝、『夢屋農園水田エリア』の見回りをしておりますと、畦畔沿いのヒメノモチの穂が出ておりました。ついに出穂期を迎えました。粳米である「はえぬき」より約1週間程早いでしょうか、順調な生育であります。夕刻、集落の生産組合の慰労会の打ち合わせのため、お世話になっている専業農家の『セイジさん』が『第2サティアン』にやって来ました。「復田した田んぼの割には、遅れずに出穂したなぁ。良くここまで戻したよ。」とお褒めの言葉…栄養の溜まった田んぼでは、栄養成長(植物自体の成長)が盛んで、生殖成長(花を咲かせ実を着けること)が遅れると予想していたようです。予測を立てながら田んぼを眺められる余裕…この辺りが専業で農業を営んでいるベテランと俄か百姓の違いであります。
出たぁ~と言えば、田んぼの畦畔に大量に発生しているエンマコオロギの幼虫…不完全変態をする彼らが何故幼虫かと言えば、背中に出ている4枚の翅が、まだ申し訳程度ですよね。不完全変態とは、成虫の形状を見せながらも、成長を遂げる状態を指すのです。小さな羽を付けた姿を天使に見立て可愛いと感じるか、キモイと感じるかは感性の違いではありますけれど…^^;
荒れ放題だった農地をそれなりの生産力のある農地に戻す…流した汗がお金に変わることもなく、取れ立ての野菜が素直に美味いと感じられることだけが唯一の報酬であるから、こんなことをしていて一体何に成るのだろうと思うこともしばしば。出稼ぎ先で稼いだお金を快楽に替えた方が楽しいのではないだろうか?などとネガティブな考え方に陥ると、どこまでも深い淵に落ちてしまいそうであります。これは生業ではなく、ひとつの道楽なのだと考えないとやってられないよなぁ~^^;
現在の集落の就農状況を見ても、10年後には、さらに大きな変化があると感ぜざるを得ません。100万ドルの夜景などと、人工的な都会の景色は称賛されますが、田園風景は郷愁の対象でしかありません。解説好きな方は「自然が豊かである。」などと勝手に評価してくれますが、人の手が加わって始めて維持されている風景であり、担い手が居なくなれば、荒地が所々に拡がっていくことは容易に予想できるのであります。せせらぎにホタルの姿が見られなくなり、人工飼育によるホタルを公園の池に放す…これで自然が戻ったなどと勘違いされる御仁はとても平和な方であります。
今夜の『夢屋国王』はネガティブ?いいえ、あと10年もすれば、嫌でも『夢屋国王』の元に耕作地が集積されるだろう…実は、逆説的にポジティブな考え方をして、ほくそ笑んでいるのでありますよ^^;