その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

つつましく

2015-09-01 19:54:00 | 暮らし

「秋ナスは嫁に食わすな」などと言いますが…

ナスの生育適温は、昼23℃から28℃(夜間16℃から20℃)なんだそうです。真夏の茹だるような暑さを経験すると、朝は肌寒さを感じますが、ナスやキュウリにとっては今が適温のようであります。だからという訳でもないのですが、今、ナスとキュウリのポット植え(使い古しの植木鉢でありますけれど)を育苗ハウスの中に取り込んでおります。さらに温度が下がるようであれば、ハウス回りをビニールで被覆して簡単なハウスを仕立てて、いつまで収穫できるか挑戦します^^;
昔の野菜に比べれば、今の野菜は「エグ味」と言いますか「クセ」が無くなったような気がするのですが、人によってはキュウリの匂いが嫌い!ナスの食感が嫌い!トマトやピーマンが嫌い!ジャガイモが嫌い!(戦争中に芋ばっかり食わせられたから…今は亡き我が家の古老)と人様々であります。


月山の直売所にあった「キュウリのキムチ」

今回の生産組合の慰安旅行で4回程休憩時間を設けましたが(男性はビールによるオシッコ休憩であります^^;)基本、コメの生産組合なので、皆さん産直には余り興味が無いようであります。私の場合、『夢屋農園』の田んぼは小規模なので、何とか野菜で活路を見出したい…けれども、今の時期、直売所に並ぶ物はみな「金太郎飴」状態であります。旅行者だって県内、隣県ですから目新しい物なんてそう見つかるものではありません。
加工品という分野まで視野に入れないと、原材料供給だけの農家では喰っていけるものではありません。男どもは、コメを作っていれば生活できてきたから加工品なんて考えもしないのですが、女たちは生計を立てるために積極的に動き出す。4~5本のキュウリを産直に出したところで、せいぜい100円…加工賃は掛かりますがキムチに姿を変えれば450円。利益率はどれほど上がることやら…。
ナスには「希望」「つつましい幸福」という花言葉が…つつましく、されど強かに、これからの生き方を考える『夢屋国王』であります。

コメント (11)
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