その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

次もまた…

2020-05-21 07:08:18 | 転職

あと五分で今年の代掻きも終了…

少しでも費用を抑えようと自分で田んぼの田起こし、代掻き作業をするようになってから9年目の春(それまで、我が家には小型の管理機と背負式動噴、草刈り機しかありませんでしたから^^;)…春作業、秋作業とお世話になっている『チャオちゃ』に笑われながらも、何とか満足のいく代掻きが出来るようになりました。いつもの年であれば、朝から一日掛りでトラクターに乗っておりましたが、今年は午前中、野菜の出荷があるので午後のお昼寝後に老いぼれトラクター『クワジマン』に跨って三日目。ようやく代掻き作業も終わり、土を落ち着かせてから「田植え」となります。
こうして作業があと僅かのところまで来ると「来年までこの仕事は出来ないよ!」と自分に言い聞かせながら、疲れた身体に鞭打って頑張りますが、「来年も(いつまで)この作業が出来るだろうか?」と自問するようになった『還暦』を迎える『オジSUN』であります。かつては、小さな面積の田んぼで家族(親父、お袋)とお祭り騒ぎのような田植えや稲刈りをやっていた。70歳を超えて弱々しくなったお袋の歩く後ろ姿を見ながら、「この人とあと何年田んぼ作業が出来るのだろうか?」と思い始めたのが20年前だったろうか…そのお袋もこの世には居ない。のんびり取り組むつもりが、雨の中でも強行しているのは、療養中の姉の容態も芳しくなさそうだから…我とて、いつどうなるかと考えてしまうお年頃なのでありますよ。


『夢屋農園』ご自慢のアスパラガスも老朽化?

『夢屋農園』を経営していて、ふと思う。前オーナーが残してくれた山菜類やアスパラ、ウルイが春先の主力作物である。それに「軟白化技術」を取り入れて販売しておりますが、これは祖母の農作業を見よう見まねで改良しただけ…『夢屋農場長』のオリジナルって何よ?と考えてしまいます。言わば「先達」の財産を継承しているに過ぎないのではないかと自問自答しております。子どもの頃からの経験を今風の技術、農業資材に変更しただけではないかなぁ?
アスパラガスの重要な害虫として「ジュウヨホシクビナガハムシ」の被害が上げられます。いま穂先についているのはハムシ…農場長の見立てでは「カブラハバチ」だと思うのでありますが。「カブラ」は、アブラナ科作物を指す言葉であり、必然的にキャベツなどを食草とするハバチでありますけれど…アスパラガスはユリ科(キジカクシ科)であり、「カブラハバチ」は広食性じゃないと思うんだけれどなぁ?(今のところ目立った被害はありませんけれど^^;)
「これこれ、『李下に冠を整さず。』という格言があるではないか、人に疑われるような場所に居るべきではないと思うよ!」と進言しますと彼の曰く「国会を何日間も空転させて、莫大な費用を使い、定年を延長してまで求めた人材が、賭けマージャンで辞職するよりはマシでしょう!」と即座に切り返されましたよ^^;
『ハバチ』の行動は、これから観察することにして…また、得意の先送りであります。夢々、次があると思うこと勿れ!『その日暮らし』はしていても、その一瞬を大切にすべきお年頃なのだから…。

コメント
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