その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

樹木葬(お別れの日)

2020-05-23 06:30:11 | 転職

きゅうりの『Q三郎』は一難去ってまた一難

3月の低温(霜害)にも何とか生き残り、ようやく雌花を着けた『Q三郎』でありますが、今度は大きな病斑が…葉脈に区切られた場所の浸潤でありますから、『Dr.夢屋』の見立てでは「ベト病(かび)」と診断しております。まずは、病斑が出た葉を切り落とし(外科的治療)、次に殺菌剤の投与による予防(内科的治療…でもなぁ、葉面散布だからこれも外科的治療かい?)に努めれば、蔓延を防げるのではないかと考えております。しかし、野菜の納品と田植えの準備で薬剤散布する暇がない。営業自粛でアルバイト先から自宅待機とされている長女『有季菜先生』にまで、ジャガイモ植え付けのパート労働をお願いしなければならない状況でありますよ。春はこんなに忙しかったかねぇ?耕地面積は増えてはいないのだけれど、パイプハウスの導入で「耕作面積」が増えた結果でありますなぁ。おかげで、長男『ポン太郎君』の最低賃金並みの専従者給与相当分を稼ぎ出しているのだから文句も言っていられない。今のところ、高級食材を栽培していない『夢屋農園』の食材野菜は、売り切れの連続でありますから、『夢屋農場長』も頑張らないとねぇ^^;
そんな折りに、山形市内に嫁いだ姉から電話が入りました…。


「アレロパシー効果」で他の草を駆逐するのに…

根から放出する物質で他の雑草を駆逐してしまうのに「ナヨクサフジ(弱草藤)」とは、これ如何に?
彼女から「がん」の告知を受けたと明かされたのが、昨年の2月末であります。放置すれば余命半年、治療に専念しても余命1年…まだ64歳で何で?この3月のお彼岸に仏壇に手を合わせに来た彼女は、帰り道、折からの強風に煽られるような弱々しい足取りに変わっておりました。「それでも1年生きたぞ!」と語っておりましたが、遂に「抗がん剤が効かなくなった。」と告げられ、自宅療養を選択しました。電話が来たのは「会いに来て。」というサインであろうと、オッカーと見舞いに出掛けました。3月から見るとさらにやつれ果てた姿に変わっておりました。「ここからは、生きようという気力だけだぁ!」なんて、病気ではない私はハッパを掛けるが、彼女は医療人(助産師)だったから、自分の病状変化は冷静に分析している。(何を言っても無駄だわ。)義兄と私を前に「誰にも言わず勝手に決めたことだけれど『樹木葬』をお願いしてあるから…。」と承諾(遺言)を求められた。義兄には申し訳ないけれど、嫁ぎ先の墓には入りたくないのが真意であることには気付いていたし、義兄が口を開く前に「実家の墓に入れと言う訳にもいかないし良いんじゃないか。」と同意してみせた。ここから先は何を言っても嘘にしかならない。冷静に死を見つめている以上、彼女が緩和ケアで安らかな眠りにつけることを祈るだけである。姉が男だったならば、私は生まれていなかったはずだと子どもの頃から言われてきた。いつかは訪れる別れではあるのだけれど…姉が男であったならば出来たであろうことを、私はやり遂げてみせるから…。

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