その日暮らし

田舎に暮らすこの虫は「カネ、カネ、カネ」と鳴くという。

雲と自由が棲むという里で百姓に成りきれるかな?

古道を往く

2021-01-02 07:35:31 | 転職

新年は「水墨画」の世界から始まる^^;

新年は、天気予報通りの雪…元旦くらいは休みたいのでありますが、ハウス倒壊防止のために「雪かき」が仕事初めとなりました。元日早々から働き始めるということは、今年もまた慌ただしく働かなければならない一年となりそうでありますなぁ^^;
新雪で25㎝ほど積もったでしょうか?早朝道路除雪の「置き土産」を片付けて、ハウス回りになでこけた雪を排雪して2時間…さすがに、各戸の親父たちも「除雪出勤の初日」はゆっくりと起き出したようであります。若い衆は「紅白」を観て、夜更かしして新年を迎えたことだろう。雪片付けは、どのご家庭でも親父たちの初仕事でありますよ。ようやく家に入ったら「元日祈祷」のお札を頂きに行かなければいけないことを思い出しましたよ。「福一満虚空蔵菩薩」…丑寅虚空蔵ってね、丑年寅年生まれの一代護り神(仏)でありますから、ありがたく受け取って参りますけれど…というか、行かないと年老いた寺の護持会役員が各戸に配らなきゃいけないのでありまして、雪の降る日に難儀を掛けてもいけないと思いましてね。
見慣れた光景ではありますが、ここは我が集落の「古道」であります。お寺に続く参道は右手から本堂に向けて続くのでありますが、今では田んぼの畦道のような『作場道』が、江戸時代の絵図面に出て来る本来の街道…子どもの頃は、お寺へのショートカット道と思っておりましたけれど、何故か我が集落の住民はこの道を使う。新雪が積もった古道には、先にお参りを済ませた人が作った「道」が出来ておりますよ^^;


信心深い「キバラヘリカメムシ」に違いない^^;

「初詣は分散で。」…『緑の狸さん』ご心配いりません。我が集落は、分散しようにも人がおりませんから^^; ほれほれ、人が居ないから、安心して信心深いカメムシさんが、鎮守様を初詣でございます。願い事は何かと尋ねますと、「家内安全、子孫繁栄、商売繁盛」ですと…カメムシの類の「子孫繁栄」「商売繁盛」には多少複雑な気持ちになりますが、食草は「ニシキギ科」の樹木のようでありまして、農作物には影響も無さそうなのでご一緒に参拝いたしました。他のカメムシ類と違って悪臭を放たず、「青りんごのような香り」などと記載されている方もいらっしゃるようですが、新年早々、彼の体臭を確認しようなどとは思いません。(夏ならやってるかも^^;)
こちら霊験あらたかな「奥津島神社」にも「古道」がありまして、今は亡き宮司宅の前を横切って、延々河岸段丘の上を歩き、二本の杉の木の間を抜けると拝殿に至るのでありますが、残念ながら集落側の道とは反対側なので今では使う人がおりません。「年越祭」には、直会の酒に酔いつぶれた宮司を若い衆が背負って「ほだ雪こざいだごで(新雪の道のないところを歩いたものだよ。)」というのが伝説となっている^^;
「誰も歩かなければ道は無くなり、埋もれた場所も人が歩けば道が出来る。」…今年もまた、「ほだ雪こぎ」して『我が農園』の道づくりに励むことにいたしますかねぇ(笑)

コメント
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