遊爺雑記帳

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米韓首脳会談 文氏は米韓同盟が機能する条件を理解していないか、または軽視している

2019-09-26 01:43:08 | 韓国全般
 23日、ニューヨークで行われた米韓首脳会議の内容が、いくらか明らかになってきました。
 GSOMIA破棄の文在寅政権に怒る米国に対し、トランプ氏の歓心を買う苦しい文氏の様子が浮き彫りになってきていますね。
 
文在寅氏、米韓不協和音をカネで抑え込み - 産経ニュース 2019.9.24

 【ソウル=桜井紀雄】韓国の文在寅大統領がトランプ米大統領との会談で真っ先に持ち出したのは、米国産液化天然ガスの輸入拡大などカネの話だった。北朝鮮との対話が滞り、日本との対立で日米韓の安全保障協力が揺らぐ中、トランプ政権は在韓米軍の駐留経費問題で大幅な増額を突き付けている。カネでトランプ氏の歓心を買うしかない文氏の苦しい立場がにじむ
 文氏は会談冒頭、「(次の)米朝首脳会談が実現すれば、世界史的大転換になる」と対北対話でのトランプ氏の指導力を称賛した。続けて韓国企業の対米投資の増加や液化天然ガスの追加輸入決定などを列挙し、「これら全てが韓米同盟をより強固に発展させると信じている」と強調した。

 
トランプ氏は「韓国は軍事装備購入でお得意さまだ」と述べ、兵器の追加購入が会談の中心議題の一つになることを予告。韓国大統領府によると、文氏が実際に米国からの過去10年間の兵器購入実績と今後3年間の購入計画を説明した。

 これは24日からソウルで始まった
在韓米軍の来年以降の駐留経費をめぐる米韓当局間の交渉で米側から法外な負担を迫られることを牽制(けんせい)するためだ。今年分は前年比8・2%増の1兆389億ウォン(約935億円)で合意したが、米側は合同軍事演習や戦略兵器の韓国展開費用も上乗せし、5倍以上の50億ドル(約5380億円)を求めていると報じられている会談で文氏は「合理的な水準の公平な分担」を強調したという。

 
会談では南北経済協力事業の開城(ケソン)工業団地や金剛山(クムガンサン)観光再開問題が取り上げられなかった。文氏が優先したい事業を封印し、トランプ氏が関心を持つ議題に絞った格好だ。その結果、日米韓の安保協力を揺るがし、米側から不満が噴出していたGSOMIA破棄決定への言及もなく、「韓米同盟は今後も揺るがない」との言質を取り付けた。

 米韓の不協和音を静めるのにはひとまず奏功したといえそうだ。ただ、米軍駐留経費問題は、将来の日本や北大西洋条約機構(NATO)加盟国との交渉にもかかわるだけに、米側の大幅譲歩は想定しにくい。

 文在寅大統領がトランプ米大統領との会談で真っ先に持ち出したのは、米国産液化天然ガスの輸入拡大などカネの話だったのだそうです。
 カネでトランプ氏の歓心を買うしかない文氏の苦しい立場がにじむと。
 24日からソウルで始まった在韓米軍の来年以降の駐留経費をめぐる米韓当局間の交渉で、米側は、5倍以上の50億ドル(約5380億円)を求めていると報じられていることは、諸兄がご承知のことですが、文氏は、そこには「合理的な水準の公平な分担」を求め防戦しているのです。

 しかし。会談では南北経済協力事業の開城(ケソン)工業団地や金剛山(クムガンサン)観光再開問題が取り上げられず、文氏が優先したい事業を封印し、トランプ氏が関心を持つ議題に絞った格好だった様です。
 
 また、文氏は、4度目の米朝首脳会談が実現すれば「歴史的な転換」になるとトランプ氏を持ち上げ、対北融和促進を促そうとしたのですね。
 
米韓首脳会談 同盟の空洞化しか見えぬ (9/25 産経 主張)

 トランプ米大統領と文在寅韓国大統領が、ニューヨークで会談した。文氏は冒頭、米韓同盟について「偉大な同盟に発展している」と語った。

 韓国政府によると、韓国が日韓軍事情報包括保護協定(GSOMIA)破棄を決めた問題など日韓関係は取り上げられなかったという。
 
文氏は、「近いうちに米朝首脳会談に向けた米朝間の実務協議が開かれるだろうと期待している」と述べ、4度目の米朝首脳会談が実現すれば「歴史的な転換」になるとトランプ氏を持ち上げた

 
トランプ氏は、「北朝鮮との関係はとても良好だ」と応じた。そのうえで「開催されればよいが、されなくてもいい」と語り、会談で何が実現できるかが重要との認識を示した。駐留米軍経費について、韓国側の負担増を求めた

 
文氏が、米韓同盟が安泰であることを示せたと考えているとすれば、間違っている。今回の会談は、北東アジアの安全保障を確かなものとする方向へ作用したとはいえない。むしろ、米韓同盟の空洞化を示したといえる。

 
会談で日韓関係を前面に出さなかった点がその証左である。文氏は米韓同盟が機能する条件を理解していないか、または軽視しているのではないか。
 米軍による韓国防衛には日本の協力が欠かせない。在韓米軍だけでは戦い続ける能力(継戦能力)が十分ではなく、日本を足場とした補給や増援を想定している。
 日本は米英仏豪などと「国連軍地位協定」を結んでいる。朝鮮国連軍としてこれらの国々の軍が、日本国内の基地、空港、港湾などを使用するための条約だ。横田、横須賀、嘉手納など7つの在日米軍基地は国連軍指定基地で、ブルーの国連旗が翻っている。その他の在日米軍の岩国、三沢などの航空基地や佐世保などの軍港も、米軍の作戦行動に必要となる。

 
日本にある基地、施設を韓国防衛に使用するには、日本の同意や真剣な協力が欠かせない。だが、今の最悪の日韓関係のままでは日本国民は反発するだろう。
 
真に強固な米韓同盟を望んでいるとすれば、韓国政府による反日行為をやめることを論ずるのが先決である。

 
それがない米韓会談をみて喜んでいるのは、核・ミサイルを手放したくない北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長だろう。

 トランプ氏は、「北朝鮮との関係はとても良好だ」と応じたうえで「開催されればよいが、されなくてもいい」と語り、会談で何が実現できるかが重要との認識を示した。駐留米軍経費について、韓国側の負担増を求めたのだそうです。
 文氏の魂胆は見透かされ、いなされ、駐留米軍経費増額の念押しをされているのですね。

 今回の会談で、米韓の不協和音を静めるのにはひとまず奏功したとの見方が韓国側ではある様で、産経の記事でもその言葉が見られますが、産経・主張では、「文氏が、米韓同盟が安泰であることを示せたと考えているとすれば、間違っている。」と指摘し、「むしろ、米韓同盟の空洞化を示したといえる。」と説いています。
 会談で日韓関係を前面に出さなかった点がその証左で、文氏は米韓同盟が機能する条件を理解していないか、または軽視しているのではないかと。
 
 真に強固な米韓同盟を望んでいるとすれば、韓国政府による反日行為をやめることを論ずるのが先決。
 それがない米韓会談をみて喜んでいるのは、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長だろうと。

 勿論、文氏の発言は、自国民や金正恩にどう聞こえるかを意識してのもののはずですね。
 
 4月には、実質 2分の会談時間だったものが、今回は約 1時間行われたので、韓国側は不協和音を静めるのにはひとまず奏功とみているとすれば、「同盟の空洞化しか見えぬ」と言う産経・主張は、しっかり見抜いているということですね。

 南北統合に向けひた走る文在寅大統領。自らが産んだ課題が山積していますが、韓国国民の方々が、どのような評価を下されるのか。見守りたい。



 # 冒頭の画像は、23日、ニューヨークで約1時間会談したトランプ大統領と文在寅大統領。
  作り笑いの文氏と、厳しい目つきのトランプ氏の対象が妙




  トンボ


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