米朝の口論戦が止まりません。米国による軍事行動の可能性が高まったとの報道も観られます。
北朝鮮による、核とミサイルの開発が止まらず、米国本土に到達するICBMの完成が現実のものとなりつつあり、対話交渉でその開発を止められる見込みが立たない現実も観られるのですね。
そこで、開戦しても被害が少ない方法があると北への牽制をマティス長官が発言していましたが、「韓国が壊滅的な打撃を受けることはない」とする12年前の予測を、古森氏が紹介されています。
ソウルを火の海にしない米国の軍事作戦とは - 遊爺雑記帳
トランプ氏、対話は「時間の無駄」 北朝鮮巡り国務長官に (写真=ロイター) :日本経済新聞
米国防長官、北朝鮮に「巨大な軍事行動」を警告 - BBCニュース
マティス長官の「ソウルを重大な危険にさらさずに、北朝鮮に対して軍事的な対応が可能だ」との発言の根拠と、記事の12年前の米朝戦争開戦のシミュレーションとが関係あるかは不明です。
ただ、止まらない北朝鮮の核とミサイルの開発を止めるためには、力による牽制の必要性が高まっている状況は現実のものですし、金正恩が現時点で対話に応じる気配もない様子ですね。
また、対話についても、安倍首相が唱えておられる通りで、「対話の為の対話」では、これまでの実績が示す通りで、むしろ北朝鮮に利する結果しか出ていないのですね。
暴走する金正恩を止めるにはどうすればよいのか。被害無く収めるには、古来の戦術の「兵糧攻め」しかないのです。国際協調が求められます。
時間がかかりますが、徐々に輪が広がってもいる様ですね。
核実験やミサイル発射に抗議、伊が北大使を追放 : 国際 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
ペルーも北大使追放へ…核・ミサイル開発理由に : 北朝鮮 : 読売詳報_緊急特集グループ : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
# 冒頭の画像は、韓国・慶尚北道の星州で、サードが配備されたゴルフ場
この花の名前は、オータムジュエル
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北朝鮮による、核とミサイルの開発が止まらず、米国本土に到達するICBMの完成が現実のものとなりつつあり、対話交渉でその開発を止められる見込みが立たない現実も観られるのですね。
そこで、開戦しても被害が少ない方法があると北への牽制をマティス長官が発言していましたが、「韓国が壊滅的な打撃を受けることはない」とする12年前の予測を、古森氏が紹介されています。
ソウルを火の海にしない米国の軍事作戦とは - 遊爺雑記帳
トランプ氏、対話は「時間の無駄」 北朝鮮巡り国務長官に (写真=ロイター) :日本経済新聞
米国防長官、北朝鮮に「巨大な軍事行動」を警告 - BBCニュース
開戦時の韓国の被害は? 注目集める12年前の予測 「韓国が壊滅的な打撃を受けることはない」とする理由 | JBpress(日本ビジネスプレス) 2017.10.2(月) 古森 義久
米軍はまず空爆によって北朝鮮の核兵器関連施設を破壊する。北朝鮮の地上軍大部隊が南下して反撃してくるが、米韓両軍の迎撃で阻止する。ただし北朝鮮軍のロケット攻撃などにより、最初の数日間で少なくとも10万人の韓国軍民の死者が出る――。
これは、米国の専門家集団が12年前に実施した米朝戦争開戦のシミュレーション(模擬演習)の結果である。このシミュレーションがいま改めてワシントンの政策研究機関の間で注目されるようになった。
■今なお多い軍事攻撃への反対論
ワシントンではいま、北朝鮮の核兵器と長距離弾道ミサイルの開発の脅威にどう対応するかをめぐって政策、戦略が本格的に議論されている。
トランプ大統領は、北朝鮮の核武装を阻止するための「軍事的手段を含むすべての選択肢がある」と宣言し、軍事攻撃の準備もできたと語る。だが、「北朝鮮の全面反撃による韓国側の被害があまりに大きすぎる」といった理由から軍事攻撃には今なお反対論が多い。
そんななかで、「全面戦争が起きても韓国が壊滅的な打撃を受けることはなく、北朝鮮の国家態勢を破壊できる」というシミュレーションの結果が改めて注視されるようになった。
このシミュレーションは、国防総省の軍事模擬演習の専門家らが、米国の総合雑誌「アトランティック・マンスリー」から委託されて、2005年4月に実施した。
現在、北朝鮮問題の研究に正面から取り組む戦略国際問題研究所(CSIS)やピーターソン研究所の関係者たちが、このシミュレーション結果を今後の対策を講じる際の有力な資料とみなしている。
■北朝鮮の核兵器への懸念が高まっていた2005年
米国は1994年に北朝鮮との間で米朝核合意枠組みという協定を結び、北朝鮮に核兵器開発の放棄を誓約させた。だが北朝鮮は秘密裡に核武装への歩みを進め、2003年には核拡散防止条約(NPT)から脱退して、核武装への意図を公然と表明していた。そして、2005年2月に核兵器保有を公式に宣言したのである。
つまり、このシミュレーションが実施された2005年4月は、米側で北朝鮮の核兵器の脅威への懸念が非常に高まっていた時期である。米国は実際にその対処として軍事攻撃まで検討していた。
「アトランティック・マンスリー」は2005年8月号に、同シミュレーションの概要を「北朝鮮=ウォーゲーム」という記事として公表した。米国が北朝鮮の核兵器開発や保持を阻止するために軍事手段を行使した場合、なにが起きるか、というシミュレーションである。 <中略>
■韓国ではどれだけの死者が出るのか?
この時点における米国側の認識としては、北朝鮮はすでに10個前後の核爆弾を保持しているものの、米国本土への核弾頭搭載の長距離ミサイルはまだ開発していない。米国が北朝鮮への直接の軍事攻撃に踏み切るレッド・ラインとしては、「北朝鮮が自国の核兵器を、国際テロ組織を含む米国にとって危険な他の諸国に移転(売却)することが確実となった時点」とされていた。
その状況におけるシミュレーション結果の概要は次のとおりだった。
・米軍の北朝鮮に対する軍事攻撃は、大規模な空爆を主体として、当初は1日4000回の爆撃出撃(1機が1回出撃して帰還する動きを1回の爆撃出撃とする。イラク戦争の当初の段階では1日最多800回だった)の規模となる。
・爆撃目標は北朝鮮の核関連施設、ミサイル、長距離砲、ロケットなどである。当初の数日間でそのほとんどの破壊を達成する。
・北朝鮮は地上の大部隊を南下させて反撃に出る。だが、この反撃は米軍と韓国軍の共同作戦により確実に阻止できる。
・ただし、北朝鮮の砲撃などにより、開戦当初の数日間に韓国側の軍民に少なくとも10万人の死者が出ることは防げられない。
この内容について現在の米側の専門家たちがひそかに注視しているのは、「韓国軍民の10万の死者」という部分のようだ。この数字はいま米側で一般に語られている「数百万」という推定死者数よりもケタ違いに少ないからだ。
この理由について、当時の「アトランティック・マンスリー」の記事は以下の2点を挙げていた。
(1)最初の大規模空爆によって、北朝鮮が南北境界線付近に集中して配備した攻撃用火力を、かなりの程度まで骨抜きにできる。
(2)北朝鮮軍が南下する際に火砲やミサイルによってソウルへの徹底攻撃を実施すると、その後の戦闘で用いる弾薬や兵器が不足してしまう。そのため、ソウル攻撃の規模を小さくする見通しが強い。
いずれにせよ、緊迫をきわめる北朝鮮軍事情勢に関して、米国では12年前にすでに具体的な軍事衝突のシナリオが描かれていた。その要点が現在、改めて今後の戦略の有力指針とされているというわけだ。
米軍はまず空爆によって北朝鮮の核兵器関連施設を破壊する。北朝鮮の地上軍大部隊が南下して反撃してくるが、米韓両軍の迎撃で阻止する。ただし北朝鮮軍のロケット攻撃などにより、最初の数日間で少なくとも10万人の韓国軍民の死者が出る――。
これは、米国の専門家集団が12年前に実施した米朝戦争開戦のシミュレーション(模擬演習)の結果である。このシミュレーションがいま改めてワシントンの政策研究機関の間で注目されるようになった。
■今なお多い軍事攻撃への反対論
ワシントンではいま、北朝鮮の核兵器と長距離弾道ミサイルの開発の脅威にどう対応するかをめぐって政策、戦略が本格的に議論されている。
トランプ大統領は、北朝鮮の核武装を阻止するための「軍事的手段を含むすべての選択肢がある」と宣言し、軍事攻撃の準備もできたと語る。だが、「北朝鮮の全面反撃による韓国側の被害があまりに大きすぎる」といった理由から軍事攻撃には今なお反対論が多い。
そんななかで、「全面戦争が起きても韓国が壊滅的な打撃を受けることはなく、北朝鮮の国家態勢を破壊できる」というシミュレーションの結果が改めて注視されるようになった。
このシミュレーションは、国防総省の軍事模擬演習の専門家らが、米国の総合雑誌「アトランティック・マンスリー」から委託されて、2005年4月に実施した。
現在、北朝鮮問題の研究に正面から取り組む戦略国際問題研究所(CSIS)やピーターソン研究所の関係者たちが、このシミュレーション結果を今後の対策を講じる際の有力な資料とみなしている。
■北朝鮮の核兵器への懸念が高まっていた2005年
米国は1994年に北朝鮮との間で米朝核合意枠組みという協定を結び、北朝鮮に核兵器開発の放棄を誓約させた。だが北朝鮮は秘密裡に核武装への歩みを進め、2003年には核拡散防止条約(NPT)から脱退して、核武装への意図を公然と表明していた。そして、2005年2月に核兵器保有を公式に宣言したのである。
つまり、このシミュレーションが実施された2005年4月は、米側で北朝鮮の核兵器の脅威への懸念が非常に高まっていた時期である。米国は実際にその対処として軍事攻撃まで検討していた。
「アトランティック・マンスリー」は2005年8月号に、同シミュレーションの概要を「北朝鮮=ウォーゲーム」という記事として公表した。米国が北朝鮮の核兵器開発や保持を阻止するために軍事手段を行使した場合、なにが起きるか、というシミュレーションである。 <中略>
■韓国ではどれだけの死者が出るのか?
この時点における米国側の認識としては、北朝鮮はすでに10個前後の核爆弾を保持しているものの、米国本土への核弾頭搭載の長距離ミサイルはまだ開発していない。米国が北朝鮮への直接の軍事攻撃に踏み切るレッド・ラインとしては、「北朝鮮が自国の核兵器を、国際テロ組織を含む米国にとって危険な他の諸国に移転(売却)することが確実となった時点」とされていた。
その状況におけるシミュレーション結果の概要は次のとおりだった。
・米軍の北朝鮮に対する軍事攻撃は、大規模な空爆を主体として、当初は1日4000回の爆撃出撃(1機が1回出撃して帰還する動きを1回の爆撃出撃とする。イラク戦争の当初の段階では1日最多800回だった)の規模となる。
・爆撃目標は北朝鮮の核関連施設、ミサイル、長距離砲、ロケットなどである。当初の数日間でそのほとんどの破壊を達成する。
・北朝鮮は地上の大部隊を南下させて反撃に出る。だが、この反撃は米軍と韓国軍の共同作戦により確実に阻止できる。
・ただし、北朝鮮の砲撃などにより、開戦当初の数日間に韓国側の軍民に少なくとも10万人の死者が出ることは防げられない。
この内容について現在の米側の専門家たちがひそかに注視しているのは、「韓国軍民の10万の死者」という部分のようだ。この数字はいま米側で一般に語られている「数百万」という推定死者数よりもケタ違いに少ないからだ。
この理由について、当時の「アトランティック・マンスリー」の記事は以下の2点を挙げていた。
(1)最初の大規模空爆によって、北朝鮮が南北境界線付近に集中して配備した攻撃用火力を、かなりの程度まで骨抜きにできる。
(2)北朝鮮軍が南下する際に火砲やミサイルによってソウルへの徹底攻撃を実施すると、その後の戦闘で用いる弾薬や兵器が不足してしまう。そのため、ソウル攻撃の規模を小さくする見通しが強い。
いずれにせよ、緊迫をきわめる北朝鮮軍事情勢に関して、米国では12年前にすでに具体的な軍事衝突のシナリオが描かれていた。その要点が現在、改めて今後の戦略の有力指針とされているというわけだ。
マティス長官の「ソウルを重大な危険にさらさずに、北朝鮮に対して軍事的な対応が可能だ」との発言の根拠と、記事の12年前の米朝戦争開戦のシミュレーションとが関係あるかは不明です。
ただ、止まらない北朝鮮の核とミサイルの開発を止めるためには、力による牽制の必要性が高まっている状況は現実のものですし、金正恩が現時点で対話に応じる気配もない様子ですね。
また、対話についても、安倍首相が唱えておられる通りで、「対話の為の対話」では、これまでの実績が示す通りで、むしろ北朝鮮に利する結果しか出ていないのですね。
暴走する金正恩を止めるにはどうすればよいのか。被害無く収めるには、古来の戦術の「兵糧攻め」しかないのです。国際協調が求められます。
時間がかかりますが、徐々に輪が広がってもいる様ですね。
核実験やミサイル発射に抗議、伊が北大使を追放 : 国際 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
ペルーも北大使追放へ…核・ミサイル開発理由に : 北朝鮮 : 読売詳報_緊急特集グループ : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)
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この花の名前は、オータムジュエル
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