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遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

翁長知事の承認取り消しは違法

2016-09-16 23:58:58 | 日本を護ろう
 普天間基地の、辺野古にあるキャンプシュアブへの統廃合にともなうキャンプシュアブ沖の埋め立て工事について、仲井真前知事の承認を取り消した翁長知事の行為を巡って、国と県との間で裁判合戦が生じ、福岡高裁が和解案を提示し、双方がそれを受け入れ、仕切り直しとなっていました。
 3月17日に石井国交相が承認取り消しの撤回を求めた是正指示を出し、この取り消し処分の撤回を求める是正指示に翁長氏が従わないことは違法として、7月に国が提訴しなおしていたものへの判決が下されたのです。
 

辺野古移設巡る訴訟、国が勝訴 福岡高裁那覇支部  :日本経済新聞

 沖縄県の米軍普天間基地(宜野湾市)の名護市辺野古沿岸部への移設を巡り、翁長雄志知事が埋め立て承認を取り消した処分を撤回しない対応の違法確認を国が求めた訴訟で、福岡高裁那覇支部(多見谷寿郎裁判長)は16日、国の訴えを認める判決を言い渡した
 国と県が対立する辺野古移設問題を巡る初の司法判断。裁判所が移設計画を進める国の主張を認めたことで、今後の県の対応が注目される。
 国は7月、取り消し処分の撤回を求める是正指示に翁長氏が従わないことは違法として提訴。2回の口頭弁論が開かれ、8月19日に結審した。


辺野古移設「県全体として負担軽減」 福岡高裁支部  :日本経済新聞

 沖縄県の米軍普天間基地(宜野湾市)の名護市辺野古沿岸部への移設を巡る訴訟で、国側勝訴の判決を言い渡した福岡高裁那覇支部の多見谷寿郎裁判長は移設について「県全体として基地負担が軽減し、辺野古沿岸部の埋め立て承認に法令違反はない」と述べた。

 翁長雄志知事が前知事の埋め立て承認を取り消したことの是非が訴訟の争点だった。
 
多見谷裁判長は判決理由で「普天間基地の被害を除去するには、埋め立てを行うしかなく、県全体としては基地負担が軽減されることからすると、埋め立てに伴う不利益や沖縄の民意を考慮しても法令違反にはならない」とした。
 さらに
国防や外交分野について、知事が承認処分で一定の裁量権を持っているとする一方、「知事が埋め立て承認を拒否した場合、本来責任を負うべき立場の国の判断より自治体の判断が優越しかねない。国と地方の役割分担に沿わず、不都合な事態である」と指摘。「国の説明が具体的な点で不合理が認められない場合、県は判断を尊重すべきだ」と判示した。

 県は「自然環境への悪影響が大きく、基地の過重負担の固定化にもつながる」などと主張していたが、判決は
「前知事の承認処分に瑕疵(かし)はなく、承認取り消しは違法」と判断。さらに承認取り消しの是正指示に知事が従わないことも違法と結論付けた。

 福岡高裁那覇支部・多見谷寿郎裁判長は、16日、国の訴えを認める判決を言い渡し、判決理由の中では、多見谷裁判長は移設について「県全体として基地負担が軽減し、辺野古沿岸部の埋め立て承認に法令違反はない」と踏みこんでおられます。
 更に、国防や外交分野について、知事が承認処分で一定の裁量権を持っているとする一方、「国の説明が具体的な点で不合理が認められない場合、県は判断を尊重すべきだ」と判示されたとのことです。
 翁長知事の完全な敗訴結果ですが、予想以上に踏みこまれた内容でもあります。
 翁長知事側は、最高裁に知事側は期限の23日までに上告するのだそうですが、和解案承諾時に、裁判結果には双方とも従うとの事を了承していましたので、年度内には下される最高裁の結論で、訴訟合戦は決着することになりますね。
 

辺野古訴訟国勝訴:沖縄知事側23日までに上告 - 毎日新聞

<前略>
 知事は「確定判決に従う」と明言しており、年度内にも出るとみられる最高裁判決で同様の判断が示されれば、知事が処分を撤回し、国は中断中の埋め立て工事を再開する見通し。しかし知事は「あらゆる手段」で阻止する考えで、移設計画は曲折が予想される。

 移設反対を唱えることで、共産党他の反対派の支援を受けて知事の座を得た翁長氏は、確定判決が高等裁の判決を支持するものであった場合、その支援に応えられなくなるのですが、移設(統廃合)は「あらゆる手段」で阻止すると言っている様ですね。
 最高裁でも敗訴すると覚悟しているのでしょうが、「確定判決」に従う」という約束には違反することになりますね。どこかの国が、仲裁裁判所の裁定を無視(=国際法無視)しているのと、そっくりの、法令無視の姿勢ですね。
 最高裁の「確定判決」が、高等裁判所の判決を支持するものであって、翁長知事がそれに従わない法令無視の行動をして、無法状態が産み出された場合、沖縄県民の方々はどのような判断をされるのでしょうか。

  反対派の市民と称する人々は、裁判所前で、「それでも民意は揺るがない」と、移設阻止の闘いの継続を誓い合ったのだそうですね。
 
辺野古訴訟:県敗訴 「民意は揺るがぬ」移設反対派が気勢 - 毎日新聞

 普天間移設承認の是非 再び法廷闘争開始 - 遊爺雑記帳


 # 冒頭の画像は、裁判所前で気勢をあげる市民




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翁長氏は、和解条項第9項から逃れられない (1Q3)
2016-09-17 15:11:29
> 最高裁の「確定判決」が、高等裁判所の判決を支持するものであって、翁長知事がそれに従わない法令無視の行動...。

 和解条項第9項からは逃れられない様ですね。
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辺野古訴訟 国が勝訴 県、和解条項逃れ躍起 (9/17 産経)

 沖縄県の翁長雄志知事は「確定判決には従う」と明言しており、最高裁で敗訴すれば埋め立て承認取り消しを撤回する。ただ、辺野古移設工事の設計変更などでは知事権限を行使して抵抗する構えで、代執行訴訟の取り下げと手続きの仕切り直しで、国と合意した和解条項から逃れることに躍起だ。
 「あれはしくじりだ」

 県幹部がそう指摘するのは国との和解条項に盛り込まれた第9項。同項は「是正の指示の取り消し訴訟」の確定判決に「従い」、判決の趣旨に沿った「手続きを実施」し、「その後も(判決の)趣旨に従って互いに協力して誠実に対応することを相互に確約」と明記している。

 翁長氏は“しくじり”を帳消しにするため、新たな方便を使い始めた。今回の訴訟は不作為の違法確認訴訟であり、9項にある指示取り消し訴訟とは異なるとして、翁長氏はこの訴訟には9項の効力が「及ばない」としているのだ。ただ、和解条項の基になった和解勧告文の段階では「違法確認訴訟」と明記しており、それを指示取り消し訴訟に変更させたのは県だ。

 しかも県がとるべき措置として想定されていた指示取り消し訴訟提起を見送ったため、国がやむを得ず違法確認訴訟を提起した経緯がある。判決も「(県は)取り消し訴訟を提起すべきだった」と県の対応に不快感をにじませた。

 9項は別の手段による無用な抵抗を戒めており、翁長氏は苦しい立場に追い込まれたといえそうだ。
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