深刻化する「闇バイト」による強盗事件などの撲滅へ、高市早苗前経済安保相が動きを加速している。
自民党「治安・テロ・サイバー犯罪対策調査会」は5日、警察官が架空の身分をつくって組織に接触する新たな「潜入捜査」実現へ提言を取りまとめたと、夕刊フジ。
潜入捜査は、欧米各国では、テロやスパイ対策も含めて活用されている捜査手段だが、一部で〝忌避〟の論調が盛んな日本で実現するのかと、夕刊フジ。
提言では、警察官が身分を秘匿して闇バイトに応募して募集者に接触する捜査手法の導入へ向け、環境整備などを求めた。
背景には、凶悪な闇バイト事件が次々と発生するなか、捜査に立ちはだかる〝壁〟を解消する狙いがある。
闇バイトの連絡には秘匿性の高いアプリが使われているため、事件の実行役を摘発してもグループ全体の実態解明が困難で、指示役らを追跡しにくいという課題があったと、夕刊フジ。
提言では、警察官が身分を仮装して犯人側に接触したり、捜査で偽の身分証を使ったりする際、法律に違反しない制度をつくるよう関係省庁に求める。また、こうした捜査での捜査員の安全を確保するガイドライン策定も要望。
通信アプリサービスの提供事業者には、違法性や有害性がある情報の削除を求める。交流サイト(SNS)などで求人を行う際、身元の明記を義務付けることも提言しているのだそうです。
今後は自民党内の手続きを経て、提言は石破茂首相に届けられる。
政府関係者によると、新手法については各省庁で本格検討が始まっていると、夕刊フジ。
日本カウンターインテリジェンス協会の稲村悠代表理事は「仮装した身分証の発行なども根拠を得ることになる。『囮(おとり)捜査』と性質が異なり、通信傍受などと比べても『権利上』の制約が少ない。今回は闇バイトが念頭だが、米国の連邦捜査局(FBI)などは類似の手法を導入して対諜報、対テロで成果をあげている。重要な証拠を得ることができる捜査手法だ」と評価。
2023年1月から12月までに特殊詐欺の現金の受け取り役や引き出し役、運搬役として、全国の警察は2,373人の実行犯を逮捕。
警察庁組織犯罪対策課が公開した「2023年における特殊詐欺の認知・検挙状況等について(確定値版)」によると、闇バイトの中枢被疑者(首謀者)として逮捕されたのは49人で、全体の2%ほどに過ぎない。一方、闇バイト要員である受け子や出し子は1,856人逮捕されており、総検挙人数の75.6%を占めているのだそうです。
激増する闇バイトの犯罪:「楽な金もうけ」が生む悲劇 | nippon.com
なかなか組織の中枢に捜査の手が届かず、犯罪の撲滅がみられない現状。
一部で〝忌避〟の論調が盛んな日本での転換への踏み出し。是非犯罪組織の撲滅への推進・成果が得られるようになることを期待します。
# 冒頭の画像は、治安・テロ・サイバー犯罪対策調査会で挨拶した高市氏。
この花の名前は、アフリカンマリーゴールド ムーンソングディープオレンジ
↓よろしかったら、お願いします。
遊爺さんの写真素材 - PIXTA
自民党「治安・テロ・サイバー犯罪対策調査会」は5日、警察官が架空の身分をつくって組織に接触する新たな「潜入捜査」実現へ提言を取りまとめたと、夕刊フジ。
〝闇バイト撲滅〟高市早苗氏が新たな「潜入捜査」導入へ 自民が緊急提言案 架空身分での組織接触可能にする制度要望 - zakzak:夕刊フジ公式サイト 2024.12/6
深刻化する「闇バイト」による強盗事件などの撲滅へ、高市早苗前経済安保相が動きを加速している。高市氏が会長を務める自民党「治安・テロ・サイバー犯罪対策調査会」は5日、警察官が架空の身分をつくって組織に接触する新たな「潜入捜査」実現へ提言を取りまとめたのだ。政府側も法整備など本格検討に乗り出す。欧米各国では、テロやスパイ対策も含めて活用されている捜査手段だが、一部で〝忌避〟の論調が盛んな日本で実現するのか。
国民の命や財産を守る
「国民の命や財産を守る。少しでも安心感を持ってもらうことに資する緊急提言になった」
高市氏は5日、調査会でこうあいさつした。
注目の提言では、警察官が身分を秘匿して闇バイトに応募して募集者に接触する捜査手法の導入へ向け、環境整備などを求めた。
背景には、凶悪な闇バイト事件が次々と発生するなか、捜査に立ちはだかる〝壁〟を解消する狙いがある。闇バイトの連絡には秘匿性の高いアプリが使われているため、事件の実行役を摘発してもグループ全体の実態解明が困難で、指示役らを追跡しにくいという課題があった。
さらに提言では、警察官が身分を仮装して犯人側に接触したり、捜査で偽の身分証を使ったりする際、法律に違反しない制度をつくるよう関係省庁に求める。また、こうした捜査での捜査員の安全を確保するガイドライン策定も要望している。
通信アプリサービスの提供事業者には、違法性や有害性がある情報の削除を求める。順守しない場合には、サービス提供の禁止を含めた対策を検討すべきとした。交流サイト(SNS)などで求人を行う際、身元の明記を義務付けることも提言している。
高市氏は5日、自身のXに「あくまでも緊急提言で極力すぐに実行して頂ける内容に絞り込みました」と経緯を説明した。今後は自民党内の手続きを経て、提言は石破茂首相に届けられるという。
政府関係者によると、新手法については各省庁で本格検討が始まっているという。
今回の提言をどう見るか。
「囮捜査」と性質異なる
日本カウンターインテリジェンス協会の稲村悠代表理事は「新たな手法が実現されれば、仮装した身分証の発行なども根拠を得ることになる。犯人に犯罪を働きかける『囮(おとり)捜査』と性質が異なり、通信傍受などと比べても『権利上』の制約が少ない。今回は闇バイトが念頭だが、米国の連邦捜査局(FBI)などは類似の手法を導入して対諜報、対テロで成果をあげている。重要な証拠を得ることができる捜査手法だ」と評価した。
深刻化する「闇バイト」による強盗事件などの撲滅へ、高市早苗前経済安保相が動きを加速している。高市氏が会長を務める自民党「治安・テロ・サイバー犯罪対策調査会」は5日、警察官が架空の身分をつくって組織に接触する新たな「潜入捜査」実現へ提言を取りまとめたのだ。政府側も法整備など本格検討に乗り出す。欧米各国では、テロやスパイ対策も含めて活用されている捜査手段だが、一部で〝忌避〟の論調が盛んな日本で実現するのか。
国民の命や財産を守る
「国民の命や財産を守る。少しでも安心感を持ってもらうことに資する緊急提言になった」
高市氏は5日、調査会でこうあいさつした。
注目の提言では、警察官が身分を秘匿して闇バイトに応募して募集者に接触する捜査手法の導入へ向け、環境整備などを求めた。
背景には、凶悪な闇バイト事件が次々と発生するなか、捜査に立ちはだかる〝壁〟を解消する狙いがある。闇バイトの連絡には秘匿性の高いアプリが使われているため、事件の実行役を摘発してもグループ全体の実態解明が困難で、指示役らを追跡しにくいという課題があった。
さらに提言では、警察官が身分を仮装して犯人側に接触したり、捜査で偽の身分証を使ったりする際、法律に違反しない制度をつくるよう関係省庁に求める。また、こうした捜査での捜査員の安全を確保するガイドライン策定も要望している。
通信アプリサービスの提供事業者には、違法性や有害性がある情報の削除を求める。順守しない場合には、サービス提供の禁止を含めた対策を検討すべきとした。交流サイト(SNS)などで求人を行う際、身元の明記を義務付けることも提言している。
高市氏は5日、自身のXに「あくまでも緊急提言で極力すぐに実行して頂ける内容に絞り込みました」と経緯を説明した。今後は自民党内の手続きを経て、提言は石破茂首相に届けられるという。
政府関係者によると、新手法については各省庁で本格検討が始まっているという。
今回の提言をどう見るか。
「囮捜査」と性質異なる
日本カウンターインテリジェンス協会の稲村悠代表理事は「新たな手法が実現されれば、仮装した身分証の発行なども根拠を得ることになる。犯人に犯罪を働きかける『囮(おとり)捜査』と性質が異なり、通信傍受などと比べても『権利上』の制約が少ない。今回は闇バイトが念頭だが、米国の連邦捜査局(FBI)などは類似の手法を導入して対諜報、対テロで成果をあげている。重要な証拠を得ることができる捜査手法だ」と評価した。
潜入捜査は、欧米各国では、テロやスパイ対策も含めて活用されている捜査手段だが、一部で〝忌避〟の論調が盛んな日本で実現するのかと、夕刊フジ。
提言では、警察官が身分を秘匿して闇バイトに応募して募集者に接触する捜査手法の導入へ向け、環境整備などを求めた。
背景には、凶悪な闇バイト事件が次々と発生するなか、捜査に立ちはだかる〝壁〟を解消する狙いがある。
闇バイトの連絡には秘匿性の高いアプリが使われているため、事件の実行役を摘発してもグループ全体の実態解明が困難で、指示役らを追跡しにくいという課題があったと、夕刊フジ。
提言では、警察官が身分を仮装して犯人側に接触したり、捜査で偽の身分証を使ったりする際、法律に違反しない制度をつくるよう関係省庁に求める。また、こうした捜査での捜査員の安全を確保するガイドライン策定も要望。
通信アプリサービスの提供事業者には、違法性や有害性がある情報の削除を求める。交流サイト(SNS)などで求人を行う際、身元の明記を義務付けることも提言しているのだそうです。
今後は自民党内の手続きを経て、提言は石破茂首相に届けられる。
政府関係者によると、新手法については各省庁で本格検討が始まっていると、夕刊フジ。
日本カウンターインテリジェンス協会の稲村悠代表理事は「仮装した身分証の発行なども根拠を得ることになる。『囮(おとり)捜査』と性質が異なり、通信傍受などと比べても『権利上』の制約が少ない。今回は闇バイトが念頭だが、米国の連邦捜査局(FBI)などは類似の手法を導入して対諜報、対テロで成果をあげている。重要な証拠を得ることができる捜査手法だ」と評価。
2023年1月から12月までに特殊詐欺の現金の受け取り役や引き出し役、運搬役として、全国の警察は2,373人の実行犯を逮捕。
警察庁組織犯罪対策課が公開した「2023年における特殊詐欺の認知・検挙状況等について(確定値版)」によると、闇バイトの中枢被疑者(首謀者)として逮捕されたのは49人で、全体の2%ほどに過ぎない。一方、闇バイト要員である受け子や出し子は1,856人逮捕されており、総検挙人数の75.6%を占めているのだそうです。
激増する闇バイトの犯罪:「楽な金もうけ」が生む悲劇 | nippon.com
なかなか組織の中枢に捜査の手が届かず、犯罪の撲滅がみられない現状。
一部で〝忌避〟の論調が盛んな日本での転換への踏み出し。是非犯罪組織の撲滅への推進・成果が得られるようになることを期待します。
# 冒頭の画像は、治安・テロ・サイバー犯罪対策調査会で挨拶した高市氏。
この花の名前は、アフリカンマリーゴールド ムーンソングディープオレンジ
↓よろしかったら、お願いします。
遊爺さんの写真素材 - PIXTA