遊爺雑記帳

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中国 国産空母 「20年まで」とされていた就役は、19年中に可能へ

2018-04-30 23:58:58 | 中国 全般
 大連で建造され、昨年4月に進水式が行われ、大連港に停泊する初の国産空母は、当初「20年まで」とされていた就役は、19年中に可能との見方が強くなっているのだそうです。
 艦名は決まっておらず、「001A型」と型名で呼ばれることが多いのだそうですが、「001A型」は「遼寧」を基に設計され、艦載機の発艦も、甲板の勾配を利用する「スキージャンプ台方式」が採用されています。
 更に、数年前から上海で建造が勧められている「002型」は、スキージャンプ台方式の代わりに艦載機を機械的に押し出す「カタパルト方式」が採用される見通しで、大連の造船所で計画中とも言われる「003型」は、原子力空母の構想なのだそうです。
 東・南シナ海で圧倒的なプレゼンスを示す米軍への対抗から空母打撃群の整備を急いでいる中国。『中国の夢』は『空母の夢』と切り離せないと、空母を中心とした軍拡路線が急ピッチで進められています。
 
中国「海洋強国」へ野望 初の国産空母近く試験航海 (4/30 読売朝刊)

 【大連(中国遼寧省)=東慶一郎】中国初の国産空母が、大連港で就役に向けた準備を本格化させている。近く初の試験航海を行い、「2020年まで」とされていた就役も前倒しされるとの見方が強い新たな空母建造も始まり、駆逐艦や潜水艦などを含む空母打撃群を20年までに3個群配備するという習近平政権の計画が急ピッチで進んでいる。

 
大連港に停泊する初の国産空母は、ウクライナから購入した船体を改造して12年9月に就役した「遼寧」に続き、中国軍として2隻目となる。艦名は決まっておらず、「001A型」と型名で呼ばれることが多い。中国海軍の規定では、空母クラスの大型艦は中国の省や自治区にちなんだ名称となるのが原則で、通常は就役時に公表される。一部中国メディアは「山東」になると報じた。
 中国のインターネット上では、「001A型」の日々の動きが紹介されている。この数日で各種機材が積み込まれ、28日には船舶間の通信で利用する国際信号旗が掲げられた。専門家によると、「本船は試運転を実施中」という意味で、エンジンの試運転が行われた可能性が高い。
 中国当局は、大連近くの一部海域を5月4日まで航行禁止としており、近く、初の試験航行が行われるとみられている。
 
「001A型」は「遼寧」を基に設計され、艦載機の発艦も、甲板の勾配を利用する「スキージャンプ台方式」が採用されている。ただ、艦載機を搭載するスペースは、「遼寧」よりも広いという。
 国有造船大手「中国船舶重工集団」傘下の企業が13年11月から大連で建造し、昨年4月に進水式が行われた。
着工から約4年半で試験航海に出れば、「驚異的なスピード」(日本の專門家)だ。当初「20年まで」とされていた就役は、19年中に可能との見方が強くなっている。
 「遼寧」は、訓練航海を重ね、着実に練度を上げている。4月12日には海南省三亜沖の南シナ海で行われた習中央軍事委員会主席(国家主席による観艦式に参加した。母港の山東省青島に戻る途中には、西太平洋や東シナ海でJ(殲)15戦闘機の発着艦訓練などを行った。
 「遼寧」は訓練用とみられていたが、中国国防省の呉謙報道官は26日の記者会見で、「『遼寧』の戦闘水準は訓練を通じて高め、実戦を通じて検証する必要がある」と述べ、実戦に向けた能力向上を図る姿勢を示した。

「打撃群」米に対抗
 
上海では数年前から「002型」と呼ばれる3隻目が建造中とされる。原子力ではなく、これまでの2隻と同じ通常動力とみられているが、スキージャンプ台方式の代わりに艦載機を機械的に押し出す「カタパルト方式」が採用される見通しだ。
 中国軍は、17年7月に就役した米海軍の最新型原子力空母「ジェラルド・フォード」が初めて採用した、リニアモーターカーの原理で艦載機を射出する電磁式カタパルトを開発しているとの情報がある。より短距離でより重い艦載機を飛ばすことができ、「002型」に採用されるとの観測があるが、
膨大な消費電力を通常動力で賄えるのかを疑問視する声もある
 
中国船舶重工集団は今年2月、原子力空母建造の構想を公表した。大連の造船所で計画中とも言われる4隻目には、原子力動力が採用される可能性がある。
 海洋強国を目指す中国は、東・南シナ海で圧倒的なプレゼンスを示す米軍への対抗から空母打撃群の整備を急いでいる。台湾問題や海洋権益確保を念頭に「
『中国の夢』は『空母の夢』と切り離せない」(北京青年報)との位置づけで、今後も空母を中心とした軍拡路線が続くのは間違いない。

 「スキージャンプ台方式」の「遼寧」は、発艦する戦闘機に装着するミサイルも搭載する燃料も制限される現状で、張子のトラ状態であることは衆知のことです。
 初の国産空母「001型」も、「遼寧」と同じ「スキージャンプ台方式」で、戦闘機の積載量が増やせる程度とのことで、就航し実際に戦闘機が飛んでみないと明言は出来ませんが、張子のトラ二世と言えます。

 上海で建造中の「002型」は、米国の技術を盗んだと言われる、米海軍の最新型原子力空母「ジェラルド・フォード」が初めて採用した、リニアモーターカーの原理で艦載機を射出する「電磁式カタパルト方式」が導入される予定。但し、通常動力の為、「電磁式カタパルト方式」の膨大な消費電力を賄えるのかが疑問視されているのだと。
 そこで、「003型」では原子力空母建造構想なのだそうです。

 張子のトラの「遼寧」のコピー、通常動力の「002型」の遠回りをして、「003型」で原子力空母という道筋。遠回りではなく、原子力空母建造には時間がかかりすぎるので、その間の繋ぎでの「001型」「002型」なのかもしれません。
 軍事力と札束外交との力を背景に覇権拡大を展開する習近平。長期独裁体制を確立し、長期計画で、着実に覇権拡大を進めようとしています。

 日本はどう対抗するのか。国会で議論する為の国会議員なのに、国会に出席せずに官僚を別途呼びでして議事録もとらずいじめているパフォーマンスだけの野党。
 かつて政権交代で日本を沈没させかけましたが、いまのその行動が、野党の支持率が上がらない原因となっている=国民の支持を得られていないことに気づいていません。

 北朝鮮の金正恩、中国の習近平。これらの長期政権が、選挙で交代という日米他の自由主義政権国に対し、時間を使った長期戦略で攻めてきています。
 蛸壺の仲での政局に明け暮れていては、その長期戦略に飲み込まれてしまいます。
 戦後かつてなかった東アジアの安全保障の枠組みの急展開。
 その対応を遅らせ様とする野党や偏向オールドメディアは、隣接国の「世論戦」の毒牙に犯されてしまっているとしか見えません。
 日本の領海、領空侵略を繰り返し挑発する中国。日本列島沈没を公言する金正恩。それらへの対応=抑止力増強の政策議論を進めていただくことを願ってやみません。それらの国の属国の民になりたくないのです。



 # 冒頭の画像は、進水式を終えた中国国産空母「001A型」




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