遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

安倍政権の右傾化を論った韓国世論が、「安倍政権を見習え」だと

2013-03-19 23:11:57 | 韓国全般
 安倍政権の誕生に、「右傾化」すると姦しかった韓国世論は、ほぼ同時に発足した朴槿恵新政権と比べた評価を始めだし、一転してその差を羨み初めているのだそうです。
 何とも激しい感情変化のお国柄ですね。
 

安倍政権のスタートダッシュうらやむ韓国世論 (3/19 産経 【日々是世界 国際情勢分析】)

 ほぼ同時期に発足した韓国の朴槿恵(パク・クネ)政権と日本の安倍晋三政権のスタートダッシュの違いを韓国メディアが盛んに論じている。アベノミクスで日本の景気が上向き始めているのに対し、朴政権は閣僚の就任さえままならず、貴重な最初の2週間を棒に振ったというのだ。「右傾化」警戒論一色だった韓国世論に現れた「アベに見習え」との空気
はいつまで続くのか。
 「日本の安倍首相は韓国より2カ月だけ早く新政府をスタートさせたが、両国が置かれている状況はあまりに異なる」。こう論じるのは韓国の有力紙
朝鮮日報
(電子版、11日)社説だ。「一時は墓場のように沈み込んでいた日本は大きな転換点を迎えているが、新政権初期のリーダーシップがいかに重要かを示している」と面はゆいほど安倍政権を持ち上げている。
 朴政権に対しては「『新政府はスタートから100日が任期の5年を左右する』というが、この重要な時期は瞬く間に過ぎ去り、黒い雲が覆うように安全保障上の危機が差し迫っている」とし、「このままでは
国の雰囲気全体が落ち込み、新たな危機が襲いかかってくる
だろう」と手厳しい。
 先月25日に発足した朴政権が今月11日に閣僚候補16人のうち、13人を任命するまで、与野党対立で閣僚の就任手続きさえ進まなかった“異常事態”を指すものだ。その間も3回目の核実験を強行した北朝鮮が朝鮮戦争の休戦協定「白紙化」まで主張し、安保危機ばかりが広がった。

 
広報体制のささいな違いも「アベはよく、クネはダメ」のやり玉に挙がる。中央日報(同、5日)のコラムは、「人事を迅速に知らせる」日本の官邸に対し、韓国大統領府報道官は「情報を隠すのにきゅうきゅうとし
、聞いてもいない大統領の外国語能力はくどくど宣伝する」と批判。「韓国では袋だたきの安倍政権だが、謙虚に学ぶものがある。『国民への礼儀とサービス』。それから目をそらしどうして『国民幸福時代』を論じられるだろうか」と朴大統領の公約を皮肉った。

 「全く異なる韓日新政権の船出」と題した
朝鮮日報(同、9日)のコラムは、「小泉時代の再来だ」と景気上向きに沸く日本に比べ「ソウルの春は落ち着きがない。景気低迷はいつまで続くか見当もつかない。北朝鮮の核の脅しまで加わり、国民が感じる重圧は倍になった」と指摘。違いの原因は福祉や雇用創出など大きな「的」を押し立てその的が揺らぐ朴政権に対し、景気問題に絞った安倍政権の「三本の矢」に市場が好感
したためと分析した。
 その上で、野球にたとえ、「安倍政権は一回で大量得点したようなものだ」とし、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で韓国が1次ラウンド敗退したが、「両国の新政権の経済勝負はまだ一回も終わっていない。韓国は『九回裏までゲームは終わらない』という言葉に最後の一筋の望みを託すことになるだろう」と結んでいる。



 【コラム】全く異なる韓日新政権の船出 - 本願成就と如来回向 - Yahoo!ブログ

 朝鮮日報のコラミストは、「韓国は、野球界で長く語られてきた「九回裏までゲームは終わらない」という言葉に、最後の一筋の望みを託すことになる。」と、負けず嫌いな結びを書いていますが、安倍政権の右翼化をさかんに論ったにもかかわらず、朴槿恵新政権を、誕生まもないのに嘆いています。
 朴槿恵氏は、「経済民主化」を唱え、財閥偏重から中小企業を護る政策を唱えていましたが、当選後の引き継ぎ委員会の発表では消されてしまったこと、安倍政権の「三本の矢」に対し、朴槿恵政権は「矢」の政策もあったが、福祉・雇用と経済民主化からなる「三つの的」を強調し、「的」と「矢」の違いの差が結果となって表れたというのですね。

 朴槿恵政権には、不運がつきまとったのが大きかったでしょう。
 前任の李大統領が、個人の人気の為のパフォーマンスで竹島上陸をしたり、天皇陛下の訪韓に不敬な言及をしたりして、次期大統領に重荷を架しました。北朝鮮では、ロケットの発射や核実験が強行され、遂には休戦協定破棄宣言まで飛び出しています。そして、やや鎮静化しているとはいえウォン高による経済基盤の輸出への打撃(=財閥叩きがやりづらくなった)。
 そこで、就任早々から日本への切り札の歴史認識カードを使わざるを得ない苦境に陥り、李前大統領が壊した日韓関係を修復するどころか、より壊しかねない日本へのたかり資金捻出に追い込まれています。
 攻めの「矢」の政策ではなく、内向きの守りの「的」の政策を選択という、政策判断は自己責任ですが、そのほかは自己責任とは言えない他動的環境の変化です。
 国民やメディアは、自分たちで選んだばかりの大統領なのですから、拙速に批判するのではなく、暖かい目で見守ってあげてください。
 
 財閥優先による、財閥の為の国家から、経済民主化を選択されて国民が主役の国家への変化は、一つの選択肢ですが、日本の民主党の親方日の丸で大企業や国からのお金をばら撒く姿勢と似ています。その結末は、日本の民主党の成果(=デフレとバラマキでの財政赤字の急増)を参考にしていただければいいのですが。

 国民の犠牲の上に成り立っている財閥偏重経済は、利益を吸い上げる財閥の姿にいつか国民が目覚め革命が生じますが、朴槿恵政権が、経済民主化の元、財閥の利益を圧縮していただければ、日本企業には好材料でした。
 朴槿恵新政権をいじめると、切り札カードの反日歴史認識カードを持ち出してきますので、日韓関係の修復は遠のきます。

 アベノミクスを羨んだり、褒めていただいているのも、心底からのお褒めではなく、朴槿恵新政府へのエールが主目的ですね。
 従中卑日では、中国の属国時代へ逆戻りしますよ。一対一のFTAも悪くはないけど、N対NのTPPへの参加は、いずれ必要(米国が求める)になります。

 せっかく選んだ大統領なのですから、暖かく見守ってあげてください。そして、反日歴史問題カードを大統領に切らせないでください。とは、無理な話だろうねぇ。





 この花の名前は、シクラメン・ヘデリフォリウム   撮影場所;六甲高山植物園(2012年10月 撮影)


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竹島は日韓どちらのものか




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