中国共産党第19期中央委員会第1回全体会議(一中全会)で、新チャイナセブン(政治局常務委員会委員)が発表されました。
ポスト習近平候補として常務委員登用が注目されていた、胡春華広東省党委書記(54)と陳敏爾重慶市党委書記(57)の起用は見送られました。汚職追放で政敵を失墜させ、習近平独裁体制に貢献し、一時は定年の慣例を破って残留の声が聞かれた王岐山は、やはり直前の情報とおり退任となりました。
なんとしても、「21世紀の中国の皇帝」になりたい習近平。いえ、多くの政敵を貶めて恨みを買い、今でも暗殺の警戒を余儀なくされている習近平は、退任すると身の安全が危ういと言われ、永久にトップの座に座り続けなければならないとの声が聞こえる状況で、皇帝であり続けなければならなくなっているのかもしれません。
習近平氏は必ず中国の現代の皇帝になる - 遊爺雑記帳
そうなると、ポスト習近平を育てて院政を行うか、自身がトップの座に座り続けるかしか道が残されていません。
江沢民が院政を敷こうと、習近平を胡錦濤の後任に据えましたが、習近平は恩をあだで返し、江沢民・上海閥を虎退治で瓦解させてしまいました。つまり、院政を敷くと、習近平と同様に権力を持った後継者に寝首を刈られる恐れがあります。自分が皇帝になってトップの座に座りつづけるのが安全となります。
院政は敷かない。権力トップの座に座り続けねばならないとなると、ポスト習近平は要らない結論となります。
胡春華氏と陳敏爾氏の登用を延期した習近平。自身が皇帝になって、トップの座に座り続ける決意を固めた証ですね。
そうなると、それに見合う実績造りが必要です。南シナ海、東シナ海ての覇権拡大がより一層進められる可能性が高まりますので、日本は対中国のそんな攻勢に備えを出来るだけ早く施すことが求められますね。
#冒頭の画像は、中央委員会第1回全体会議(一中全会)で披露された新チャイナセブン
この花の名前は、ユキワリイチゲ
↓よろしかったら、お願いします。
ポスト習近平候補として常務委員登用が注目されていた、胡春華広東省党委書記(54)と陳敏爾重慶市党委書記(57)の起用は見送られました。汚職追放で政敵を失墜させ、習近平独裁体制に貢献し、一時は定年の慣例を破って残留の声が聞かれた王岐山は、やはり直前の情報とおり退任となりました。
共産党大会閉幕 習氏「後継者」置かず 中国 最高指導部固まる (10/25 読売朝刊一面)
【北京=比嘉清太、東慶一郎】北京で開かれていた中国共産党の第19回大会は24日、習近平2期目政権を構成する中央委員204人を選出し、閉幕した。習総書記(64)は25日、新中央委員による第19期中央委員会第1回総会(1中総会)で発足させる2期目政権で、最高指導部となる政治局常務委員に検討していた次世代の胡春華広東省党委書記(54)と陳敏爾重慶市党委書記(57)の起用を見送る方向であることがわかった。
胡氏は胡錦濤・前総書記直系とされ、陳氏は習氏自身に近い。党関係者によると、両者が常務委員に昇格しないことで、25日に発足する新指導部では習氏の明確な「後継者」と目される指導者を置かないことが固まった。
党大会では、最高指導部の政治局常務委員7人のうち、習氏の「右腕」として汚職摘発を指揮してきた王岐山中央規律検査委員会書記(69)は「68歳定年」の慣例に従って退任が有力視されていた通り、中央委には再任されなかった。留任する習氏と李克強首相(62)以外の5人は、王氏も含め全員が退任する。 王氏の後任の中央規律検査委書記には、習氏の側近である趙楽際中央組織部長(60)が就き、常務委員に昇格することが固まった。習氏は、自身により近い趙氏を通じ、汚職摘発を一段と強化する狙いがあるとみられる。
党関係者によると、常務委員は現行7人制を維持するとみられる。習、李両氏の他に、習氏の秘書役である栗戦書・中央弁公庁主任(67)、韓正・上海市党委書記(63)、汪洋副首相「(62)、習氏のスピーチライターを務める王澹寧(おう・こねい)・中央政策研究室主任(62)も常務委員に昇格する見込みだ。
また党大会では、政治報告や、習氏の政治思想を「習近平の新時代の中国の特色ある社会主義思想」として党の最高規則である党規約の「行動指針」に追加する規約改正案が、全会一致で採択された。党規約総則の「行動指針」では過去の指導者4人の思想や理念を列記しているが、現職指導者として名前を冠した思想が党規約に記載されるのは、建国の父・毛沢東以来。習氏はこれに並ぶ権威を確立し、2期目政権をスタートさせる。
【北京=比嘉清太、東慶一郎】北京で開かれていた中国共産党の第19回大会は24日、習近平2期目政権を構成する中央委員204人を選出し、閉幕した。習総書記(64)は25日、新中央委員による第19期中央委員会第1回総会(1中総会)で発足させる2期目政権で、最高指導部となる政治局常務委員に検討していた次世代の胡春華広東省党委書記(54)と陳敏爾重慶市党委書記(57)の起用を見送る方向であることがわかった。
胡氏は胡錦濤・前総書記直系とされ、陳氏は習氏自身に近い。党関係者によると、両者が常務委員に昇格しないことで、25日に発足する新指導部では習氏の明確な「後継者」と目される指導者を置かないことが固まった。
党大会では、最高指導部の政治局常務委員7人のうち、習氏の「右腕」として汚職摘発を指揮してきた王岐山中央規律検査委員会書記(69)は「68歳定年」の慣例に従って退任が有力視されていた通り、中央委には再任されなかった。留任する習氏と李克強首相(62)以外の5人は、王氏も含め全員が退任する。 王氏の後任の中央規律検査委書記には、習氏の側近である趙楽際中央組織部長(60)が就き、常務委員に昇格することが固まった。習氏は、自身により近い趙氏を通じ、汚職摘発を一段と強化する狙いがあるとみられる。
党関係者によると、常務委員は現行7人制を維持するとみられる。習、李両氏の他に、習氏の秘書役である栗戦書・中央弁公庁主任(67)、韓正・上海市党委書記(63)、汪洋副首相「(62)、習氏のスピーチライターを務める王澹寧(おう・こねい)・中央政策研究室主任(62)も常務委員に昇格する見込みだ。
また党大会では、政治報告や、習氏の政治思想を「習近平の新時代の中国の特色ある社会主義思想」として党の最高規則である党規約の「行動指針」に追加する規約改正案が、全会一致で採択された。党規約総則の「行動指針」では過去の指導者4人の思想や理念を列記しているが、現職指導者として名前を冠した思想が党規約に記載されるのは、建国の父・毛沢東以来。習氏はこれに並ぶ権威を確立し、2期目政権をスタートさせる。
2017 共産党大会 習派 最大派閥を形成 中央委 胡・江氏の勢力退潮 (10/25 読売朝刊)
【北京=中川孝之、比嘉清太】24日に閉幕した中国共産党大会で選ばれた党中央委員(計204人)は、習近平総書記(国家主席)に近い「習派」が約4分の1に達した。かつての勤務地で習氏に仕えた部下たちが中心で、習氏の意向を忠実に実行する中核メンバーとして2期目の習政権を支えていくことになる。台湾問題を重視入れ替え 習氏は政権1期目で、同級生や、1982~2007年に勤務した福建、漸江両省、上海市などの元部下らを多く抜てきした。こうした「習派」は本紙の独自集計で、新中央委員のうち約50人にのぼった。全体の4分の1だが対抗できるグループはなく「最大派閥」を形成した。
前回党大会では、胡錦濤・前総書記の政治基盤「共産主義青年団」(共青団)系が中央委員の4分のlを占め、胡氏の意向が強く源映された。今回、共青団系有力者の李源潮国家副主席(66)が68歳の定年前ながら再任されないなど、共青団に対する習政権の冷遇ぶりが改めて浮き彫りになった。
江沢民・元総書記の勢力は、定年となった張徳江、愈正声、劉雲山、張高麗の常務委員4人が退任。世代交代のほか、習政権の「反腐敗」闘争で摘発され、既に中央委員を外れた有力者も目立ち、退潮が鮮明になった。「子飼い」 「習派」の中核をなすのは福建、漸江両省で元部下だった"子飼い"たちだ。
一般党員から中央委入りした王小洪公安省次官(60)は、習氏がトップを務めた福建省福州市で公安トップを経験したことがあり、政権1期目で習氏の公安部門掌握に貢献した。中央委員候補から昇格した黄坤明党中央宣伝部筆頭副部長(60)は、福建、浙江両省で習氏に仕え、「習政権の宣伝工作を取り仕切った」(党関係者)とされる。
習氏の上海勤務時代の秘書で・現在も秘書として党内に影響力を持つ丁薛祥総書記弁公室主任(55)も中央・委入りした。
軍関係では、韓衛国陸軍司令官(61)、苗華政治工作部主任(61)ら、現ポストに昇格したばかりの軍幹部なが中央委入りした。韓氏らは習氏ゆかりの福建省での勤務経験がある「福建閥」で、習氏の軍掌握を.示した。対日関係 外交分野では、楊潔篪(よう・けつち)国務委員(67)、今月64歳になる王毅外相が留任。台湾問題では9月まで国連大使を務めた国務院台湾事務弁公室の劉結一副主任(59)が中央委入りを果たし、習政権として重視する姿勢を示した。 対日関係では、党外交を担い、自民党とも交流のある党中央対外連絡部(中連部)の宋濤(ソンタオ)部長(62)のほか、東大への留学経験があり、今月で55歳になる若手の胡和平陝西省長が中央委入りしている。
功績に報いるためなのか、習近平自身の定年越え残留の前例造りのためか、一時は可能性が強いとされた王岐山の定年延長は実現しませんでした。他派閥からの抵抗が強かったのか、トラ退治で実力がつきすぎた王岐山が疎ましくなったのか、その両方なのか、理由は解りません。ただ、定年の慣習破りの実績造りは出来ませんでした。【北京=中川孝之、比嘉清太】24日に閉幕した中国共産党大会で選ばれた党中央委員(計204人)は、習近平総書記(国家主席)に近い「習派」が約4分の1に達した。かつての勤務地で習氏に仕えた部下たちが中心で、習氏の意向を忠実に実行する中核メンバーとして2期目の習政権を支えていくことになる。台湾問題を重視入れ替え 習氏は政権1期目で、同級生や、1982~2007年に勤務した福建、漸江両省、上海市などの元部下らを多く抜てきした。こうした「習派」は本紙の独自集計で、新中央委員のうち約50人にのぼった。全体の4分の1だが対抗できるグループはなく「最大派閥」を形成した。
前回党大会では、胡錦濤・前総書記の政治基盤「共産主義青年団」(共青団)系が中央委員の4分のlを占め、胡氏の意向が強く源映された。今回、共青団系有力者の李源潮国家副主席(66)が68歳の定年前ながら再任されないなど、共青団に対する習政権の冷遇ぶりが改めて浮き彫りになった。
江沢民・元総書記の勢力は、定年となった張徳江、愈正声、劉雲山、張高麗の常務委員4人が退任。世代交代のほか、習政権の「反腐敗」闘争で摘発され、既に中央委員を外れた有力者も目立ち、退潮が鮮明になった。「子飼い」 「習派」の中核をなすのは福建、漸江両省で元部下だった"子飼い"たちだ。
一般党員から中央委入りした王小洪公安省次官(60)は、習氏がトップを務めた福建省福州市で公安トップを経験したことがあり、政権1期目で習氏の公安部門掌握に貢献した。中央委員候補から昇格した黄坤明党中央宣伝部筆頭副部長(60)は、福建、浙江両省で習氏に仕え、「習政権の宣伝工作を取り仕切った」(党関係者)とされる。
習氏の上海勤務時代の秘書で・現在も秘書として党内に影響力を持つ丁薛祥総書記弁公室主任(55)も中央・委入りした。
軍関係では、韓衛国陸軍司令官(61)、苗華政治工作部主任(61)ら、現ポストに昇格したばかりの軍幹部なが中央委入りした。韓氏らは習氏ゆかりの福建省での勤務経験がある「福建閥」で、習氏の軍掌握を.示した。対日関係 外交分野では、楊潔篪(よう・けつち)国務委員(67)、今月64歳になる王毅外相が留任。台湾問題では9月まで国連大使を務めた国務院台湾事務弁公室の劉結一副主任(59)が中央委入りを果たし、習政権として重視する姿勢を示した。 対日関係では、党外交を担い、自民党とも交流のある党中央対外連絡部(中連部)の宋濤(ソンタオ)部長(62)のほか、東大への留学経験があり、今月で55歳になる若手の胡和平陝西省長が中央委入りしている。
なんとしても、「21世紀の中国の皇帝」になりたい習近平。いえ、多くの政敵を貶めて恨みを買い、今でも暗殺の警戒を余儀なくされている習近平は、退任すると身の安全が危ういと言われ、永久にトップの座に座り続けなければならないとの声が聞こえる状況で、皇帝であり続けなければならなくなっているのかもしれません。
習近平氏は必ず中国の現代の皇帝になる - 遊爺雑記帳
そうなると、ポスト習近平を育てて院政を行うか、自身がトップの座に座り続けるかしか道が残されていません。
江沢民が院政を敷こうと、習近平を胡錦濤の後任に据えましたが、習近平は恩をあだで返し、江沢民・上海閥を虎退治で瓦解させてしまいました。つまり、院政を敷くと、習近平と同様に権力を持った後継者に寝首を刈られる恐れがあります。自分が皇帝になってトップの座に座りつづけるのが安全となります。
院政は敷かない。権力トップの座に座り続けねばならないとなると、ポスト習近平は要らない結論となります。
胡春華氏と陳敏爾氏の登用を延期した習近平。自身が皇帝になって、トップの座に座り続ける決意を固めた証ですね。
そうなると、それに見合う実績造りが必要です。南シナ海、東シナ海ての覇権拡大がより一層進められる可能性が高まりますので、日本は対中国のそんな攻勢に備えを出来るだけ早く施すことが求められますね。
#冒頭の画像は、中央委員会第1回全体会議(一中全会)で披露された新チャイナセブン
この花の名前は、ユキワリイチゲ
↓よろしかったら、お願いします。