南シナ海のフィリピンが実効支配するスカボロー礁近海で、中国漁船をフィリピン海軍の艦船が拿捕し、中国の艦船がかけつけ睨みあいとなって、1ヶ月が経過しました。
中国の傅瑩外務次官は、フィリピンのアレックス・チュア駐北京臨時代理大使を呼び出し(7日)、「中国は、事態を悪化させるフィリピン側の行為に対応するためのすべての準備を整えている」と伝えたのだそうですね。中国系香港紙・文匯報は、傅次官の発言はフィリピンへの「最後通告」との見方を示した(産経)のだそうです。
中国が最後通告し、人民日報が「檄文」を載せた過去の2回とも戦争に至ったとは、ただならない状況の話です。
この睨みあいの続いていた間の、4月16日から27日には、米比の定期合同演習「バリカタン」が行われ、日本からもオーストラリアや韓国と共に参加していました。
米軍のフィリピンからの撤退に伴い、中国軍が干渉を強めてきていましたが、昨年の中国包囲網造り以来米国とフィリピンの間の関係は再び深まり、いまではすっぽり米国の傘の中に入っているフィリピンです。
中国も、過去のインドやベトナムとの紛争・戦争の様には手出しは出来ない状況です。
札束で味方に引き入れようと、経済支援を強化していたところですから、武力戦争ではなく、経済制裁に出てきたようです。
南シナ海・スカボロー礁 中国、フィリピンツアー中止、経済的圧力も - MSN産経ニュース
尖閣の中国漁船事件の時は、商社員を人質にとったり、レアアースの輸出を止めるといった措置もとってきましたが、フィリピンにどのような仕掛けを施してくるのか、フィリピンは腰砕けとなった日本とはどのような違いをみせるのか、目が離せない状況の様です。
# 冒頭の写真は、スカボロー礁でフィリピン海軍の調べを受ける中国漁船
この梅の花の名前は、白玉
↓よろしかったら、お願いします。
中国の傅瑩外務次官は、フィリピンのアレックス・チュア駐北京臨時代理大使を呼び出し(7日)、「中国は、事態を悪化させるフィリピン側の行為に対応するためのすべての準備を整えている」と伝えたのだそうですね。中国系香港紙・文匯報は、傅次官の発言はフィリピンへの「最後通告」との見方を示した(産経)のだそうです。
南シナ海問題で中国がフィリピンに最後通告、一触即発の事態に―米華字メディア (Record China) - Yahoo!ニュース
2012年5月8日、米華字メディアの多維新聞は南シナ海問題で中国がフィリピンに最後通告を突きつけたと伝えた。
中国外交部の傅瑩(フー・ロン)副部長は7日、フィリピンのアレックス・チュア臨時代理大使と会見し、スカボロー礁(中国名・黄岩島)の領有権問題について「フィリピン側は重大な過ちを犯しているにもかかわらず、これを認識しないばかりか事態をさらに悪化させるような態度をとり続けている」と非難。同海域のフィリピン船舶を退去させるとともに、中国漁船の操業や中国の公的船舶の航行を干渉しないよう求めた。傅副部長は「事態は楽観できない。フィリピン側の事態拡大に対する各種準備はすでにできている」と発言していることから、「中国が最後通告を出した」と伝えるメディアもある。
さらに中国共産党の機関紙・人民日報海外版は8日、「我々はフィリピンに対抗する十分な手段を持っている」と主張。「国家の核心的利益にかかわる問題の前では、我々は殴られたままでいるつもりはない。各種の軍事的挑発に対する十分な準備を行う必要がある」との強気の論説を展開している。人民日報はこうした「檄文(げきぶん)」を過去に2回掲載。1962年9月22日の掲載後に中印国境紛争が、1979年2月17日の掲載後に中越戦争がそれぞれ勃発しているため、今回もフィリピンとの武力衝突は必至との見方も出ている。
2012年5月8日、米華字メディアの多維新聞は南シナ海問題で中国がフィリピンに最後通告を突きつけたと伝えた。
中国外交部の傅瑩(フー・ロン)副部長は7日、フィリピンのアレックス・チュア臨時代理大使と会見し、スカボロー礁(中国名・黄岩島)の領有権問題について「フィリピン側は重大な過ちを犯しているにもかかわらず、これを認識しないばかりか事態をさらに悪化させるような態度をとり続けている」と非難。同海域のフィリピン船舶を退去させるとともに、中国漁船の操業や中国の公的船舶の航行を干渉しないよう求めた。傅副部長は「事態は楽観できない。フィリピン側の事態拡大に対する各種準備はすでにできている」と発言していることから、「中国が最後通告を出した」と伝えるメディアもある。
さらに中国共産党の機関紙・人民日報海外版は8日、「我々はフィリピンに対抗する十分な手段を持っている」と主張。「国家の核心的利益にかかわる問題の前では、我々は殴られたままでいるつもりはない。各種の軍事的挑発に対する十分な準備を行う必要がある」との強気の論説を展開している。人民日報はこうした「檄文(げきぶん)」を過去に2回掲載。1962年9月22日の掲載後に中印国境紛争が、1979年2月17日の掲載後に中越戦争がそれぞれ勃発しているため、今回もフィリピンとの武力衝突は必至との見方も出ている。
中国が最後通告し、人民日報が「檄文」を載せた過去の2回とも戦争に至ったとは、ただならない状況の話です。
この睨みあいの続いていた間の、4月16日から27日には、米比の定期合同演習「バリカタン」が行われ、日本からもオーストラリアや韓国と共に参加していました。
米軍のフィリピンからの撤退に伴い、中国軍が干渉を強めてきていましたが、昨年の中国包囲網造り以来米国とフィリピンの間の関係は再び深まり、いまではすっぽり米国の傘の中に入っているフィリピンです。
中国も、過去のインドやベトナムとの紛争・戦争の様には手出しは出来ない状況です。
札束で味方に引き入れようと、経済支援を強化していたところですから、武力戦争ではなく、経済制裁に出てきたようです。
南シナ海・スカボロー礁 中国、フィリピンツアー中止、経済的圧力も - MSN産経ニュース
尖閣の中国漁船事件の時は、商社員を人質にとったり、レアアースの輸出を止めるといった措置もとってきましたが、フィリピンにどのような仕掛けを施してくるのか、フィリピンは腰砕けとなった日本とはどのような違いをみせるのか、目が離せない状況の様です。
# 冒頭の写真は、スカボロー礁でフィリピン海軍の調べを受ける中国漁船
この梅の花の名前は、白玉
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