日本とタイ、ベトナム、カンボジア、ラオス、ミャンマーは9日午前、都内の迎賓館で日本・メコン地域諸国首脳会議を開き、日本の政府開発援助(ODA)などを使い同地域で150以上の協力プロジェクトを推進する新たな指針を採択しました。また、日米などが掲げる「自由で開かれたインド太平洋戦略」で連携する方針も確認しました。
出席した東南アジア諸国からは、中国への対抗勢力としても、日本への期待が強いのだそうです。
安倍首相は、質の高いインフラ(社会基盤)整備で地域経済の発展に協力していく方針を強調したのだそうです。
日本はメコン川流域のこの地域について、中国をけん制する意味で重要な位置にあるとみています。参加国側も、メコン川流域の発展に向けて日本が一層の役割を果たすよう期待の表明が相次ぎ、中国への対抗勢力として、日本への期待が強いのですね。
また、メコン地域では共産党の一党支配が続いていたり、民主化から日が浅かったりする国がほとんどで、EUが今月、ミャンマー、カンボジア両国への関税上の優遇措置を撤廃する経済制裁の検討を表明するなど、国際的には厳しい批判にさらされています。
日本は、「厳しい批判は各国を中国寄りにさせるだけ」と、表だった批判は避け、きめ細かな支援で民主化を後押ししているのだと。
中国の過大な支援を受けて、その金利負担や返済にあえぐ国が相次ぐなか、国際社会からも批判にさらされる諸国。日本独自の支援策が、東南アジア諸国にとって安心感があるとみられるのだと。
安倍首相が提唱し、トランプ大統領も賛同推進し、インド、オーストラリアもさんどうする「自由で開かれたインド太平洋戦略」への参加国の連携も確認されたことは、対中牽制力が欲しい、参加国にとっても、日本にとっても成果があったといえる面白い枠組みの首脳会議でした。
# 冒頭の画像は、日本・メコン地域諸国首脳会議であいさつする安倍首相
インフラ整備で新指針 日メコン首脳会議 150以上の案件推進 :日本経済新聞
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出席した東南アジア諸国からは、中国への対抗勢力としても、日本への期待が強いのだそうです。
対中けん制東南ア重視 日メコン首脳会議 経済発展協力を強調 政府 民主化へ「批判より支援」 (10/10 読売朝刊)
安倍首相は9日に東京で開かれた日メコン首脳会議で、質の高いインフラ(社会基盤)整備で地域経済の発展に協力していく方針を強調した。欧州が人権問題などでメコン諸国を批判する中、中国へのけん制を念頭に置く日本は、国情に応じた経済や民主化支援による独自外交を展開している。
「メコン地域は東アジアと南アジアを結ぶ回廊であると同時に、太平洋とインド洋等を結ぶ陸の橋でもある。メコンは地の利を有する豊かな将来が約束された地域だ」
首相は会議冒頭にこう述べ、自らが掲げる「自由で開かれたインド太平洋戦略」への支持を訴えた。
会議に参加したメコン川流域のタイ、ベトナム、カンボジア、ラオス、ミャンマーは近年、著しい経済発展を遂げている。日本企業の投資は過去3年間で2兆円を超え、日本政府は7500億円以上の政府開発援助(ODA)を行った。
日本はメコン川流域のこの地域について、中国をけん制する意味で重要な位置にあるとみている。中国は最近、政治経済の両面でこの地域への影響力を強めているが、日本の長年の経済援助や民主化支援は評価が高く、「親日的」な国が多いとされる。
メコン地域では共産党の一党支配が続いていたり、民主化から日が浅かったりする国がほとんどだ。カンボジアは7月の総選挙を前に最大野党が解党に追い込まれ、与党が全議席を独占。ミャンマーでは昨年以降、イスラム系住民ロヒンギャ掃討に軍が関与した疑いが指摘される。欧州連合(EU)が今月、ミャンマー、カンボジア両国への関税上の優遇措置を撤廃する経済制裁の検討を表明するなど、国際的には厳しい批判にさらされている。
日本は表だった批判は避け、きめ細かな支援で民主化を後押ししている。カンボジアには今回、若手政治家や司法関係者を日本に招く研修プログラムを提案した。「厳しい批判は各国を中国寄りにさせるだけ」(日本政府関係者)とみるためだ。
安倍首相は9日夜、ミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家顧問と会談した。会談後の共同記者発表で、首相はロヒンギャ問題に関して、「複雑かつ深刻だ。日本はミャンマーと共に考え、ミャンマー政府による問題解決に向けた取り組みを支えていく」と述べ、ロヒンギャ帰還に向けた住宅建設などを支援する考えを示した。スー・チー氏も「懸念、心配を率直に伝えてくれる日本の姿勢が早期解決につながると期待している」と応じた。
日本の支援に期待 出席の諸国
日メコン首脳会議に出席した東南アジア諸国からは、メコン川流域の発展に向けて日本が一層の役割を果たすよう期待の表明が相次いだ。
ロヒンギャ問題などで欧米諸国との関係が悪化しているミャンマー政府の高官は「欧米と歩調を合わせず、支え続けてくれる日本の姿勢はありがたい」と語った。
野党への政治的弾圧などをめぐって米国の支援を削減されたカンボジアのフン・セン首相は7日、都内で行われた在日カンボジア人との交流イベントで「他国からの脅しには屈しない」と強気な姿勢を見せた。
カンボジアに対しては欧州連合(EU)も経済制裁を検討している。日本はこうした問題で抑制的な姿勢をとっており、東南アジア諸国にとって安心感があるとみられる。メコン川流域では、中国への対抗勢力としても、日本への期待が強い。
安倍首相は9日に東京で開かれた日メコン首脳会議で、質の高いインフラ(社会基盤)整備で地域経済の発展に協力していく方針を強調した。欧州が人権問題などでメコン諸国を批判する中、中国へのけん制を念頭に置く日本は、国情に応じた経済や民主化支援による独自外交を展開している。
「メコン地域は東アジアと南アジアを結ぶ回廊であると同時に、太平洋とインド洋等を結ぶ陸の橋でもある。メコンは地の利を有する豊かな将来が約束された地域だ」
首相は会議冒頭にこう述べ、自らが掲げる「自由で開かれたインド太平洋戦略」への支持を訴えた。
会議に参加したメコン川流域のタイ、ベトナム、カンボジア、ラオス、ミャンマーは近年、著しい経済発展を遂げている。日本企業の投資は過去3年間で2兆円を超え、日本政府は7500億円以上の政府開発援助(ODA)を行った。
日本はメコン川流域のこの地域について、中国をけん制する意味で重要な位置にあるとみている。中国は最近、政治経済の両面でこの地域への影響力を強めているが、日本の長年の経済援助や民主化支援は評価が高く、「親日的」な国が多いとされる。
メコン地域では共産党の一党支配が続いていたり、民主化から日が浅かったりする国がほとんどだ。カンボジアは7月の総選挙を前に最大野党が解党に追い込まれ、与党が全議席を独占。ミャンマーでは昨年以降、イスラム系住民ロヒンギャ掃討に軍が関与した疑いが指摘される。欧州連合(EU)が今月、ミャンマー、カンボジア両国への関税上の優遇措置を撤廃する経済制裁の検討を表明するなど、国際的には厳しい批判にさらされている。
日本は表だった批判は避け、きめ細かな支援で民主化を後押ししている。カンボジアには今回、若手政治家や司法関係者を日本に招く研修プログラムを提案した。「厳しい批判は各国を中国寄りにさせるだけ」(日本政府関係者)とみるためだ。
安倍首相は9日夜、ミャンマーのアウン・サン・スー・チー国家顧問と会談した。会談後の共同記者発表で、首相はロヒンギャ問題に関して、「複雑かつ深刻だ。日本はミャンマーと共に考え、ミャンマー政府による問題解決に向けた取り組みを支えていく」と述べ、ロヒンギャ帰還に向けた住宅建設などを支援する考えを示した。スー・チー氏も「懸念、心配を率直に伝えてくれる日本の姿勢が早期解決につながると期待している」と応じた。
日本の支援に期待 出席の諸国
日メコン首脳会議に出席した東南アジア諸国からは、メコン川流域の発展に向けて日本が一層の役割を果たすよう期待の表明が相次いだ。
ロヒンギャ問題などで欧米諸国との関係が悪化しているミャンマー政府の高官は「欧米と歩調を合わせず、支え続けてくれる日本の姿勢はありがたい」と語った。
野党への政治的弾圧などをめぐって米国の支援を削減されたカンボジアのフン・セン首相は7日、都内で行われた在日カンボジア人との交流イベントで「他国からの脅しには屈しない」と強気な姿勢を見せた。
カンボジアに対しては欧州連合(EU)も経済制裁を検討している。日本はこうした問題で抑制的な姿勢をとっており、東南アジア諸国にとって安心感があるとみられる。メコン川流域では、中国への対抗勢力としても、日本への期待が強い。
安倍首相は、質の高いインフラ(社会基盤)整備で地域経済の発展に協力していく方針を強調したのだそうです。
日本はメコン川流域のこの地域について、中国をけん制する意味で重要な位置にあるとみています。参加国側も、メコン川流域の発展に向けて日本が一層の役割を果たすよう期待の表明が相次ぎ、中国への対抗勢力として、日本への期待が強いのですね。
また、メコン地域では共産党の一党支配が続いていたり、民主化から日が浅かったりする国がほとんどで、EUが今月、ミャンマー、カンボジア両国への関税上の優遇措置を撤廃する経済制裁の検討を表明するなど、国際的には厳しい批判にさらされています。
日本は、「厳しい批判は各国を中国寄りにさせるだけ」と、表だった批判は避け、きめ細かな支援で民主化を後押ししているのだと。
中国の過大な支援を受けて、その金利負担や返済にあえぐ国が相次ぐなか、国際社会からも批判にさらされる諸国。日本独自の支援策が、東南アジア諸国にとって安心感があるとみられるのだと。
安倍首相が提唱し、トランプ大統領も賛同推進し、インド、オーストラリアもさんどうする「自由で開かれたインド太平洋戦略」への参加国の連携も確認されたことは、対中牽制力が欲しい、参加国にとっても、日本にとっても成果があったといえる面白い枠組みの首脳会議でした。
# 冒頭の画像は、日本・メコン地域諸国首脳会議であいさつする安倍首相
インフラ整備で新指針 日メコン首脳会議 150以上の案件推進 :日本経済新聞
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