北朝鮮による拉致被害者。トランプ前大統領は、金正恩との会談時に返還を促していただきました。
日韓基本条約や日韓請求権協定等の北朝鮮への準拠の可能性メリットが公言は別として北朝鮮のメリットになるということでしょう。
肝心の日本の北朝鮮との拉致被害者救出作戦の現状はどうなっているのでしょう。
トランプ氏の金正恩への呼びかけに沿って(?)、安倍前首相は、無条件での金正恩との会談を公言、菅首相もそれを継承する意思を表明しています。
首脳会談で解決するのが本筋ですが、水面下の動きは不明で、進展の気配は、素人には見えません。
話し合いには、米国や世界とともに強い経済制裁を行い、北が音を上げるのを待って交渉するのが最善の案だと、自衛隊幹部学校戦略教官室副室長等として勤務されていた軍事アナリストの西村金一氏が、救出策には、話し合い交渉の他に、軍事作戦により救出するというオプションもあると、解説しておられます。
国家が他国の市民を拉致してきたのは、世界でただ一か国、北だけだ。まさしく無法者国家だ。米国からもテロ支援国家だと指定されている。
独立した平和国家で、このような被害に遭っているのは、世界中見ても日本だけだ。日本政府は、根気よく話し合いの機会を待ち、あらゆる機会を利用する継続的な交渉が必要。
話し合いには、米国や世界とともに強い経済制裁を行い、北が音を上げるのを待って交渉するのが最善の案だと西村氏。
ただし、無法者国家には、交渉のほかに、軍事作戦により救出するというオプションもあると。
最近、「救出作戦の脅威となる大軍が、不在になる時があると気づき、軍事作戦による救出の可能性がある」「それも、近い将来にあり得る」と考えるようになったと西村氏。
軍事的な救出作戦をどうすべきかについて、4つのポイントを挙げておられます。
①平時、軍事作戦による救出が不可能な理由
②北による南侵生起の可能性
③北の南侵時に、救出作戦が可能になる理由
④作戦実行の決断は、国のトップと国民が日本人を本気で救出する(守る)強い意思があるかどうか
平時の軍事作戦救出が不可能な理由は、大軍が配備されている中に、救出する小部隊が入っていくことは、殲滅させられる危険性が大き過ぎること。拉致被害者の所在が正確に掴めない場合は、成功の可能性はゼロになってしまうなど10項目を挙げておられます。
拉致被害者の救出のチャンスが生まれるのは、北が、南侵を開始する時だと。
南侵時、救出が可能になる理由を、9つ挙げておられます。
主な理由は、南侵するために北軍がほぼ全兵力を韓国正面に移動させる。そうなれば、北国内に配備する軍事力は極めて少なくなる。
拉致被害者を収容する施設の監視兵は縮小あるいは不在の状態になる可能性が高いことだと。
拉致被害者は、施設に収容されているのか、監視付きで各地に分散して居住されているのか、平時での救出困難理由に挙げられていた、拉致被害者が収容されている所在地を正確かつ詳細に解明するのが難しいというのと状況は同じと考えられますが。。
平時にしろ、有事にしろ、拉致被害者の所在地情報把握は欠かせないですね。
トランプ政権時には、長距離ミサイル発射実験を控え、核開発施設の廃棄の姿勢も示したりしていた金正恩。
トランプ氏落選後は、直接の首脳会談終盤から芽生えていましたが、文在寅無視・不審姿勢に転じていることは諸兄がご承知の通りです。
核施設廃棄「ショーのよう」 北朝鮮、非核化の真意とは:朝日新聞デジタル
問題は日本。
北が南侵する場合、軍事作戦により拉致被害者を救出できるチャンスは高まるのですが、軍事行動によって救出することは、憲法上の可否の議論がある現状。
日本は、憲法で戦争を放棄した。だが、日本国民の生命を守ることは放棄していないはずだと西村氏。
朝鮮半島の情勢が変化して、北軍が南侵している時には有事であり、集団的自衛権の存立危機事態や、自衛隊法76条の防衛出動の適用の可能性が生じますね。
被害者を救出する軍事作戦は、極めて困難な作戦であると認識していると西村氏。
一方、兵器と部隊は完全にそろっている。拉致被害者救出作戦は、日本国家および全日本人が、日本人の命を守るという意思があるかを問われるものだと思う。日本人は、本気で日本人を守るべきだとも。
北が軍事作戦を実行する時には、拉致被害者を日本に帰していた方が、北の国益にもつながるだろうと西村氏。
少なくとも、自衛隊が軍事行動で拉致被害者を救出する準備は出来ていることを金正恩に知らしめることは、話し合い時の大きな支援力にはなりますね。
食料や医薬品などの物資不足で、諸国の駐在外交官も脱出を進めている北朝鮮。拉致被害者奪還の好機を迎えているのですが。。
# 冒頭の画像は、北朝鮮から脱出するロシアの外交官
北朝鮮から外交官逃げ出す 首都の外国人300人未満―ロシア:時事ドットコム
この花の名前は、オオシマザクラ
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日韓基本条約や日韓請求権協定等の北朝鮮への準拠の可能性メリットが公言は別として北朝鮮のメリットになるということでしょう。
肝心の日本の北朝鮮との拉致被害者救出作戦の現状はどうなっているのでしょう。
トランプ氏の金正恩への呼びかけに沿って(?)、安倍前首相は、無条件での金正恩との会談を公言、菅首相もそれを継承する意思を表明しています。
首脳会談で解決するのが本筋ですが、水面下の動きは不明で、進展の気配は、素人には見えません。
話し合いには、米国や世界とともに強い経済制裁を行い、北が音を上げるのを待って交渉するのが最善の案だと、自衛隊幹部学校戦略教官室副室長等として勤務されていた軍事アナリストの西村金一氏が、救出策には、話し合い交渉の他に、軍事作戦により救出するというオプションもあると、解説しておられます。
拉致被害者を救出できる日が近づいている 危険性高まる北朝鮮の韓国侵攻、直後が最大のチャンス | JBpress(Japan Business Press) 2021.4.12(月) 西村 金一
日本人が、北朝鮮(以後、北)の工作員によって拉致され、北に連れていかれた。アフリカの国々では、長年の部族間の争いで、現代でも子供たちが多数誘拐される事件が起きている。
しかし、国家が他国の市民を拉致してきたのは、世界でただ一か国、北だけだ。まさしく無法者国家だ。米国からもテロ支援国家だと指定されている。
軍事力もあり、警察により治安が守られているこの日本国の領土で、多くの日本人が工作員に捕らえられ、袋に入れられ、船に乗せられて、北国に連れて行かれた。
独立した平和国家で、このような被害に遭っているのは、世界中見ても日本だけだ。
日本政府は、根気よく話し合いの機会を待ち、あらゆる機会を利用する継続的な交渉が必要であろう。
話し合いには、米国や世界とともに強い経済制裁を行い、北が音を上げるのを待って交渉するのが最善の案だと考える。
無法者国家には、交渉のほかに、軍事作戦により救出するというオプションもある。
これを成功させるためには、多くの難関を打開しなければならない。私は以前、軍事作戦による救出は、100%不可能だと考えていた。
北の大軍の中に救出のための小部隊が潜入すれば、一瞬で殲滅されるからだ。
ところが最近、「救出作戦の脅威となる大軍が、不在になる時があると気づき、軍事作戦による救出の可能性がある」「それも、近い将来にあり得る」と考えるようになった。
では、今後、軍事的な救出作戦をどうすべきかについて、以下の4点について考えてみる。
①平時、軍事作戦による救出が不可能な理由
②北による南侵生起の可能性
③北の南侵時に、救出作戦が可能になる理由
④作戦実行の決断は、国のトップと国民が日本人を本気で救出する(守る)強い意思があるかどうか
平時の軍事作戦救出が不可能な理由
以前、研究者の中には、平時に自衛隊の特殊部隊を潜入させて、救出行動を実行すべきとする案を言っていた者がいた。
大軍が配備されている中に、救出する小部隊が入っていくことは、殲滅させられる危険性が大き過ぎる。
また、拉致被害者の所在が正確に掴めない場合は、成功の可能性はゼロになってしまう。
平時の救出作戦の詳細を検討すると、以下の理由から不可能である。
①拉致被害者が収容されている所在地を正確かつ詳細に解明するのが難しい
②潜入時、潜入後など移動時に発見される
③潜入経路上の地理的な情報が少なく、拉致被害者がいる目標にたどり着ける可能性が少ない
④上陸時、移動時、目標に到着時に北軍の監視兵と交戦になる
⑤交戦によって、日本の特殊部隊員が殺害されるか、捕虜になる
⑥捕虜になった場合には、政治的な問題が発生し、解決が複雑になる
⑦運良く拉致被害者を発見したとしても、救出に同意するか分からない
⑧救出後、収容施設からの離脱と敵からの離隔時に、増援を受けた北軍の反撃を受ける。潜入部隊は、ほぼ全滅させられる
⑨北軍の防空レーダーが監視していれば、海上輸送用のオスプレイなどの輸送機が、ピックアップ地点まで近づけない
⑩北軍の戦闘機や艦艇の哨戒活動により、海上待機部隊(艦艇)が発見され、北の戦闘機や対艦ミサイルから攻撃を受ける可能性がある
南侵生起の可能性大でチャンス到来
以前、金正日総書記時代、北軍が南侵を開始すれば米韓軍に容易に撃退されるという予想であった。
2018年から、北は短距離弾道ミサイルや超大型多連装ロケットの実験を成功させてきた。
このミサイルなどは、測地衛星を使ったGPS誘導により、軌道を変更させることができるため、ミサイル防衛によって、空中で撃破される可能性が低くなった。
命中精度もかなり高い。ミサイルを使った奇襲攻撃を仕掛ければ、南侵と同時に在韓米軍や韓国軍の戦闘機や艦艇、弾道ミサイルを破壊することが可能になった。
短距離ミサイル、米韓軍戦闘機やミサイルを破壊できる近代的な防空兵器、迅速な機動攻撃ができる新型戦車などの実戦配備によって、南侵が成功する可能性が高まってきた。
在韓米軍が撤退することになれば、北軍が南侵するのは明白だ。私は、南侵の時期がかなり早まってきていると感じている。
北が、南侵を開始すれば、拉致被害者の救出のチャンスが生まれるとみている。
その主な理由は、南侵するために北軍がほぼ全兵力を韓国正面に移動させる。そうなれば、北国内に配備する軍事力は極めて少なくなる。
拉致被害者を収容する施設の監視兵は縮小あるいは不在の状態になる可能性が高いことだ。
北の南侵時、救出作戦が可能になる理由
南侵時、救出が可能になる理由は、以下のとおり。
①南侵時には、北軍の主力や特殊部隊・工作員は南侵作戦のために駐屯地を離れ、軍事境界線付近に移動する
②通常は拉致被害者が収容されている地区には、工作員や地上軍兵がいるだろう。南侵時には、残留工作員などは少なくなっている。基地は、もぬけの殻状態であろう
③北国に潜入後、収容所までの移動時に北軍の監視兵が少なくなっているために救出部隊が発見される可能性が低い
④所在地の監視兵は戦闘能力が低いので、反撃してくる可能性は低い
⑤収容施設を襲撃して成功する可能性は高く、留守兵を捕獲し、拉致被害者の居住地を問い詰められる可能性もある
⑥北軍は、南侵に兵力を集中させることから、残留部隊や警備部隊が縮小されている。よって、潜入部隊が取り囲まれて、捕捉されて捕虜になる可能性は低い
⑦救出地点から拉致被害者を連れて(離脱行動)、ピックアップ地点まで移動(離隔行動)するとき、警備部隊から反撃を受ける可能性が低い
⑧オスプレイなどによるピックアップ行動は、防空兵器により攻撃される可能性はある。このため、事前に、防空兵器をピンポイントでミサイル攻撃して、破壊しておく必要がある。米軍との共同作戦であれば、成功の可能性は高い
⑨ピックアップポイントから救出艦艇までの移動の場合、北軍戦闘機や艦艇からの攻撃を受ける可能性がある。米朝の空軍戦力の差があり、日米海空軍戦闘機で撃退できる
救出する意思の本気度で決まる救出可能性
北が南侵する場合、軍事作戦により拉致被害者を救出できるチャンスは高まる。
自衛隊を他国に潜入させて、軍事行動によって救出することは、憲法上できないという学者もいる。
そうであるならば、日本国民の命を守るように実施できるように改正するのが筋ではないか。
テロ国家の工作機関が、力ずくで日本の領土から連れ去った被害者を軍事作戦により取り戻すことが憲法上許されないことなのだろうか。
日本は、憲法で戦争を放棄した。だが、日本国民の生命を守ることは放棄していないはずだ。
北国に自衛隊が潜入することは、北と戦争になると指摘する学者もいるだろう。平時に、潜入して軍事行動で救出することは、小規模紛争に発展する可能性はある。
だから、実施しないというのは分かる。
しかし、朝鮮半島の情勢が変化して、北軍が南侵している時には、北軍のミサイルや特殊部隊が日本に向けられるだろう。
九州や中国地方など地域が限定されて巻き込まれている可能性が高い。
そのとき、北で拉致被害者を救出する作戦が行われることによって、新たに紛争地域が拡大するとは考えられない。
被害者を救出する軍事作戦は、極めて困難な作戦であると認識している。
自衛隊には、特殊作戦を遂行できる特殊作戦群、空から潜入できる第1空挺団を有する。暗闇の中、水中から潜入を支援する潜水艦、空からの戦闘や救出の作戦拠点となるヘリ空母、空母から発進して、長距離を飛行できるオスプレイもある。
兵器と部隊は完全にそろっている。北軍の動きを捉える情報機関も作戦に協力できる。敵の部隊を遠距離からミサイル攻撃もできる。
半島有事であることから、米軍、特に太平洋軍との調整も必要だ。
拉致被害者救出作戦は、日本国家および全日本人が、日本人の命を守るという意思があるかを問われるものだと思う。日本人は、本気で日本人を守るべきだ。
北が軍事作戦を実行する時には、拉致被害者の存在は作戦の阻害事項になる。
拉致被害者を日本に帰していた方が、北の国益にもつながるだろう。だから、早く拉致被害者を日本に返すべきだと認識すべきだ。
日本人が、北朝鮮(以後、北)の工作員によって拉致され、北に連れていかれた。アフリカの国々では、長年の部族間の争いで、現代でも子供たちが多数誘拐される事件が起きている。
しかし、国家が他国の市民を拉致してきたのは、世界でただ一か国、北だけだ。まさしく無法者国家だ。米国からもテロ支援国家だと指定されている。
軍事力もあり、警察により治安が守られているこの日本国の領土で、多くの日本人が工作員に捕らえられ、袋に入れられ、船に乗せられて、北国に連れて行かれた。
独立した平和国家で、このような被害に遭っているのは、世界中見ても日本だけだ。
日本政府は、根気よく話し合いの機会を待ち、あらゆる機会を利用する継続的な交渉が必要であろう。
話し合いには、米国や世界とともに強い経済制裁を行い、北が音を上げるのを待って交渉するのが最善の案だと考える。
無法者国家には、交渉のほかに、軍事作戦により救出するというオプションもある。
これを成功させるためには、多くの難関を打開しなければならない。私は以前、軍事作戦による救出は、100%不可能だと考えていた。
北の大軍の中に救出のための小部隊が潜入すれば、一瞬で殲滅されるからだ。
ところが最近、「救出作戦の脅威となる大軍が、不在になる時があると気づき、軍事作戦による救出の可能性がある」「それも、近い将来にあり得る」と考えるようになった。
では、今後、軍事的な救出作戦をどうすべきかについて、以下の4点について考えてみる。
①平時、軍事作戦による救出が不可能な理由
②北による南侵生起の可能性
③北の南侵時に、救出作戦が可能になる理由
④作戦実行の決断は、国のトップと国民が日本人を本気で救出する(守る)強い意思があるかどうか
平時の軍事作戦救出が不可能な理由
以前、研究者の中には、平時に自衛隊の特殊部隊を潜入させて、救出行動を実行すべきとする案を言っていた者がいた。
大軍が配備されている中に、救出する小部隊が入っていくことは、殲滅させられる危険性が大き過ぎる。
また、拉致被害者の所在が正確に掴めない場合は、成功の可能性はゼロになってしまう。
平時の救出作戦の詳細を検討すると、以下の理由から不可能である。
①拉致被害者が収容されている所在地を正確かつ詳細に解明するのが難しい
②潜入時、潜入後など移動時に発見される
③潜入経路上の地理的な情報が少なく、拉致被害者がいる目標にたどり着ける可能性が少ない
④上陸時、移動時、目標に到着時に北軍の監視兵と交戦になる
⑤交戦によって、日本の特殊部隊員が殺害されるか、捕虜になる
⑥捕虜になった場合には、政治的な問題が発生し、解決が複雑になる
⑦運良く拉致被害者を発見したとしても、救出に同意するか分からない
⑧救出後、収容施設からの離脱と敵からの離隔時に、増援を受けた北軍の反撃を受ける。潜入部隊は、ほぼ全滅させられる
⑨北軍の防空レーダーが監視していれば、海上輸送用のオスプレイなどの輸送機が、ピックアップ地点まで近づけない
⑩北軍の戦闘機や艦艇の哨戒活動により、海上待機部隊(艦艇)が発見され、北の戦闘機や対艦ミサイルから攻撃を受ける可能性がある
南侵生起の可能性大でチャンス到来
以前、金正日総書記時代、北軍が南侵を開始すれば米韓軍に容易に撃退されるという予想であった。
2018年から、北は短距離弾道ミサイルや超大型多連装ロケットの実験を成功させてきた。
このミサイルなどは、測地衛星を使ったGPS誘導により、軌道を変更させることができるため、ミサイル防衛によって、空中で撃破される可能性が低くなった。
命中精度もかなり高い。ミサイルを使った奇襲攻撃を仕掛ければ、南侵と同時に在韓米軍や韓国軍の戦闘機や艦艇、弾道ミサイルを破壊することが可能になった。
短距離ミサイル、米韓軍戦闘機やミサイルを破壊できる近代的な防空兵器、迅速な機動攻撃ができる新型戦車などの実戦配備によって、南侵が成功する可能性が高まってきた。
在韓米軍が撤退することになれば、北軍が南侵するのは明白だ。私は、南侵の時期がかなり早まってきていると感じている。
北が、南侵を開始すれば、拉致被害者の救出のチャンスが生まれるとみている。
その主な理由は、南侵するために北軍がほぼ全兵力を韓国正面に移動させる。そうなれば、北国内に配備する軍事力は極めて少なくなる。
拉致被害者を収容する施設の監視兵は縮小あるいは不在の状態になる可能性が高いことだ。
北の南侵時、救出作戦が可能になる理由
南侵時、救出が可能になる理由は、以下のとおり。
①南侵時には、北軍の主力や特殊部隊・工作員は南侵作戦のために駐屯地を離れ、軍事境界線付近に移動する
②通常は拉致被害者が収容されている地区には、工作員や地上軍兵がいるだろう。南侵時には、残留工作員などは少なくなっている。基地は、もぬけの殻状態であろう
③北国に潜入後、収容所までの移動時に北軍の監視兵が少なくなっているために救出部隊が発見される可能性が低い
④所在地の監視兵は戦闘能力が低いので、反撃してくる可能性は低い
⑤収容施設を襲撃して成功する可能性は高く、留守兵を捕獲し、拉致被害者の居住地を問い詰められる可能性もある
⑥北軍は、南侵に兵力を集中させることから、残留部隊や警備部隊が縮小されている。よって、潜入部隊が取り囲まれて、捕捉されて捕虜になる可能性は低い
⑦救出地点から拉致被害者を連れて(離脱行動)、ピックアップ地点まで移動(離隔行動)するとき、警備部隊から反撃を受ける可能性が低い
⑧オスプレイなどによるピックアップ行動は、防空兵器により攻撃される可能性はある。このため、事前に、防空兵器をピンポイントでミサイル攻撃して、破壊しておく必要がある。米軍との共同作戦であれば、成功の可能性は高い
⑨ピックアップポイントから救出艦艇までの移動の場合、北軍戦闘機や艦艇からの攻撃を受ける可能性がある。米朝の空軍戦力の差があり、日米海空軍戦闘機で撃退できる
救出する意思の本気度で決まる救出可能性
北が南侵する場合、軍事作戦により拉致被害者を救出できるチャンスは高まる。
自衛隊を他国に潜入させて、軍事行動によって救出することは、憲法上できないという学者もいる。
そうであるならば、日本国民の命を守るように実施できるように改正するのが筋ではないか。
テロ国家の工作機関が、力ずくで日本の領土から連れ去った被害者を軍事作戦により取り戻すことが憲法上許されないことなのだろうか。
日本は、憲法で戦争を放棄した。だが、日本国民の生命を守ることは放棄していないはずだ。
北国に自衛隊が潜入することは、北と戦争になると指摘する学者もいるだろう。平時に、潜入して軍事行動で救出することは、小規模紛争に発展する可能性はある。
だから、実施しないというのは分かる。
しかし、朝鮮半島の情勢が変化して、北軍が南侵している時には、北軍のミサイルや特殊部隊が日本に向けられるだろう。
九州や中国地方など地域が限定されて巻き込まれている可能性が高い。
そのとき、北で拉致被害者を救出する作戦が行われることによって、新たに紛争地域が拡大するとは考えられない。
被害者を救出する軍事作戦は、極めて困難な作戦であると認識している。
自衛隊には、特殊作戦を遂行できる特殊作戦群、空から潜入できる第1空挺団を有する。暗闇の中、水中から潜入を支援する潜水艦、空からの戦闘や救出の作戦拠点となるヘリ空母、空母から発進して、長距離を飛行できるオスプレイもある。
兵器と部隊は完全にそろっている。北軍の動きを捉える情報機関も作戦に協力できる。敵の部隊を遠距離からミサイル攻撃もできる。
半島有事であることから、米軍、特に太平洋軍との調整も必要だ。
拉致被害者救出作戦は、日本国家および全日本人が、日本人の命を守るという意思があるかを問われるものだと思う。日本人は、本気で日本人を守るべきだ。
北が軍事作戦を実行する時には、拉致被害者の存在は作戦の阻害事項になる。
拉致被害者を日本に帰していた方が、北の国益にもつながるだろう。だから、早く拉致被害者を日本に返すべきだと認識すべきだ。
国家が他国の市民を拉致してきたのは、世界でただ一か国、北だけだ。まさしく無法者国家だ。米国からもテロ支援国家だと指定されている。
独立した平和国家で、このような被害に遭っているのは、世界中見ても日本だけだ。日本政府は、根気よく話し合いの機会を待ち、あらゆる機会を利用する継続的な交渉が必要。
話し合いには、米国や世界とともに強い経済制裁を行い、北が音を上げるのを待って交渉するのが最善の案だと西村氏。
ただし、無法者国家には、交渉のほかに、軍事作戦により救出するというオプションもあると。
最近、「救出作戦の脅威となる大軍が、不在になる時があると気づき、軍事作戦による救出の可能性がある」「それも、近い将来にあり得る」と考えるようになったと西村氏。
軍事的な救出作戦をどうすべきかについて、4つのポイントを挙げておられます。
①平時、軍事作戦による救出が不可能な理由
②北による南侵生起の可能性
③北の南侵時に、救出作戦が可能になる理由
④作戦実行の決断は、国のトップと国民が日本人を本気で救出する(守る)強い意思があるかどうか
平時の軍事作戦救出が不可能な理由は、大軍が配備されている中に、救出する小部隊が入っていくことは、殲滅させられる危険性が大き過ぎること。拉致被害者の所在が正確に掴めない場合は、成功の可能性はゼロになってしまうなど10項目を挙げておられます。
拉致被害者の救出のチャンスが生まれるのは、北が、南侵を開始する時だと。
南侵時、救出が可能になる理由を、9つ挙げておられます。
主な理由は、南侵するために北軍がほぼ全兵力を韓国正面に移動させる。そうなれば、北国内に配備する軍事力は極めて少なくなる。
拉致被害者を収容する施設の監視兵は縮小あるいは不在の状態になる可能性が高いことだと。
拉致被害者は、施設に収容されているのか、監視付きで各地に分散して居住されているのか、平時での救出困難理由に挙げられていた、拉致被害者が収容されている所在地を正確かつ詳細に解明するのが難しいというのと状況は同じと考えられますが。。
平時にしろ、有事にしろ、拉致被害者の所在地情報把握は欠かせないですね。
トランプ政権時には、長距離ミサイル発射実験を控え、核開発施設の廃棄の姿勢も示したりしていた金正恩。
トランプ氏落選後は、直接の首脳会談終盤から芽生えていましたが、文在寅無視・不審姿勢に転じていることは諸兄がご承知の通りです。
核施設廃棄「ショーのよう」 北朝鮮、非核化の真意とは:朝日新聞デジタル
問題は日本。
北が南侵する場合、軍事作戦により拉致被害者を救出できるチャンスは高まるのですが、軍事行動によって救出することは、憲法上の可否の議論がある現状。
日本は、憲法で戦争を放棄した。だが、日本国民の生命を守ることは放棄していないはずだと西村氏。
朝鮮半島の情勢が変化して、北軍が南侵している時には有事であり、集団的自衛権の存立危機事態や、自衛隊法76条の防衛出動の適用の可能性が生じますね。
被害者を救出する軍事作戦は、極めて困難な作戦であると認識していると西村氏。
一方、兵器と部隊は完全にそろっている。拉致被害者救出作戦は、日本国家および全日本人が、日本人の命を守るという意思があるかを問われるものだと思う。日本人は、本気で日本人を守るべきだとも。
北が軍事作戦を実行する時には、拉致被害者を日本に帰していた方が、北の国益にもつながるだろうと西村氏。
少なくとも、自衛隊が軍事行動で拉致被害者を救出する準備は出来ていることを金正恩に知らしめることは、話し合い時の大きな支援力にはなりますね。
食料や医薬品などの物資不足で、諸国の駐在外交官も脱出を進めている北朝鮮。拉致被害者奪還の好機を迎えているのですが。。
# 冒頭の画像は、北朝鮮から脱出するロシアの外交官
北朝鮮から外交官逃げ出す 首都の外国人300人未満―ロシア:時事ドットコム
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