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遊爺雑記帳

ブログを始めてはや○年。三日坊主にしては長続きしています。平和で美しい日本が滅びることがないことを願ってやみません。

日本 アジア開銀支援を強化 AIIBと差別化を図る狙い

2018-05-05 23:58:58 | my notice
 アジア開発銀行(ADB)の年次総会(4日)で、日本政府は、新興国向けの新たなインフラ整備の支援策を打ち出したのだそうです。
 中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)と差別化を図るのが狙い。
 一方、ADBだけでは巨大な資金需要に応じきれないので、AIIBと協力する方針を打ち出していて、ADBの中尾武彦総裁は、「AIIBと協調したい」と述べてもいます。
 
アジア開銀支援を強化 日本、AIIBと差別化 環境配慮の整備 債務保証 (5/5 読売朝刊)

東南ア各国は「競争」期待
 【マニラ=栗原健、杉目真吾】
アジア開発銀行(ADB)の年次総会で、日本政府は4日、新興国向けの新たなインフラ(社会資本)整備の支援策を打ち出した。ADBを側面から支え、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)と差別化を図る狙いがある。これに対し、東南アジア各国は日中を競わせ、支援を引き出そうとするしたたかな姿勢を強めている

存在感
 麻生財務相は4日の講演で、日本が新たな支援策を講じる質の高いインフラの整備について「民間による投資の拡大や、新たな雇用の創出につながり、結果として包括的な成長をもたらす」と意義を強調した。

 新たな支援策は、
国際協力銀行(JBIC)とともに民間銀行が新興国に質の高いインフラ整備の資金を協調融資した場合、JBICとADBや世界銀行などが連携して債務保証を行う仕組みだ。民間銀行の貸し倒れ不安を解消することで、新興国は、これまでより多くの融資を受けやすくなる。債務保証の対象となる融資先は、洋上風力や地熱発電など環境保護を重視した質の高いインフラの整備を想定している。

 ADBによると、2016~30年のアジア太平洋地域のインフラ需要は、26兆ドル(約2800兆円)を超える。電力や交通・運輸、通信分野の需要が多い。
ADBだけでは巨大な資金需要に応じきれないので、AIIBと協力する方針を打ち出している。ADBの中尾武彦総裁は3日の記者会見で、「AIIBと協調したい」と述べた。

 もっとも、2015年の
AIIB創設により日本が主導するADBの存在感が低下するのではないかとの不安が完全に消えたわけではない。このため、日本政府は、矢継ぎ早に側面支援策を打ち出している。昨年のADB総会では、ADBが創設する基金に4000万ドル(約44億円)を拠出する方針を表明した。

一帯一路
 日本の支援強化の裏で、
中国は経済発展に伴う電力や道路、港湾整備などの大型インフラプロジェクトで、圧倒的な価格競争力を強みに受注を拡大している。特に東南アジア諸国連合(ASEAN)を、巨大な経済圏を目指す「一帯一路」の取り組みを進める上で欠かせないパートナーと位置付けており、力を入れている。日本は、安全や環境にも配慮した「質の高さ」で対抗しているが、中国の勢いを止められていない

 実際、インドシナ半島を貫くメコン川流域の4か国(タイ、ラオス、カンボジア、ベトナム)は今年4月に開いた首脳会議で、中国との水利用に関する協力強化などを盛り込んだ宣言を採択。これまで指摘してきた流域でのダム建設による生態系破壊の懸念を大幅にトーンダウンした。
 
インフラ整備を加速させたいASEAN側にとって、採算を度外視した巨額の資金や好条件の融資を持ちかける中国の協力は欠かせないのが現状だ。

 アジアのインフラ整備を巡り日中が競い合う中、「日中が激しく対立しては困るが、適度な摩擦なら歓迎だ」(ASEAN外交筋)との声も漏れている。

 新たな支援策は、貸し倒れ不安を解消することで、民間銀行のJBICとの協調融資を促し、洋上風力や地熱発電など環境保護を重視した質の高いインフラの整備を促進する狙い。
 
 しかし、インフラ整備を加速させたいASEAN側にとって、採算を度外視した巨額の資金や好条件の融資を持ちかける中国の協力は欠かせないのが現状で、中国が圧倒的な価格競争力を強みに受注を拡大していて、日本は、安全や環境にも配慮した「質の高さ」で対抗しているが、中国の勢いを止められていないのだそうです。

 東南アジア各国は日中を競わせ、支援を引き出そうとするしたたかな姿勢を強めていて、「日中が激しく対立しては困るが、適度な摩擦なら歓迎だ」との声が聞かれるとのことですが、自由経済競争のなかでは当然のことでしょう。

 日中の競争の実績が出始めています。
 最も象徴的で話題に取り上げられるのは、インドネシアで価格と工期の差で中国が逆転受注した高速鉄道建設。
 工期の速さが売りでしたが、いまだに本格着工出来ておらず、来月5月から建設が始まると言う状況。
 インドネシア高速鉄道の2018年4月最新情報!来月本格建設開始? | GDP(GloryDaysPower⤴)

 インドの高速鉄道では、日本が採用される見込み。
 英メディア「インドの高速鉄道はほとんど日本製になりそう」→インド人「日本製の方がいい!」 海外の反応 こんなニュースにでくわした

 価格の中国と品質の日本との競争の様相ですが、実績が世論を動かすことになります。勿論、中国の品質も向上してくるはずです。
 日本は、安全や環境にも配慮した「質の高さ」で対抗しているが、中国の勢いを止められていないとの事。
 日本は、驕らず謙虚に競争に挑んでいただきたいですね。



 # 冒頭の画像は、中国版新幹線「和諧号」




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