昨年11月に、陸海空の3自衛隊約35千人が参加し九州南西・沖縄方面で行われた統合演習の内容が明らかにされたのだそうですね。
巷で多くの方々が想定・指摘されている、漁民を装った「海上民兵」が尖閣に不法上陸するところから始まる中国による尖閣占拠から奪還する作戦とその訓練です。
この時期に公表されたのは、一段と進化する中国軍の攻勢に抑止力を示す為なのでしょうか。
懸念される中国軍の占拠作戦に対し、陸海空自衛隊が海上保安庁や警察も含めて、着実に作戦を建て訓練も実施され、欠点も洗い出して昇華させていただいているのは、ちょっぴり安心感も与えていただけます。
asahi.com(朝日新聞社):海上からの攻撃想定し訓練 自衛隊、奄美で - 社会
予め期日と時間帯が予告されていたにも関わらず、発射場所の死角への対応が想定されておらず、大失態を露呈した北のミサイル発射実験への対応がありました。
この尖閣奪還作戦でも、与那国島近辺のレーダーの盲点の補強に備える「沿岸監視隊」の配備や、記事でも指摘している、陸自部隊の機動力のある緊急時の輸送力拡充など解っているものも遅々として進展していません。
口先だけの民主党では期待薄ですが、中国のほうは着実に作戦を進行さていますね。
最初は大騒ぎした中国艦船の日本の海峡を通過しての太平洋への遠洋航海訓練。頻度を増し、慢性化させ慣れさせる中国の作戦にまんまとはまる日本のメディアの多くは、その報道を小さくしたり止めたりし始めています。
すると、実際には頻度が増えているのに、国民には知らされず逆に減ったり無くなったりしたように伝わります。日本のメディアが随所で犯す、視聴率や販売部数優先の報道による亡国の道の一端ですね。
そして強かな中国は、頻度だけでなく、報道熱が冷めるのに逆比例させて、訓練内容の質もしっかりステップアップさせているのです。
気が付いたら、あっと驚く〇〇〇。(旧い)
産経が、なんとか頑張って報道していただいているのが救い。
今回のこの時期での内容公開は、メディアの報道へのカンフル剤になることも目的だったのでしょうか。
# 冒頭の画像は、昨秋の統合演習で北海道から移送された90式戦車
この梅の花の名前は、一重寒紅
↓よろしかったら、お願いします。
巷で多くの方々が想定・指摘されている、漁民を装った「海上民兵」が尖閣に不法上陸するところから始まる中国による尖閣占拠から奪還する作戦とその訓練です。
この時期に公表されたのは、一段と進化する中国軍の攻勢に抑止力を示す為なのでしょうか。
懸念される中国軍の占拠作戦に対し、陸海空自衛隊が海上保安庁や警察も含めて、着実に作戦を建て訓練も実施され、欠点も洗い出して昇華させていただいているのは、ちょっぴり安心感も与えていただけます。
asahi.com(朝日新聞社):海上からの攻撃想定し訓練 自衛隊、奄美で - 社会
陸海空3自衛隊 尖閣奪還作戦を策定 「中国が占領」連携対処 (5/9 産経)
陸海空3自衛隊が昨年11月の統合演習で、沖縄・尖閣諸島が中国に占領されたと想定し、詳細な奪還作戦を策定していたことが8日、分かった。擬装漁民の不法上陸をきっかけに周辺海域まで中国に占領されるというリアルなシナリオで構成され、中国の弾道ミサイルの命中精度向上を踏まえ、陸海空3自衛隊の「統合運用」による迎撃能力の強化策も検証していた。
対中有事に関し、防衛省は平成22年12月の「防衛計画の大綱」策定直後にも態勢強化に向けた尖閣占領シナリオを策定。今回はこれをより具体化させ、対処要領をまとめた。
統合演習は、沖縄近海の特定海域を尖閣諸島に見立てて実施。事態は(1)平時での不法行動(2)武力攻撃予測事態(3)武力攻撃事態と認定しての着上陸作戦-の3段階をたどると想定した。
まず中国側は漁民を装った「海上民兵」が尖閣に不法上陸すると想定。これをきっかけに中国海軍が尖閣周辺海域に艦艇を派遣、水陸両用・空挺(くうてい)部隊も展開するとした。中国の戦闘機は九州周辺の日本領空にも波状的に侵入するとした。
これに対し、自衛隊は(1)陸自部隊の統合輸送・機動展開(2)防空作戦(3)対艦攻撃(4)自衛隊と米軍の施設防護(5)尖閣での着上陸作戦-の5つの作戦で応戦する。
具体的には、中国の不法上陸後、中国海・空軍の動向から「国家意思」を確認した段階で、島嶼(とうしょ)防衛の中核部隊と位置付けられる陸自「西部方面普通科連隊」(長崎)が佐世保(同)から海自輸送艦で緊急展開。着上陸作戦により、中国の水陸両用部隊や空挺部隊を尖閣から排除する。
防空作戦・対艦攻撃では、海自佐世保基地の艦艇、空自の築城(ついき)(福岡)・新田原(にゅうたばる)(宮崎)・那覇(沖縄)3基地の戦闘機を投入。防空作戦では、中国によるミサイル攻撃に備え、陸自高射特科(砲兵)部隊だけでなく、地対空誘導弾パトリオット(PAC3)などによる広域防護を担う空自高射部隊との連携拡大に重点を置いた。
いずれも自衛隊による単独作戦を想定したが、実際の有事では米軍も参加し、より強力かつ重層的な作戦が可能になるとみられる。
一方、問題点も浮かび上がった。尖閣占領が民兵上陸に端を発するならば、海上保安庁や警察が初動対応を担うが、自衛隊との連携強化は進んでいない。陸自部隊の輸送力強化など機動性を重視した防衛力整備も急務となる。
陸海空3自衛隊が昨年11月の統合演習で、沖縄・尖閣諸島が中国に占領されたと想定し、詳細な奪還作戦を策定していたことが8日、分かった。擬装漁民の不法上陸をきっかけに周辺海域まで中国に占領されるというリアルなシナリオで構成され、中国の弾道ミサイルの命中精度向上を踏まえ、陸海空3自衛隊の「統合運用」による迎撃能力の強化策も検証していた。
対中有事に関し、防衛省は平成22年12月の「防衛計画の大綱」策定直後にも態勢強化に向けた尖閣占領シナリオを策定。今回はこれをより具体化させ、対処要領をまとめた。
統合演習は、沖縄近海の特定海域を尖閣諸島に見立てて実施。事態は(1)平時での不法行動(2)武力攻撃予測事態(3)武力攻撃事態と認定しての着上陸作戦-の3段階をたどると想定した。
まず中国側は漁民を装った「海上民兵」が尖閣に不法上陸すると想定。これをきっかけに中国海軍が尖閣周辺海域に艦艇を派遣、水陸両用・空挺(くうてい)部隊も展開するとした。中国の戦闘機は九州周辺の日本領空にも波状的に侵入するとした。
これに対し、自衛隊は(1)陸自部隊の統合輸送・機動展開(2)防空作戦(3)対艦攻撃(4)自衛隊と米軍の施設防護(5)尖閣での着上陸作戦-の5つの作戦で応戦する。
具体的には、中国の不法上陸後、中国海・空軍の動向から「国家意思」を確認した段階で、島嶼(とうしょ)防衛の中核部隊と位置付けられる陸自「西部方面普通科連隊」(長崎)が佐世保(同)から海自輸送艦で緊急展開。着上陸作戦により、中国の水陸両用部隊や空挺部隊を尖閣から排除する。
防空作戦・対艦攻撃では、海自佐世保基地の艦艇、空自の築城(ついき)(福岡)・新田原(にゅうたばる)(宮崎)・那覇(沖縄)3基地の戦闘機を投入。防空作戦では、中国によるミサイル攻撃に備え、陸自高射特科(砲兵)部隊だけでなく、地対空誘導弾パトリオット(PAC3)などによる広域防護を担う空自高射部隊との連携拡大に重点を置いた。
いずれも自衛隊による単独作戦を想定したが、実際の有事では米軍も参加し、より強力かつ重層的な作戦が可能になるとみられる。
一方、問題点も浮かび上がった。尖閣占領が民兵上陸に端を発するならば、海上保安庁や警察が初動対応を担うが、自衛隊との連携強化は進んでいない。陸自部隊の輸送力強化など機動性を重視した防衛力整備も急務となる。
予め期日と時間帯が予告されていたにも関わらず、発射場所の死角への対応が想定されておらず、大失態を露呈した北のミサイル発射実験への対応がありました。
この尖閣奪還作戦でも、与那国島近辺のレーダーの盲点の補強に備える「沿岸監視隊」の配備や、記事でも指摘している、陸自部隊の機動力のある緊急時の輸送力拡充など解っているものも遅々として進展していません。
口先だけの民主党では期待薄ですが、中国のほうは着実に作戦を進行さていますね。
中国海軍 沖縄沖で訓練 5隻、空母運用を想定 (5/9 産経)
防衛省は8日、中国海軍艦艇5隻が沖縄南西海域を通過し、太平洋を東に進んでいると発表した。5隻は九州-台湾-フィリピンを結ぶ「第1列島線」付近で空母運用を想定した航行訓練を実施。米軍再編見直しにより、在沖縄米海兵隊の即応部隊移転と日米共同訓練実施を打ち出したグアムやテニアン島方面に向かっているとみられる。海上自衛隊では、日米への「示威行動」の一環とみて警戒を強めている。
防衛省によると、6日午前6時ごろ、海自P3C哨戒機が、中国のルーヤンI級ミサイル駆逐艦2隻、ジャンカイII級フリゲート艦2隻、ユージャオ級揚陸艦1隻の計5隻が沖縄本島南西約650キロの公海上を航行しているのを確認した。同級の駆逐艦と揚陸艦を海自が確認したのは初めて。
5隻は沖縄本島南西約610キロの第1列島線付近を通過時、揚陸艦を先頭にV字形の陣形を保ち航行する難易度の高い訓練を行った。これは防空能力に劣る空母を周囲の駆逐艦などが防護する陣形であり、年内就役に向け、試験航行を続ける訓練用空母「ワリヤーグ」や、建造中の国産空母の運用を念頭に置いた訓練だとみられる。
昨年6月にも、中国艦艇11隻が沖縄本島と宮古島の間を抜けフィリピン沖で訓練を行った。「遠洋訓練」を常態化させるとともに、海上戦闘能力の向上を誇示することにより、第1列島線内への米空母などの進入を拒否する狙いがあるとみられる。
防衛省は8日、中国海軍艦艇5隻が沖縄南西海域を通過し、太平洋を東に進んでいると発表した。5隻は九州-台湾-フィリピンを結ぶ「第1列島線」付近で空母運用を想定した航行訓練を実施。米軍再編見直しにより、在沖縄米海兵隊の即応部隊移転と日米共同訓練実施を打ち出したグアムやテニアン島方面に向かっているとみられる。海上自衛隊では、日米への「示威行動」の一環とみて警戒を強めている。
防衛省によると、6日午前6時ごろ、海自P3C哨戒機が、中国のルーヤンI級ミサイル駆逐艦2隻、ジャンカイII級フリゲート艦2隻、ユージャオ級揚陸艦1隻の計5隻が沖縄本島南西約650キロの公海上を航行しているのを確認した。同級の駆逐艦と揚陸艦を海自が確認したのは初めて。
5隻は沖縄本島南西約610キロの第1列島線付近を通過時、揚陸艦を先頭にV字形の陣形を保ち航行する難易度の高い訓練を行った。これは防空能力に劣る空母を周囲の駆逐艦などが防護する陣形であり、年内就役に向け、試験航行を続ける訓練用空母「ワリヤーグ」や、建造中の国産空母の運用を念頭に置いた訓練だとみられる。
昨年6月にも、中国艦艇11隻が沖縄本島と宮古島の間を抜けフィリピン沖で訓練を行った。「遠洋訓練」を常態化させるとともに、海上戦闘能力の向上を誇示することにより、第1列島線内への米空母などの進入を拒否する狙いがあるとみられる。
最初は大騒ぎした中国艦船の日本の海峡を通過しての太平洋への遠洋航海訓練。頻度を増し、慢性化させ慣れさせる中国の作戦にまんまとはまる日本のメディアの多くは、その報道を小さくしたり止めたりし始めています。
すると、実際には頻度が増えているのに、国民には知らされず逆に減ったり無くなったりしたように伝わります。日本のメディアが随所で犯す、視聴率や販売部数優先の報道による亡国の道の一端ですね。
そして強かな中国は、頻度だけでなく、報道熱が冷めるのに逆比例させて、訓練内容の質もしっかりステップアップさせているのです。
気が付いたら、あっと驚く〇〇〇。(旧い)
産経が、なんとか頑張って報道していただいているのが救い。
今回のこの時期での内容公開は、メディアの報道へのカンフル剤になることも目的だったのでしょうか。
# 冒頭の画像は、昨秋の統合演習で北海道から移送された90式戦車
この梅の花の名前は、一重寒紅
↓よろしかったら、お願いします。