中国の防空識別圏設定は、沖縄県知事の辺野古沿岸の政府による公有水面埋め立て申請承認と共に、日本の安全保障に関する重大ニュース上位にランクインされる出来事でした。尖閣近海の領海侵犯の定例化をエスカレートさせ、領空侵犯までに戦術を格上げし、遂には日本の領土・領海の尖閣上空に防空識別圏を設定し、尖閣の中国による管理の実績を拡大・格上げしてしまいました。
この中国の留まることなくエスカレートする海洋覇権拡大戦略を抑止するには、日本はどのような戦略を建てればよいのでしょう。
産経新聞の山本勲氏が、提案しておられる記事がありました。相手の矛先を東シナ海の一点に絞らせず、米国やロシアとも連携し、背後から牽制・抑止する戦略を展開すべきだと言うものです。
安倍総理は就任一年の間に、中国包囲網を目指すかのように、ASEAN全加盟国、GCC加盟国のうち五か国、トルコ、モンゴル、ロシア、東欧等を歴訪しました。記事では、更に、中国西側の中央アジア諸国(ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン)との関係強化を提案しています。首相歴訪が実現すれば、すでに関係緊密なモンゴルから中央アジアを経て、トルコに至る友好の絆がつながるというのですね。
月刊WILLの最新号に、関岡秀之氏の「防共回廊」の記事が載っていました。
「防共回廊」とは、旧帝国陸軍が極秘で推進していたユーラシア戦略で、ユーラシア大陸の深奥に反共親日国家群を回廊のごとく樹立していくことによって、ソ連共産主義の南下を防ぎ、中国共産党への補給を遮断し、アジアの共産化を防止するという構想だったのだそうです。戦後封印され忘れ去られていたのだそうですが、「内蒙工作」までの記録は防衛省にあったが、その先のウィグル・イスラーム工作についての言及がなかったものを、関岡氏が発掘して「帝国陸軍 見果てぬ防共回廊」を書いて世に知らしめたのだそうです。
「防共回廊構想」は、日本人の独善ではなく、反共の精神をもった受け手がいて進んでいったのだそうで、なかでもイスラーム信仰に裏打ちされて揺るぎない反共精神を堅持するウイグル人は「防共回廊」の最適のパートナーだったのだそうです。
関岡氏が野党時代の安倍氏に「帝国陸軍 見果てぬ防共回廊」を送っていたのだそうですが、会った時に、「防共回廊構想」のことを読んでいて話されたのだそうです。
【関岡英之】防共回廊とウイグル・トルコ情勢を語る[桜H25/7/4] - YouTube
日本が孤立して中国の覇権拡大に対抗するのではなく、中国の力ずくの覇権拡大外交を歓迎しない国(韓国以外はほとんどの国が該当すると思いますが)と協調して、抑止力を高めていくことが望まれます。
安倍外交が、「防共回廊21世紀版」を認識して、戦略的外交を展開していただけることを期待します。
# 冒頭の画像は、トルコ・エルドアン首相と安倍首相
この花の名前は、トレニア・カウアイディープブルー
↓よろしかったら、お願いします。
この中国の留まることなくエスカレートする海洋覇権拡大戦略を抑止するには、日本はどのような戦略を建てればよいのでしょう。
産経新聞の山本勲氏が、提案しておられる記事がありました。相手の矛先を東シナ海の一点に絞らせず、米国やロシアとも連携し、背後から牽制・抑止する戦略を展開すべきだと言うものです。
中国の海洋覇権「背後から牽制」 (12/28 産経 【緯度経度】北京・山本勲)
習近平政権の海洋覇権拡大の動きはとどまるところを知らない。日本は中国の周辺国との連携をさらに強めてこれを抑止する大戦略を展開すべきだろう。筆者の本欄執筆も最後なので、そのための提言をしてみる。
「中華民族の偉大な復興の夢実現のために発奮し、周辺外交でなすべきことをなさねばならない!」
習主席は10月の外交座談会でこう力説。トウ小平の遺訓である低姿勢外交から高圧的、攻撃的な対外戦略に転換した。日本の領土・領海を含む東シナ海上空に防空識別圏を設定する暴挙もその一端だろう。
習氏の母校、清華大学の閻学通・当代国際関係研究院院長によると、中国は2023年の習政権満了時までに、米国にほぼ匹敵する海洋強国となるそうだ。
その時点で(1)国内総生産(GDP)17兆ドルと米国(19兆ドル)にほぼ並び(2)有人宇宙基地を有し(3)5隻の空母を建造(最低3隻就役)(4)射程8千キロの核ミサイル搭載原子力潜水艦4、5隻を保有する計画だ。
習政権の狙いは今世紀最大の成長圏である太平洋からインド洋にかけての海域で、米国と並ぶ覇権を確立することにある。その最初の関門が日本と台湾だ。
日本の取るべき戦略は、相手の矛先を東シナ海の一点に絞らせないことだ。安倍晋三政権が台湾と漁業取り決めを結んだことは、中国の日台分断を封じるうえでも高い評価に値する。漁業問題が、良好な日台関係の唯一のトゲだったからだ。
安倍首相は東南アジア諸国連合(ASEAN)10カ国を訪問、南シナ海の領海問題で中国の不当な主張に苦しむ諸国との連携を強めた。中国と長大な国境を接するモンゴル、ロシアに続き、年初にインドを訪問することも大いに結構だ。
次の課題は中国西側の中央アジア諸国(ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン)との関係を強化することだろう。
日本は2004年8月、川口順子外相(当時)の各国(トルクメニスタンを除く)歴訪時に、これら5カ国との対話と協力の枠組み「中央アジア+日本」を立ち上げ、外相会合などの交流を重ねてきた。06年8月には小泉純一郎首相(同)がカザフスタンとウズベキスタンを歴訪したが、首相訪問はその後途絶えている。
安倍首相にはこれら諸国とのトップ外交を再強化してもらいたい。首相は10月のトルコ訪問で、エルドアン首相と安全保障対話の深化や経済・技術協力の拡大などで合意している。
トルコ国民の親日ぶりは有名だが、中央アジア諸国もタジキスタン以外はトルコ系民族が主流だ。首相歴訪が実現すれば、すでに関係緊密なモンゴルから中央アジアを経て、トルコに至る友好の絆がつながる。
中央アジアはかねて欧米列強が入り乱れる覇権争奪の場だった。ソ連崩壊後は上海協力機構(中国、ロシアとトルクメニスタン以外の中央アジア4カ国で構成)が地域の安全保障や政治、経済連携の場となったが、各国の思惑は随分異なる。
新疆ウイグル自治区にウイグル族(トルコ系)の独立運動を抱える中国にとっては最重要の辺境対策だ。一方、ロシアは旧ソ連圏の中央アジア諸国を含む「ユーラシア同盟」の創設をめざし、中国の勢力拡大を警戒している。
米国もアフガニスタンや中国をにらみ、この地域での勢力強化に虎視眈々(たんたん)だ。日本は米国やロシアとも連携し、習政権の海洋覇権拡大を背後から牽制(けんせい)、抑止する戦略を展開すべきだ。
習近平政権の海洋覇権拡大の動きはとどまるところを知らない。日本は中国の周辺国との連携をさらに強めてこれを抑止する大戦略を展開すべきだろう。筆者の本欄執筆も最後なので、そのための提言をしてみる。
「中華民族の偉大な復興の夢実現のために発奮し、周辺外交でなすべきことをなさねばならない!」
習主席は10月の外交座談会でこう力説。トウ小平の遺訓である低姿勢外交から高圧的、攻撃的な対外戦略に転換した。日本の領土・領海を含む東シナ海上空に防空識別圏を設定する暴挙もその一端だろう。
習氏の母校、清華大学の閻学通・当代国際関係研究院院長によると、中国は2023年の習政権満了時までに、米国にほぼ匹敵する海洋強国となるそうだ。
その時点で(1)国内総生産(GDP)17兆ドルと米国(19兆ドル)にほぼ並び(2)有人宇宙基地を有し(3)5隻の空母を建造(最低3隻就役)(4)射程8千キロの核ミサイル搭載原子力潜水艦4、5隻を保有する計画だ。
習政権の狙いは今世紀最大の成長圏である太平洋からインド洋にかけての海域で、米国と並ぶ覇権を確立することにある。その最初の関門が日本と台湾だ。
日本の取るべき戦略は、相手の矛先を東シナ海の一点に絞らせないことだ。安倍晋三政権が台湾と漁業取り決めを結んだことは、中国の日台分断を封じるうえでも高い評価に値する。漁業問題が、良好な日台関係の唯一のトゲだったからだ。
安倍首相は東南アジア諸国連合(ASEAN)10カ国を訪問、南シナ海の領海問題で中国の不当な主張に苦しむ諸国との連携を強めた。中国と長大な国境を接するモンゴル、ロシアに続き、年初にインドを訪問することも大いに結構だ。
次の課題は中国西側の中央アジア諸国(ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン)との関係を強化することだろう。
日本は2004年8月、川口順子外相(当時)の各国(トルクメニスタンを除く)歴訪時に、これら5カ国との対話と協力の枠組み「中央アジア+日本」を立ち上げ、外相会合などの交流を重ねてきた。06年8月には小泉純一郎首相(同)がカザフスタンとウズベキスタンを歴訪したが、首相訪問はその後途絶えている。
安倍首相にはこれら諸国とのトップ外交を再強化してもらいたい。首相は10月のトルコ訪問で、エルドアン首相と安全保障対話の深化や経済・技術協力の拡大などで合意している。
トルコ国民の親日ぶりは有名だが、中央アジア諸国もタジキスタン以外はトルコ系民族が主流だ。首相歴訪が実現すれば、すでに関係緊密なモンゴルから中央アジアを経て、トルコに至る友好の絆がつながる。
中央アジアはかねて欧米列強が入り乱れる覇権争奪の場だった。ソ連崩壊後は上海協力機構(中国、ロシアとトルクメニスタン以外の中央アジア4カ国で構成)が地域の安全保障や政治、経済連携の場となったが、各国の思惑は随分異なる。
新疆ウイグル自治区にウイグル族(トルコ系)の独立運動を抱える中国にとっては最重要の辺境対策だ。一方、ロシアは旧ソ連圏の中央アジア諸国を含む「ユーラシア同盟」の創設をめざし、中国の勢力拡大を警戒している。
米国もアフガニスタンや中国をにらみ、この地域での勢力強化に虎視眈々(たんたん)だ。日本は米国やロシアとも連携し、習政権の海洋覇権拡大を背後から牽制(けんせい)、抑止する戦略を展開すべきだ。
安倍総理は就任一年の間に、中国包囲網を目指すかのように、ASEAN全加盟国、GCC加盟国のうち五か国、トルコ、モンゴル、ロシア、東欧等を歴訪しました。記事では、更に、中国西側の中央アジア諸国(ウズベキスタン、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン)との関係強化を提案しています。首相歴訪が実現すれば、すでに関係緊密なモンゴルから中央アジアを経て、トルコに至る友好の絆がつながるというのですね。
月刊WILLの最新号に、関岡秀之氏の「防共回廊」の記事が載っていました。
「防共回廊」とは、旧帝国陸軍が極秘で推進していたユーラシア戦略で、ユーラシア大陸の深奥に反共親日国家群を回廊のごとく樹立していくことによって、ソ連共産主義の南下を防ぎ、中国共産党への補給を遮断し、アジアの共産化を防止するという構想だったのだそうです。戦後封印され忘れ去られていたのだそうですが、「内蒙工作」までの記録は防衛省にあったが、その先のウィグル・イスラーム工作についての言及がなかったものを、関岡氏が発掘して「帝国陸軍 見果てぬ防共回廊」を書いて世に知らしめたのだそうです。
「防共回廊構想」は、日本人の独善ではなく、反共の精神をもった受け手がいて進んでいったのだそうで、なかでもイスラーム信仰に裏打ちされて揺るぎない反共精神を堅持するウイグル人は「防共回廊」の最適のパートナーだったのだそうです。
関岡氏が野党時代の安倍氏に「帝国陸軍 見果てぬ防共回廊」を送っていたのだそうですが、会った時に、「防共回廊構想」のことを読んでいて話されたのだそうです。
【関岡英之】防共回廊とウイグル・トルコ情勢を語る[桜H25/7/4] - YouTube
日本が孤立して中国の覇権拡大に対抗するのではなく、中国の力ずくの覇権拡大外交を歓迎しない国(韓国以外はほとんどの国が該当すると思いますが)と協調して、抑止力を高めていくことが望まれます。
安倍外交が、「防共回廊21世紀版」を認識して、戦略的外交を展開していただけることを期待します。
# 冒頭の画像は、トルコ・エルドアン首相と安倍首相
この花の名前は、トレニア・カウアイディープブルー
↓よろしかったら、お願いします。
ソ連でコミンテルンが崩壊した後に動いた諸外国の共産党は、大国への追従を貫徹した愚かな政党といえるでしょうが、ヒトラーのように敵ではなく、味方を徹底的に殺して権力に固執したヨシフ・スターリンのやり方や、中共での文革粛清などを観て、共産主義が如何に危険な思想であり、国内からの改革なくして、党の安定なし、と理解し、先駆けて分極的なダウンサイズを実現したのが、共産主義といえるでしょう。
>関岡氏
見事な大風呂敷と言いますか、大いに賛同できますね。
戦後の今の情勢では、海洋国家を目指す日本ですから、日米協商を中心とした環太平洋諸国のみならず、太平洋のバックヤードに当たる小国連合を、島サミットなどを機軸にして連携を深めるべきだと思いますね。いずれも、軍事のみならず、経済進出による合法的な覇権主義の猛威に晒されているので、先住民が主権を守る事、歴史認識を共有して行く事は、特亜人独特の逆切れに対抗し、互いに主権を尊重し合い、日本への票を得る事によって、たかだか三国の票しかない特亜の地域主義に対する、国際主義の高揚となり、東亜に新たな風を呼び込む事になると思います。
を恨む声が、年金生活者から多く聞かれるようになった。
スーパーなどでだが、気持ちは分かる、
といいたいが、分からない。
かわいそうなのは、若者だ!
乞食のような奴がいる。
老人は、選挙で政党を脅し年金を
税金でもらっている!
この国を、食い物にしているのは、税金を
隠す在日。障害者。そして、老人だ!!
こんな奴らは、美しい国には一人も
いらない。
パチンコ廃止。障害者の生活保護、
医療費保護廃止。老人の
基礎年金廃止。
私は、運動を続けている。
もうすぐ、すべて実現しそうだ。
美しい国。日本を。