今年で結成20周年を迎えた社会風刺コント集団。
初めて舞台を観る。2時間のステージは8人のしゃべくりコントが中心。1人づつ時には2~3人で3~7、8分間、辛辣・過激なコントを繰り広げる。
特段受けがいいのは、時の政治家とりわけ小泉・安倍・福田・麻生の各首相に扮するシーン。語り口の特徴をよく研究をしており、挙動・雰囲気も上手く醸しだしている。
「さる高貴なご一家」との紹介で演じるのは天皇家。本来、風刺とかコントは権力者や権威、強者に対峙した時、鮮やかさが増すもの。可笑しさをこらえて笑うものの、世が世であれば不敬罪。跳ねっ返りの右翼が場内に居ようものなら、即日街宣車を繰り出すと思えるほどに際どい。1988年、昭和天皇重篤の影響で商売のできなくなったお笑いの3グーループが合同したのが活動の始まりとか。であれば、皇室のお陰で今があるわけで、オチョクリ過ぎるのはどうだろうか。
収穫は、コントの合間にギター片手にソロで歌う谷本賢一郎。素直で伸びやかで艶のある声。これから歌手活動にも力を入れていくようだ。