初秋の一夕、タンゴのライブを楽しむ。
半世紀ほど前にエノスアイレスの港の一隅で生まれて、瞬く間に世界を席捲した情熱と哀愁の音楽タンゴ。今や絶滅種だが、熱烈なファンに愛好されてその命脈はしぶとく続いている。
アストロリコはその日本の代表選手。本場アルゼンチンでも大きな支持を受けている人気楽団。今回は、バンドネオン、ヴァイオリン、ピアノ、コントラバスの四重奏団。時によっては、六重奏団、八重奏団と変幻万化で楽しませてくれる。
今回は、ヴォーカルに荒川和子が加わる。
普段は、ポップスを多く歌ってるそうだが、声量があるので、なかなかどうして上手くマッチして堂々たる歌いっぷり。本人は、どんどん挑戦したいと意欲的。
プログラムは
エル・チョクロ
麻の花
エル・フィルレーテ
ラ・クンパルシータ
夜のプラットホーム
ジェラシー
パトテロ・センチメンタル
バラのタンゴ(ヴォーカル入り)
別れの朝(ヴォーカル入り)
かりそめ乙女(ヴォーカル入り)
忘却
リベルタンゴ
300人ほどの聴衆は、観たところ殆どが長寿高齢者。お年寄りがどんどん街に出ている。日本人もこの半世紀で大きく変わった。外に出て、聴いて観て飲んで食べて喋って・・・・。平和だからこそだ。