毎日がしあわせ日和

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二次元アバターはイラスト羊の夢を見るか?  その2

2019年08月19日 13時57分50秒 | 貴秋の視点、すなわち偏見


下書き削除の山に撃沈しかけたあげく ようやっと動き出しました。

「その2」 お待たせいたしました <(_ _)>




「SWITCHインタビュー 達人達 (たち)」 の加藤直人さんの数々のお話の中でももっとも印象深かったのは、「大事なのは内面」 という話。

アバターをまとってのコミュニケーションでは 普段より心を開いて積極的になれるので、距離感が近くなり仲良くなりやすいのだそうです。

生身の自分には 引け目に感じたり氣に入らなかったりという部分があっても、アバターとなれば 生来の容姿に関係なく美男美女いくらでも好きなように作り込めるため、外見的に自信が持てるということでしょうか。

が、そうなると今度は外見で差別化が図れなくなるため、より内面的 ・ 本質的なところが重要になってくる、というのです。

加藤さんは 「人間の魂」 と表現しておられましたが、この内面 ・ 本質 ・ 魂とはどのようなものなのか もっと詳しくお聞きしたかったところです。





まずそもそも、アバターに入ってるときってどんな感じなんだろう?

番組内で 諏訪部さんのアバターが最初に出会った案内役の女の子アバター ・ クラスターちゃんと握手を交わしたとき、本体の諏訪部さんは コントローラーを握ったご自身の手を見て 「わ! 握手した」 とおっしゃってました。

ということは、アバターの触覚がある程度本体に伝わる仕組みになっているんだろうか。

番組は、諏訪部さんのアバターの動きと同時に アバターを操作する諏訪部さんのお姿や アバターに入った諏訪部さん視点の映像も映し出していて、アバターから見えるもの聞こえるものを通じてバーチャル空間の情報がご本人に伝わっているらしいことはわかります。

視覚 ・ 聴覚 ・ そして触覚までもバーチャル世界と連動していれば、それなりの臨場感が生まれるであろうことは なんとなく想像できるのですが。




で そうやって感覚器官が受け取った情報はその後どうなるか? というと、三次元空間のときと同じく私たちの脳に伝えられて その人なりに処理されるわけですね。

ということは、与えられた情報が二次元だろうと三次元だろうと、「私の物差し ・ 価値観」 というフィルターを通して加工される点ではなんら変わりないことになる。

加藤さんのおっしゃる 「内面」 というのは、このフィルターの状態次第ということになりそうですね。

貴秋はVRをまだ体験したことがないので 想像でしか言えませんが、きっと最初はすごく新鮮で目新しく楽しい世界だろうなと思うのです。

が、そこに集う面々が本体のマインドフィルターを持ち込まざるを得ない以上、時が経ち距離感が近まれば近まるほど そのフィルターの個性やクセが前面に出てくるのは避けられないでしょう。

そこから先が 「あ~面白かった」 であっさりおしまいになるか より深まって新しい境地が開けるかは 結局フィルター如何ということになる、そこが加藤さんの言われる 「大事なのは内面」 というお話と結びつくように思います。

作り込んだアバターの出来栄えが 内面の個性を超えられないなら、体験の起きるところが二次元だろうが三次元だろうが 最終的に行き着く地点は大差ないのではないかしら。

VRが画期的な技術であることは間違いないと思うけれど、内面という点でいうなら そこが仮想空間だろうが現実だろうが 自信の持てない人は持てないままだろうし 怒りを抱えた人は抱えたままだろうし、そういった問題をストレートに覆すほどの力はVRにはない、貴秋にはそんなふうに思えてなりません。




ならば貴秋はVRに価値を認めないのかといえば いえいえ決して、番組を拝見していて VRは多くの人を喜ばせるすばらしい可能性を秘めていると感じたこともまた確か。

VRのことをなにも知らない身でこう言うのもなんですが、貴秋なりに感じたところを言わせていただけるものなら 要は用い方次第だと思うのです。