Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

ラスベガスをぶっつぶせ

2010-07-23 | 外国映画(や・ら・わ行)
★★★ 2007年/アメリカ 監督/ロバート・ルケティック
「人間ドラマの面白さがない」


脚本がダメですよね。心理描写が全然書けてない。MITの教授でありながら、ギャンブルの元締めをするミッキーの葛藤なんてまったく書かれないもんね。ミッキーの不正を追い続けていた警備員とか、オタク系親友との確執とか、中途半端な人間ドラマを入れてしまったがために、ギャンブルのスリリングさが損なわれてしまった。むしろ、ドカンと儲けて、痛快、痛快!という展開にしてしまった方が作品としてはまとまったんじゃないだろうか。

あと、この手の映画を観てつくづく思うのは、やっぱり私には「アメリカ人のイケてる、イケてない感覚」がサッパリわからんってこと。数学は天才だけどイケてない男子のイケてなさも、学園が注目する金髪美人のイケてる感じも、全く共感できない。だから、なおさらドラマとしての面白さも感じ取れないんだと思う。カウンティングは違法じゃないのに、結局警備員にヤキ入れられてしまうという基本的なわからなさも手伝って、かなり消化不良な1本。