Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

しんぼる

2011-08-06 | 日本映画(さ行)
★★☆ 2009年/日本 監督/松本人志

「半径10km圏内の映画を撮ってみたらどうか」


デビュー作が日本国の話で2作目が神の話だなんて、
松本人志はなんでこうも大層なテーマばかりに取り組むのか、私には理解できない。
いくらなんでも、でかすぎやしない?
描く対象物がでかければでかいほど、それを揶揄する表現がユーモアを帯びるのかも知れない。
その狙いはわかるけど、取りあえげるテーマがこんなだからこそ、
やはりコントの延長線にしか見えないんだな。
「さや侍」は見ていないからわからないけど、あれは人を笑わせるとは何か?
みたいな結構深いテーマを抱えてたりするんだろうか。
なんかこう、もっと身近なことを描けばいいと思うんだけど。
幼少時代きっと周りにうざるほどいたであろう、尼崎のおもしろいオッサンの話とかさ。

実験的で、チャレンジしようって気持ちはすごくわかる。
またそういう作家の作品はつまらんなんていう先入観も全く持っていないよ、私は。
なんだか、無理して作っているように見えるんだよね。
そういう風に観客に思わせてしまう映画ってのはさ、やっぱ根本的にダメなんじゃないかな。

メキシコシーンはすごく雰囲気が出ていていい感じだから、
余計に普通の映画撮ってみれば?と思っちゃうのかもね。