Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

マンチェスター・バイ・ザ・シー

2017-07-17 | 外国映画(ま行)
★★★★☆ 2016年/アメリカ 監督/ケネス・ロナーガン

(映画館)

日常をゆっくりと静かにとらえる抑えに抑えた演出がすばらしい。
なぜ、彼がそれほどまでに身を潜めて生きているのか、
なかなか真相は明かされないが、物語に対してじれったくなることはない。
このゆったりとしたリズムに身を委ねていれば、
いつか真相が見えてくるのだろう、とそんな気分にさせられる。

田舎町の男たちのじゃれ合いもリアルだ。
そして、乗り越える物語ではなく、それでも乗り越えられないという結末もいい。
誰しも、そんなに強いわけじゃないから。
(Mデイモンなら易々と乗り越えられそうなので、配役は彼でよかった)
登場時間わずかながら、場を支配するMウィリアムズはさすがだ。