★★★★ 2017年/アメリカ 監督/バレリー・ファリス ジョナサン・デイトン
クズ男を叩きのめすような爽快ストーリーではない。女性の地位向上のため戦う公人と同性への愛に目覚める個人の狭間で揺れる1人のアスリート女性の物語だ。エマストーンの抑えた演技がすばらしく、実に丁寧に再現された70年代前半のアメリカ風俗も見応えがある。
なんでこの邦題なんだ?という作品が多いのに、本作は原題ママだった理由はなんなのだろう。日本人にはわかりづらく、また本作の真意も伝わりづらいタイトルになってしまった。とてもいい作品ゆえに惜しい。