★★★★ 2019年/日本 監督/山崎貴
「ALWAYS」「永遠の0」の山崎貴なのでとても心配したが、ちゃんと反戦映画になっていた。もうそれだけ心底ほっとした。冒頭、米軍機によって救助される水上のアメリカ兵と無駄死にする日本兵とのコントラストを描き、早々に作品の方向性を提示しているのがいい。
大企業のお嬢様が1人で列車旅?などツッコミどころはあるが、後半のひねりも見応えがあった。老獪な役者陣の中で若い菅田将暉が孤軍奮闘する姿は凛々しく美しい。主役としての華があるねえ。柄本祐とのバディ感も楽しい。夏休みに家族で足を運び、楽しみ、語れる戦争映画。