『スリー・タイムズ』
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=htsmknm-22&o=9&p=8&l=as1&asins=B000MMLP6O&fc1=000000&IS2=1<1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
ザ・侯孝賢(ホウ・シャオシェン)ダイジェスト。
彼の作品のいろんなテイストをみっつのパターンにまとめてオムニバスにしましたー。って感じです。
1話めの「恋愛の夢」は監督自身の青年時代の思い出をモチーフにしている。60年代のビリヤード場でのかわいらしい恋物語。誰もが郷愁を覚えるような、淡くて甘い、初恋の記憶。張震(チャン・チェン)も舒淇(スー・チー)も初々しくてかわいいし、全体の雰囲気も80年代の一連の侯孝賢作品を彷佛とさせるような、ノスタルジックな感じがなつかしい。
2話めの「自由の夢」は1911年の妓楼での物語。侯孝賢、妓楼、ったらもう決まっとりますがな。『フラワーズ・オブ・シャンハイ』ですわな。時代も背景も『〜シャンハイ』とはズレはあるものの、例によって男女の恋愛観のジレンマにやけつくような焦燥を覚えさせられるのに、どこかしっとりとゆるい諦観のようなえもいわれぬ空気の漂う、香り高い定番の大人のラブストーリー。ええ氏のぼん・張震、うつくしーです。舒淇は妓女がハマりすぎてます。コワイくらいなりきってました。
3話めの「青春の夢」は2005年の台北、クラブシンガーでバイセクシュアルの舒淇と、写真が趣味でDPE屋で働く張震の恋に舒淇の嫉妬深いガールフレンドが絡んでくる。『ミレニアム・マンボ』ですな。すげーデジャ・ヴュでした。とくに舒淇のGFのしつこさとゆーか、恋人に対する病的な依存度が『〜マンボ』の小豪そっくりッス。
かくかように3話は時代も違えばストーリーも設定もぜんぜん違う。でも出てくる男女─舒淇と張震─はまるで生まれかわりででもあるように3話ともキャラクターがすごく似ている。
舒淇はなよやかだがしたたかに強く愛に忠実な女。張震は少年のように無邪気で恋に恋するような初心な男。おそらくこの人物造形は俳優がもともともっているキャラクターにもよるのだろうが、監督自身の男女観もかなり強く出ているのではないかと思う。だってどちらも今までの侯孝賢作品にさんざん出て来たようなキャラだから。
キャラは似ていても、3話はストーリーも違うし撮り方のスタイルもまるで違う。音楽も全然バラバラだ。1話めはアメリカのオールディーズ、2話めは昆曲とピアノの現代音楽、3話めはクラブミュージック。だがテーマが恋愛であり、しかもそれぞれが実在の話を元にしているためかとても統一感がとれている。手紙(3話めではメール)や詩・歌詞といった共通のモチーフもさりげに利いている。まさに巨匠にしか出来ない、永年のキャリアのある巨匠だからこそ出来るオムニバス映画ではないかと思います。
それにしても舒淇、化粧濃いいよ。こわかったよ。役柄のせいもあると思うんだけど(60年代のビリヤード・ガール、妓女、シンガー)、にしてもアイシャドー黒すぎます。
張震はやっぱキレイだねー。芝居もいいし、ホントもっと活躍してほしいです。
柯宇綸(クー・ユールン)が友情出演でワンシーンだけ出てました。彼ももっと映画出てほしいんだけど、最近はどーしてるのかなー。
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ザ・侯孝賢(ホウ・シャオシェン)ダイジェスト。
彼の作品のいろんなテイストをみっつのパターンにまとめてオムニバスにしましたー。って感じです。
1話めの「恋愛の夢」は監督自身の青年時代の思い出をモチーフにしている。60年代のビリヤード場でのかわいらしい恋物語。誰もが郷愁を覚えるような、淡くて甘い、初恋の記憶。張震(チャン・チェン)も舒淇(スー・チー)も初々しくてかわいいし、全体の雰囲気も80年代の一連の侯孝賢作品を彷佛とさせるような、ノスタルジックな感じがなつかしい。
2話めの「自由の夢」は1911年の妓楼での物語。侯孝賢、妓楼、ったらもう決まっとりますがな。『フラワーズ・オブ・シャンハイ』ですわな。時代も背景も『〜シャンハイ』とはズレはあるものの、例によって男女の恋愛観のジレンマにやけつくような焦燥を覚えさせられるのに、どこかしっとりとゆるい諦観のようなえもいわれぬ空気の漂う、香り高い定番の大人のラブストーリー。ええ氏のぼん・張震、うつくしーです。舒淇は妓女がハマりすぎてます。コワイくらいなりきってました。
3話めの「青春の夢」は2005年の台北、クラブシンガーでバイセクシュアルの舒淇と、写真が趣味でDPE屋で働く張震の恋に舒淇の嫉妬深いガールフレンドが絡んでくる。『ミレニアム・マンボ』ですな。すげーデジャ・ヴュでした。とくに舒淇のGFのしつこさとゆーか、恋人に対する病的な依存度が『〜マンボ』の小豪そっくりッス。
かくかように3話は時代も違えばストーリーも設定もぜんぜん違う。でも出てくる男女─舒淇と張震─はまるで生まれかわりででもあるように3話ともキャラクターがすごく似ている。
舒淇はなよやかだがしたたかに強く愛に忠実な女。張震は少年のように無邪気で恋に恋するような初心な男。おそらくこの人物造形は俳優がもともともっているキャラクターにもよるのだろうが、監督自身の男女観もかなり強く出ているのではないかと思う。だってどちらも今までの侯孝賢作品にさんざん出て来たようなキャラだから。
キャラは似ていても、3話はストーリーも違うし撮り方のスタイルもまるで違う。音楽も全然バラバラだ。1話めはアメリカのオールディーズ、2話めは昆曲とピアノの現代音楽、3話めはクラブミュージック。だがテーマが恋愛であり、しかもそれぞれが実在の話を元にしているためかとても統一感がとれている。手紙(3話めではメール)や詩・歌詞といった共通のモチーフもさりげに利いている。まさに巨匠にしか出来ない、永年のキャリアのある巨匠だからこそ出来るオムニバス映画ではないかと思います。
それにしても舒淇、化粧濃いいよ。こわかったよ。役柄のせいもあると思うんだけど(60年代のビリヤード・ガール、妓女、シンガー)、にしてもアイシャドー黒すぎます。
張震はやっぱキレイだねー。芝居もいいし、ホントもっと活躍してほしいです。
柯宇綸(クー・ユールン)が友情出演でワンシーンだけ出てました。彼ももっと映画出てほしいんだけど、最近はどーしてるのかなー。