落穂日記

映画や本などの感想を主に書いてます。人権問題、ボランティア活動などについてもたまに。

ぐり的韓流チェック

2004年12月11日 | movie
『スキャンダル』
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1988年にグレン・クローズ主演で映画化されたラクロの小説『危険な関係』の韓国映画版。ぐりは同小説の59年のフランス映画版が観てみたいんだけど、レンタルしてんのかなぁ。ジェラール・フィリップ好きなんだよね。『モンパルナスの灯』なんか最高ッスよ。
原作は読んだことないんだけど何度も映画化された話なのでストーリーには特に新鮮味はない。でも不思議と観ていて飽きないのは、やっぱりそこに語られる男女間の感情が絶対普遍のものだからなのでしょー。面白かったですよ。ラストシーンはちょっとセンチメンタル過ぎてびみょーにシラケましたが。
ヨン様はプレイボーイと云うよりただのドスケベみたいだけどかなりハマってました。カラダがエロいのよ。この頃はそれほどこれみよがしに鍛えた風ではないんだけど充分にガタイは良いし、意外に毛深いし(笑)、表情も意識したのかあからさまにエッチな感じ。彼自身のパブリックイメージを相当大胆に裏切ったキャスティング&演技と云えましょう。“脱アイドル”“演技派”をアピールするのにはうってつけなお仕事です。
ぐりはヨン様が芝居してるとこをちゃんと観るのは初めてですね。韓流ドラマを全く観ないし、ヨン様はこれが映画初主演だそうなので当り前のことですが。
普通コスチュームプレイと云うと豪華絢爛な映像美を期待するけど、今作の衣装やセットは日本や中国の時代劇よりかなり地味。それに反してエロ度はおっとっとなレベルでございます。しかし韓国映画のエロシーンってダイレクトだよな・・・分りやすいと云うかなんと云うか。


ションヤンの酒家

2004年12月10日 | movie
『ションヤンの酒家』
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また不幸ヒロインもの。
『山の郵便配達』の霍建起(フォ・ジェンチィ)監督作だからと思って借りてみたけど、やっぱりお約束のお話。
なぜ中国映画では独身女はこうまでとことん幸せになれないのだろう。ただこの映画では結婚さえすれば幸せになれる訳ではないと云うエピソードも盛り込まれてるところがミソかもしれない。
それにしてもラストシーンで泣かすなよな〜。どれだけしょっぱい目に遭ってもへこたれない、彼女なりに前向きに生きてるヒロインが最後に泣くって、そりゃ失礼じゃないですか。世の女性に対してさ。別に私は映画に出て来る女性みんながみんな強くなきゃいけない、ハッピーエンドじゃなきゃいけないとは云わない。そんなことはさらさら思わない。でもあの涙はちょっとないよ。一気に作品全体が安っぽくなってしまう。
主役の陶紅(タオ・ホン)て年齢不詳です。『ビヨンド・アワ・ケン』の役柄から20代かと思ってたらこの映画ではどうも30くらいの設定だし(中国映画のキャスティングって役者の実年齢とかなりズレてることが多いんだけど・・・)、キャリアからみても30過ぎくらい?生年が公表されてないのでホントのとこいくつなのかは分かりませんが、まぁそんなこたどーでもいっか。

殺人の追憶

2004年12月10日 | movie
『殺人の追憶』
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圧巻です。
去年国内外で各賞を総ナメし、韓国では記録的なヒットのみならず社会現象まで引き起こしたそーですが、まさになるほど納得の出来栄え。
実在の未解決事件をモデルにしているため最初から結末が分かっているのに、最後まで観る者を飽きさせない。
捜査を続けるうち、残忍だが冷静沈着な手口や赤い服を着た被害者、雨の夜のラジオのリクエスト曲と云った犯行の規則性に慣れ、目に見えない犯人に徐々に自分が近づいていくような感覚に陥る捜査員たち。にもかかわらず目の前にいる筈の“彼”に手が届かないまま次々に事件が起きてしまう。確保した容疑者の無実が証明されるたび、無惨な犠牲者に直面するたびに彼らを襲う無力感と激しい怒りが観る者の胸を締めつける。
無常観たっぷりのラストシーンがまた効果的。
犯罪は決して赦されるべきでないと云う静かだが強烈なメッセージ性、当時の世相をさりげに反映したドライな世界観、抑えたカメラワーク、絶妙なキャスティング、美しい音楽、どこと云って文句のつけようのない第一級のクライムサスペンスです。
監督が若くて驚きました。今度『ほえる犬は噛まない』観てみよっと。実際の担当捜査官の手記『華城事件は終わっていない』もチェック。

張藝謀まつり

2004年12月09日 | movie
『キープ・クール』
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登場人物がマシンガンのように喋りまくる都会派ブラックコメディーと云うとクエンティン・タランティーノを連想しますが、まさに中華版タランティーノ映画。
しかし主人公歳食い過ぎ。姜文(チアン・ウェン)の芝居は良いんだけど、このキャラクターならもっと若い方がイメージにあっている筈。撮影当時34歳とは思えない貫禄・・・どー見ても立派なおっさんですよ(汗)。ヒロインは凄いナイスバディなのに肌が荒れまくってて興ざめ。しょぼーん。あ、あと検閲の関係でバイオレンスシーンも控えめです。それは良いんだけど。
カメラが人物に寄り過ぎ、かつ揺れ過ぎで途中で酔って来る。ヒロインの吹き出物と化粧の厚さが気になってしょうがないじゃないですか。
監督自身や葛優(グー・ヨウ)がチョイ役で出ててなんとなく儲けた気分はしたし、結構面白かったけどね・・・。
にしてもこの作品も邦題がなぁ。原題は『有話好好説』で日本語に訳すと「話せば分かる」、慣用句ですな。英語では「Keep cool」で間違ってはないけど、カタカナにしちゃうと全く別のイメージに変わってしまう。ポスターもナニゲにオシャレ風ですし。
おっさんばっか出て来る(そして音楽は伝統音楽)コメディなんですけどぉ・・・。

張藝謀まつり

2004年12月09日 | movie
『HERO 英雄』
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面白いじゃん。少なくとも『LOVERS』よりは面白かったです。
劇場公開時はワダエミ氏のファッションショーがアクション映画になったかのよーなプロモーションに思いっきりひいてしまって観れなかったんだけど、TSUTAYAの半額レンタルで観るぶんには全然気楽に観れました。
ストーリーも思ったよりストレートでシンプル。緩急の効いたアクションシーンやスペクタクルシーンの構成が非常に練れていて、観客のことをよく考えてつくられた映画だなと思ったです。
映像美は確かに大画面でこそ楽しめる華麗さだけど、かと云って映画館で正規の入場料を払うにしては内容は薄い。帯に短し襷に長し、ってやつです。
撮影がクリストファー・ドイルらしいけど全く“ドイル”っぽさは感じなかったです。良い意味でナチュラルなカメラワークとも云えるかもしれない。
梁朝偉(トニー・レオン)のキャスティングはなるほど納得、アクションもスタントなしだが意外にサマになってました。
秦の皇帝役の陳道明(チェン・ダオミン)がかっこよかった。