『古都』朱天心著
<iframe src="http://rcm-jp.amazon.co.jp/e/cm?t=htsmknm-22&o=9&p=8&l=as1&asins=4336041334&fc1=000000&IS2=1<1=_blank&lc1=0000FF&bc1=000000&bg1=FFFFFF&f=ifr" style="width:120px;height:240px;" scrolling="no" marginwidth="0" marginheight="0" frameborder="0"></iframe>
こちらも筒抜通りさんで紹介されてたのでチャレンジ。
朱天文(チュー・ティエンウェン)といえば侯孝賢(ホウ・シャオシェン)組の脚本家だけど、朱天心(チュー・ティエンシン)はその妹。この朱さんとゆー一家は全員文筆家で、ご両親ももうひとりの妹も著述業なのだそーだ。ほう。
『古都』はそんな朱一家の次女天心の短編集。
コレなんだかすごく不思議な本です。
たぶんぐりは初めて読むタイプの小説だと思う。小説ってよりちょっと散文に近いような?なんつーかストーリーラインらしきものがほとんど存在しない、あるひとつの世界観をめんめんと緻密に描写しつづけることで読者の心のなかにひとつの物語をつみあげていくような、そんな感じの文体です。
読み始めはこの雰囲気がなかなかつかみづらくて、実は3回くらい挫折しかけたんだけど、慣れてくればおもしろい。好きかと訊かれると「どーよ?」とゆーカンジですけども。
所収の短編(表題の『古都』は中篇とよぶべきか)はどれも細かな情景描写が大量に続くので、一種のトリビアの集積、記憶のモザイク画みたいな小説ばかりです。
トリビアの方はいささか不正確であったり軽い発見があったりもするんだけど、記憶の方は主観的な思い入れが勝っていて、ぐりはうまく共感はできなかったです。
ただ、中国と日本と台湾というみっつの“故郷”をもつ現代台湾人のアイデンティティのある一面をほのかに感じさせてくれるという意味では、かなり興味深い一冊でした。台湾映画を観る人にはいい資料かも。
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こちらも筒抜通りさんで紹介されてたのでチャレンジ。
朱天文(チュー・ティエンウェン)といえば侯孝賢(ホウ・シャオシェン)組の脚本家だけど、朱天心(チュー・ティエンシン)はその妹。この朱さんとゆー一家は全員文筆家で、ご両親ももうひとりの妹も著述業なのだそーだ。ほう。
『古都』はそんな朱一家の次女天心の短編集。
コレなんだかすごく不思議な本です。
たぶんぐりは初めて読むタイプの小説だと思う。小説ってよりちょっと散文に近いような?なんつーかストーリーラインらしきものがほとんど存在しない、あるひとつの世界観をめんめんと緻密に描写しつづけることで読者の心のなかにひとつの物語をつみあげていくような、そんな感じの文体です。
読み始めはこの雰囲気がなかなかつかみづらくて、実は3回くらい挫折しかけたんだけど、慣れてくればおもしろい。好きかと訊かれると「どーよ?」とゆーカンジですけども。
所収の短編(表題の『古都』は中篇とよぶべきか)はどれも細かな情景描写が大量に続くので、一種のトリビアの集積、記憶のモザイク画みたいな小説ばかりです。
トリビアの方はいささか不正確であったり軽い発見があったりもするんだけど、記憶の方は主観的な思い入れが勝っていて、ぐりはうまく共感はできなかったです。
ただ、中国と日本と台湾というみっつの“故郷”をもつ現代台湾人のアイデンティティのある一面をほのかに感じさせてくれるという意味では、かなり興味深い一冊でした。台湾映画を観る人にはいい資料かも。