毎日が「今日が一番若い日」だと言います。
もっと若かった昔、「世間に出して恥ずかしい若者」を個性として捉えて認識されるようになった時代があります。
英国在住時に花の都パリを旅していると、シャンゼリゼ通りの凱旋門近くバンク、翌日にはモンパルナスの丘で、道中二度偶然会った日本からのアベックの新婚さんと意気投合した旅の出会いがありました。
それで今夜一緒に食事しましょう、という事になり、待ち合わせたのがサンジェルマン通り。
新婚さんカップルの友人で、あの山本コウタローさんの奥さんも食事に合流するとの事。
でも、待ち合わせに彼女は来なくて、当時は携帯電話も無くて、しばらく待ちぼうけの状態でした。
すると、向こう側から見たことのある方が歩いて来ます。
同じくパリ旅行に来ていた作家の林真理子さん(現、日大理事長)です。
新婚さんから、「一緒に食事しませんか?」と声掛けしましょうか?という提案。
僕は、「いやいや止しましょう」と言いました。
後日、「パリでの旅道中記」の出会ったモデル、出来事、一風変わった日本人として描かれるだけですからね。
結局、待ち疲れて、山本コウタローさんの奥さんは来ない、3人でパブのようなレストランに入り食事、海外からの観光客もいっぱい❗
会話が弾み、世界各国のお国自慢合戦となりました。
花の都、美しい国は、どこか?
日本人の意見として通訳したのは、拙い僕の英語力でした。
僕がよく最後に締めくくりに話したのは、「昔、日本は戦争して負けました。でも負けてよかったと多くの日本人が考えています。日本は負けたからこそ懸命に働きます。でも僕は働くのは嫌い怠け者です。だからこそ、今ここで、あなた方に出会えた。運命に感謝です」
日本人にはエコノミックアニマルという強烈なイメージがあった時代です。
あの時代、僕のように仕事もせず働かない日本人は珍しく映ったようです。
あれからバブル崩壊、日本経済は「失われた30年」という表現します。
でも失われた30年以前の日本人は、黄色人種の代表して、白人社会に対してのエコノミック動物的なコンプレックスがありました。
もっと中国人も韓国人も台湾人も、経済的に豊かになり、アジア人黄色人種のブライド、地位向上を目指して欲しいなぁ・・と当時の海外在住の日本人の多く思っていた筈です。
あれから30年、韓国の台頭、中国の大躍進、その反面、アジアの日本は失われた30年と自虐的に卑下しますが、経済関連以外の世界からの日本人ヘの親密度、信頼性は、大成功した30年かもしれません。
それは、日本人といると楽しい面白いと思わせる自遊人のような日本人が増えたからです。
そんな日本人と知り合った異国人は、日本人と過ごした自分の青春の輝きを必ず子供や孫の代まで伝えますから、日本大好きな異邦人が増えるのです。
不謹慎な話をします。
今、安倍元首相の国葬ヘの賛否両論が大きな話題となっています。
安倍さんを撃ち殺した加害者41歳の人生遍歴が詳しく明るみなってきました。地元の進学校を卒業したものの母親が多額の金額を統一教会に寄進して家族崩壊、京都大学に入れる学力がありながら大進学出来ず、海上自衛隊に入り自殺未遂、その後は非正規、アルバイト生活、最後は60万円の借金。
日本の格差社会、不条理な人生に一石を投じた負の一面です。
これは自業自得という自己責任ですか?
個人の問題ですか?
社会の問題ですか?
政治政策に問題はないのですか?
亡くなった安倍さんを含めて、国会議員の2世、3世の代議士の先生方は、どれだけ経済的に困窮している貧困層を理解しているのかな?
2年前の寒い冬の深夜、広島出身の同じ歳の女性がホームレスとなり東京のバス停に座っているところを、邪魔だとして殴り殺された事件がありました。広島市内での高校時代は優秀だったとの事。
合掌
あの被害者は、ひとつ人生間違えれば、僕自身の人生だったかもしれません。
国会議員2世の広島出身の岸田首相、ホームレスになるという心配、不安は、人生にあったのかな?
安倍政権下、モリカケ問題で自殺者が出る、桜見問題も公私混同、損得にも似たり寄ったりの首相ヘのソンタク、平均的な日本人は豊かになったのかな?
個人的な意見として、国葬はどうかという疑問視です。
でも、海外からの視点から考えると、安倍元首相の死は、暗殺によって政治生命を全うしたという強烈なインパクトがあります。
それだけに国葬という行事は、海外から国賓級レベルの方々も来日、国葬費用以上に間違いなく世界ヘ向けての日本最大のアピール、広告宣伝となります。
安倍さんが目指した政治信念「美しい国、日本」。
そして、アベノミクスという経済政策。
大きな国、小さな国、面白い国、楽しい国、恥ずかしい国、自慢出来る国、戦う国、貧しい国、豊かな国、平和な国、自由な国、侵略国、独裁国。
金満国ならば、お金に賞味期限を❗
美しい国とは、どんな国ですか?
地球上では、美しい国も美しくない国もありません。
昨日は海の日、18年前は福井豪雨被災の日、3年前は京都アニメ放火事件の日。
世界一貧しい大統領と言われたムカヒ氏の国連スピーチを噛みしめます。
人災、天災は、ずっと続くのです。