小生のネット知人である兵庫県姫路市にある播州ハム(株)社長の堀田さんのブログ記事に目が留まりました。
阪神大震災の際、ボランティア活動を通した体験を踏まえて、今回の東北太平洋大震災後のボランティア活動、経済活動のあり方等々・・感想を述べられています。
小生、とても好いアドバイスだと感じました。
下記に堀田さんのブログ全文記事を紹介させていただきます。
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播州ハムのほりほり@堀田周郎です。
この度の東日本大震災により、お亡くなりになられた方々に 心よりお悔やみ申し上げますとともに、被災地の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
私は1995年・阪神淡路大震災の時に約1ヶ月半、神戸市の長田区役所と連絡調整をしながら
救援物資の運搬や、炊き出し部隊の派遣調整のボランティア活動をさせて頂いた経験はあるのですが、阪神淡路大震災をはるかに上回る今回の状況に言葉で言い表せない強いショックを受けています。
今回は通常のメールマガジンとは異なりますが(つたない経験ですが)当時を思い出しながら
私なりに今、感じていること少し書いてみたいと思います。
----------------------------------------------------------
◇-◆◇-◆ 目次 ◇-◆◇-◆
・情報の真偽確認について
・義援金・救援物資について
・ボランティアについて
・物資の買い占めについて
・通常の経済活動を行う必要性
----------------------------------------------------------
■情報の真偽確認について
阪神淡路大震災では、パソコン通信が被災地からの刻々と変化する現地からの情報発信に大活躍しました。
今回の震災ではツイッターやSNSが大活躍していますがそれに伴い、デマやチェーンメール、義援金詐欺も問題になっています。
情報は鵜呑みにすることなく「ネタ元はどこか?」「事実は確認されているか?」「一時情報か否か?」という確認作業が大切だと思います。
そのような状況の中、福島原発の放射能漏れ問題は非常に気になるところです。
この件に関して、楽観論は禁物ですが、誤った情報により、必要以上に不安がるのもいけないと思います。
例えば、これまでにも、ヨウ素剤の買い占め騒動につながる情報や、昆布がヨウ素剤の代わりになる?といった情報、中には「うがい薬を水で薄めて飲むと良い」といった危険な情報までありました。
・ヨウ素剤は、大量の体内放射性被曝が問題となる局面で使われる"非常用"の薬です。
現時点でヨウ素を特別に摂取する必要はなく、逆にヨウ素摂取過剰による副作用の危
険性があります。
・被曝時には"緊急"に"大量"のヨウ素摂取が必要で昆布では間に合いません。
・うがい薬を飲むのは論外です。
また、放射能汚染を心配する余り、問題のない地域の農産物や海産物にまで大きな風評
被害がでないか心配でたまりません。
・放射線量はテレビで報道されている通りその"量"が問題となります。
とは言うものの、政府から十分な情報提供されていない不安感もぬぐい切れません。
幸い、インターネット時代の今日は、海外メディアの情報も簡単に入手することができます。
いたずらに恐怖心だけを増幅するのではなく"正しい""最新"の情報を得て、適切な行動をする事が肝心だと思います。
■義援金・救援物資について
阪神淡路大震災の際、被災地のニーズは「水、食料、毛布」→「女性用下着、使い捨てオムツ」→「トイレ」→「自転車」→「風呂」と刻々と替わっていったのを記憶しています。
・テレビで流れている情報はすでに古く、その時はリアルタイムの情報発信ツール
としてパソコン通信が大活躍しました。
また当時、救援物資は何でも引き受けていたのですが、中には「洗濯していない下着」「神様のお告げがあった怪我の治る水」といったものまであり、仕分け作業をしていて困惑した思い出があります。
実際に必要な救援物資を送るというのは難しいので、やはり、義援金が一番ありがたいかと思います。
・義援金は、行政やマスコミ、赤十字など身元のはっきりとしている団体を通じて行っ
て下さい。
・物資で送る場合は、必ず呼びかけ団体の指示にしたがって下さい。
・食料は、受け入れ先と連絡調整が取れていないと無駄になる可能性が高いです。
・古着は換金した後、義援金として送る手もあります。
・信頼のおけるNPO団体を身近にご存じの方は団体の活動資金としてまとまった金額を 提供する方法もあるかと思います。
■ボランティアについて
ボランティアは、自分たちの判断で行動すると逆に迷惑になることが多いので注意が必要です。
食べ物や水、ガソリン、そして寝泊まりするところに関しては最低でも自己完結する必要があります。
・現地にはトイレがない場合も多いので行くだけで迷惑になるケースがあります。
ボランティアに参加する場合は、準備と覚悟を持って、必ず呼びかけ団体の指示に従うよう、お願いいたします。
■物資の買い占めについて
物がなくなるとついまとめ買いをしがちですが、その物資(今なら水やガソリン)を、より必要としている人の元へ届くように、今は、みんなが少しずつ我慢をする時期かと思います。
また、今回を機会に無駄なエネルギーの使い方を見直す必要があるかと思います。
■通常の経済活動を行う必要性
(上記文章と矛盾する箇所もありますが)
避難所の人たちの苦労を想像すると、被災していない人間が普通の生活をしている事に罪悪感を感じてしまい、つい消費活動を押さえてしまいがちになります。
・関西地区でも宴会等のキャンセルが続出しています。
それが正しいと、阪神淡路大震災の際、私たちも、しばらくはそう信じていました。
しかし、それは結果的に復興を遅らせることになる事に、後日、気がつきました。
一日も早い復興のためにも、通常の経済活動を行い、その上で"継続的"に義援金を含めた支援活動を行っていくのが、正しい方向性だと今は思っています。
■最後に今回の大震災を通じて
改めて日本人の素晴らしさに気づかされました。
きっと復活できると心から信じています。
一日も早い復興の為に、自分が何ができるかを、毎日問い続け、微力ながらできることから実践していきたいと思います。
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
堀田さん、ありがとうございました。
阪神大震災の際、ボランティア活動を通した体験を踏まえて、今回の東北太平洋大震災後のボランティア活動、経済活動のあり方等々・・感想を述べられています。
小生、とても好いアドバイスだと感じました。
下記に堀田さんのブログ全文記事を紹介させていただきます。
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「
播州ハムのほりほり@堀田周郎です。
この度の東日本大震災により、お亡くなりになられた方々に 心よりお悔やみ申し上げますとともに、被災地の皆様に心よりお見舞い申し上げます。
私は1995年・阪神淡路大震災の時に約1ヶ月半、神戸市の長田区役所と連絡調整をしながら
救援物資の運搬や、炊き出し部隊の派遣調整のボランティア活動をさせて頂いた経験はあるのですが、阪神淡路大震災をはるかに上回る今回の状況に言葉で言い表せない強いショックを受けています。
今回は通常のメールマガジンとは異なりますが(つたない経験ですが)当時を思い出しながら
私なりに今、感じていること少し書いてみたいと思います。
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◇-◆◇-◆ 目次 ◇-◆◇-◆
・情報の真偽確認について
・義援金・救援物資について
・ボランティアについて
・物資の買い占めについて
・通常の経済活動を行う必要性
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■情報の真偽確認について
阪神淡路大震災では、パソコン通信が被災地からの刻々と変化する現地からの情報発信に大活躍しました。
今回の震災ではツイッターやSNSが大活躍していますがそれに伴い、デマやチェーンメール、義援金詐欺も問題になっています。
情報は鵜呑みにすることなく「ネタ元はどこか?」「事実は確認されているか?」「一時情報か否か?」という確認作業が大切だと思います。
そのような状況の中、福島原発の放射能漏れ問題は非常に気になるところです。
この件に関して、楽観論は禁物ですが、誤った情報により、必要以上に不安がるのもいけないと思います。
例えば、これまでにも、ヨウ素剤の買い占め騒動につながる情報や、昆布がヨウ素剤の代わりになる?といった情報、中には「うがい薬を水で薄めて飲むと良い」といった危険な情報までありました。
・ヨウ素剤は、大量の体内放射性被曝が問題となる局面で使われる"非常用"の薬です。
現時点でヨウ素を特別に摂取する必要はなく、逆にヨウ素摂取過剰による副作用の危
険性があります。
・被曝時には"緊急"に"大量"のヨウ素摂取が必要で昆布では間に合いません。
・うがい薬を飲むのは論外です。
また、放射能汚染を心配する余り、問題のない地域の農産物や海産物にまで大きな風評
被害がでないか心配でたまりません。
・放射線量はテレビで報道されている通りその"量"が問題となります。
とは言うものの、政府から十分な情報提供されていない不安感もぬぐい切れません。
幸い、インターネット時代の今日は、海外メディアの情報も簡単に入手することができます。
いたずらに恐怖心だけを増幅するのではなく"正しい""最新"の情報を得て、適切な行動をする事が肝心だと思います。
■義援金・救援物資について
阪神淡路大震災の際、被災地のニーズは「水、食料、毛布」→「女性用下着、使い捨てオムツ」→「トイレ」→「自転車」→「風呂」と刻々と替わっていったのを記憶しています。
・テレビで流れている情報はすでに古く、その時はリアルタイムの情報発信ツール
としてパソコン通信が大活躍しました。
また当時、救援物資は何でも引き受けていたのですが、中には「洗濯していない下着」「神様のお告げがあった怪我の治る水」といったものまであり、仕分け作業をしていて困惑した思い出があります。
実際に必要な救援物資を送るというのは難しいので、やはり、義援金が一番ありがたいかと思います。
・義援金は、行政やマスコミ、赤十字など身元のはっきりとしている団体を通じて行っ
て下さい。
・物資で送る場合は、必ず呼びかけ団体の指示にしたがって下さい。
・食料は、受け入れ先と連絡調整が取れていないと無駄になる可能性が高いです。
・古着は換金した後、義援金として送る手もあります。
・信頼のおけるNPO団体を身近にご存じの方は団体の活動資金としてまとまった金額を 提供する方法もあるかと思います。
■ボランティアについて
ボランティアは、自分たちの判断で行動すると逆に迷惑になることが多いので注意が必要です。
食べ物や水、ガソリン、そして寝泊まりするところに関しては最低でも自己完結する必要があります。
・現地にはトイレがない場合も多いので行くだけで迷惑になるケースがあります。
ボランティアに参加する場合は、準備と覚悟を持って、必ず呼びかけ団体の指示に従うよう、お願いいたします。
■物資の買い占めについて
物がなくなるとついまとめ買いをしがちですが、その物資(今なら水やガソリン)を、より必要としている人の元へ届くように、今は、みんなが少しずつ我慢をする時期かと思います。
また、今回を機会に無駄なエネルギーの使い方を見直す必要があるかと思います。
■通常の経済活動を行う必要性
(上記文章と矛盾する箇所もありますが)
避難所の人たちの苦労を想像すると、被災していない人間が普通の生活をしている事に罪悪感を感じてしまい、つい消費活動を押さえてしまいがちになります。
・関西地区でも宴会等のキャンセルが続出しています。
それが正しいと、阪神淡路大震災の際、私たちも、しばらくはそう信じていました。
しかし、それは結果的に復興を遅らせることになる事に、後日、気がつきました。
一日も早い復興のためにも、通常の経済活動を行い、その上で"継続的"に義援金を含めた支援活動を行っていくのが、正しい方向性だと今は思っています。
■最後に今回の大震災を通じて
改めて日本人の素晴らしさに気づかされました。
きっと復活できると心から信じています。
一日も早い復興の為に、自分が何ができるかを、毎日問い続け、微力ながらできることから実践していきたいと思います。
」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
堀田さん、ありがとうございました。