ふくい、Tokyo、ヒロシマ、百島物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

さようなら  イエロー ドクター

2025年01月30日 | 空木宝剣

埼玉たまかけ作業

薄氷を 踏むが如きの 八潮かな

地震でも天変地異でもなく、下水道管の破損による、道路陥没事故。

この種の事故は、最近、広島は西区でもあり、少し前には、博多の駅前でもあった。

大地ほど、安心安全なものはない。
まさに、「母なる大地」の筈の土地神話が、近年揺るぎ、崩れかけている。

「形あるものは、いずれ壊れる」

特に建造物は、橋にしても、トンネルにしても、修復をセットに、計画設計しなければ、耐久許容限度までの、事故待ち状態となる。

毎日、自動車で通うアスファルトの下に空洞があるとしたら、まさに薄氷を踏む如くの心境となる。

せめて知りたや、地下に埋設した、下水道管地図。

地震や洪水による危険地域のマップと共に、あらゆる危険建造物の見える化地図を、公表することが、安心道路の「イエロードクターこんにちは」かも知れない。

この世の不安不信を取り除く為に、政治経済が働くのであって、玉掛のワイヤーが切れて、陥没穴に落ちた高齢運転手を未だに救えない現状こそ、令和社会の問題提起に違いない。


桃李満門

2025年01月28日 | 百伝。

福井県を含めた中部圏の消費市場は、各県のスーパー、ドラッグストアが乱立して、今日はどこで買い物をしようか?と、毎日迷う日々です。

最近の買い物の支払い方法は、時代の流れに乗り殆どがスマホ使用、そうなると自動的に二重取りのポイ活となります。

ところが、九州、西日本を地盤とするコスモスというドラッグストアが本格的に北陸地方に進出してきました。

先日、僕がよく通う買い物圏で2店がオープン、大激戦となっています。

コスモスの商品の値札は全て税込み、ポイントカード無し、現金支払いのみの全国展開です。

ネット決済、ポイ活の時代に逆行しているのに、勢いがあります。

世界には約200程の国があり、商売は国内外全てがデジタル化したネットワークで繋がるビジネス社会の時代です。

ちょっと驚きました。

コスモスの現金商売、どこまでランニングできるのかな?

資本主義、自由経済、消費市場での多様性のある公平な企業経営競争、歓迎します。

ただ、利益分配においては、資本家(経営者)と労働者(従業員)との格差拡大は、反対です。

かつての贅沢品は、今や必需品の消費社会。

消費主義は、ロマン主義と似ていると誰かか言っていました。

現代人は、ロマンという体験を求めているのでしょう。

お金に賞味期限を! 

お金に使用期限を!

そうなると、分配せざるを得ない世界に少しは変わるはず。

出来る限り、公平な分配をしないと、世界は永遠に「楽しくない世界」です。

最近、テレビ、映画で俳優松坂桃李さんをよく観かけます。

TBSの日曜劇場は「御上先生」・・文科省の東大卒のエリート官僚が派遣高校教師となり、上級国民予備軍となるエリートの受験競争、日本教育再生に立ち向かうドラマです。

主演は、松坂桃李さん。

「熱血教師のドラマ番組が放映される年は、学校は荒れる」と御上先生は言っていました。

「実際の日本の教育現場には先生は約25万人、その中にドラマに出てくるような熱血先生はどれぐらい存在するのか? 生徒たちは現実の教育現場の教室に失望するからだ」という理由です。

学校、先生に何を期待するのかな? 

生まれ育ち、家庭環境、学歴、職歴、経歴、その中で大事なのは、生き抜く力、稼ぐ力、笑いあえる力、出し抜く力、助け合う力、求め求められる力、そんな体験。

映画では「雪の花」・・江戸時代幕末の福井藩の無名の町医者笠原良策が、天然痘(疱瘡)の種痘(予防接種)を日本で先駆けて行い、福井藩のみならず日本中を救ったという実話に基づく映画です。

主演は、これまた松坂桃李さん。

映画よりも実話の方が、遥かに深い物語があります。

人生はパワー、気力、ユーモア、少々の使えるお金です。

江戸時代末期の天保年間、日本国中で天然痘が蔓延していました。

1836年(天保7年)、福井藩だけでも人口の3分の1にあたる約6万人が天然痘で亡くなったという記録があります。

そんな悲惨な状況で天然痘予防に精魂果たしたのが、江戸時代末期の福井藩の無名の町医者笠原良策でした。

彼の尽力が無ければ、命のバトンが途切れて、今生きる我々の命が存在していないかもしれないのです。

面白いのは、当時の福井には、独楽吟の和歌、国学者橘曙覧という清貧の人物が暮らしていました。

清貧を貫くには、強い信念と度胸も必要です。

幕末の天才志士、橋本左内を政治の世界に導いたのも橘曙覧。

笠原良策と橘曙覧も、若い頃から交流があり、持ちつ持たれつつの友人関係だったようです。

「楽しみ~」で始まり、「時」で終わる橘曙覧の独楽吟52首から2首。

「たのしみは 銭なくなりて わびをるに人の来りて 銭くれしとき」

「たのしみは 心をおかぬ 友どちと笑ひかたりて 腹をよるとき」

彼らこそ、真のエリートだったのかもしれません。

桜梅、桃李満門


楽しい日本 田舎饅頭

2025年01月25日 | 百伝。

昨日の石破首相の施政方針演説。 

「楽しい日本」を「令和の日本列島改造」と位置づけ進めていく考えを打ち出していました。

その為には、「地方創生」が肝心要だとの事。

かつての国家が主導した「強い日本」、財界が提唱した「豊かな日本」に加えて、肝腎要の政策核心「楽しい日本 地方創生2.0」を強力に進めるとの事。

最近、残念ながら政治のニュースよりも、フジテレビに関わるニュースばかりで辟易気味。

1980年代「楽しくなければテレビじゃない」とスローガンを掲げていたフジテレビ8チャンネル。

最近は、末広がりどころか、八方塞がりのフジテレビ。

亡八の人生は悲しいもの、強くて、豊かで、楽しい、人生プラン・・その通りです。

高齢者で、貧しくて、寂しい、孤立無援のままの人生を終えたくないものです。

地方創生? 

大概、祭りのあと。

百島の家で生涯を終えた父親が生前、神戸と長崎で生涯を終えた兄弟に「故郷を離れて寂しい人生だったかも」と呟いていたのを思い出しました。

叔父さんたちは、楽しい生活を実感していたのかなぁ?

父が亡くなり親戚中の叔父叔母が亡くなり、独り暮らしになった母が生前、よく言ったものです。

「話し相手が誰もいなくなるという事が、こうも寂しいとは」

昨今、毎年約160万人が亡くなり、そのうち孤独死(孤立死)者数は増加中で昨年は約7万人・・注意すべきは生涯独身者ではなく、元既婚者で独り身になった方が多いとの事。

最後は、人間は一人逝くのは命の道理。

世代が変わり、高齢者となった今、これからは心の置き所が大事となります。

百万都市広島に暮らす長兄、日本の首都東京に暮らす次兄・・実際、人生を振り返れば、楽しい生活だったのかな? 

これからは、どうなるだろうなぁ? 

老後、故郷で子供の頃のように、元気である限り兄弟一緒に仲良く楽しく暮らすのが可能であれば、地方創生も理解できます。

楽しい感覚のあとは「祭りのあと」ような寂しい気持ちになるのが、田舎生活です。

「楽しい日本」、難問です。

昨日、大好物の田舎饅頭を頂戴しました。

子供の頃、家族皆で食べた田舎饅頭を思い出しました。感謝


大漁豊作 百島御弓神事

2025年01月19日 | 百会倶楽部(日本「百」歴史探訪)

今日は、広島県西部では、第30回全国都道府県対抗男子駅伝の催事が行われていました。

一方、広島県東部の百島では、1441年(嘉吉の乱)を契機に追手から逃れる訓練として、600年ほど延々と続く「百島御弓神事」が催されたとの事。

本来は、毎年1月11日に各地区から四十二歳の年の男が弓を射る百島御弓神事でしたが、人口減少、過疎の為、いつからか日曜日に行われるようになりました。

因みに、西日本地域、とりわけ瀬戸内海沿岸では、500年ほど由来のある御弓神事を「百手ももて(百々手)神事」、「百手(百々手)祭り」と呼ぶ事が多いです。

何ゆえ、百島の先人の方々は、御弓神事を「百」の名の通り先駆けて元祖「百手(百々手)神事、祭り」と呼ばなかったのか?

当時は、桃島と呼んでいたのかな?

(写真提供:京泉盛勇さん)

百島の御近所の京泉さんから、海藻を育てることによってCO2削減に繋がるという情報も頂戴しました。

世界各国は、植物のうち、海藻・海草による吸収量については算定方法が確立されていないなどの理由で、国連に報告していないとの事。

日本政府は、そこで先駆けてワカメやアマモなど海藻・海草の種別の吸収量と沿岸部の藻場面積を基に国内全体の吸収量を算定する方法を考案するとの事。

海面下の海の森である「藻場」の造成は、ビジネスチャンスかもしれません。

余談ですが、海草と海藻の違い?

水産庁のHPから抜粋。

海草とは、海中で花を咲かせ種子によって繁殖し、海中で一生を過ごすアマモなどの海産種子植物のことをいいます。比較的浅いところに多く、海底深くに生育することはありません。

海藻とは、海で生活する藻類のことで、胞子によって繁殖します。海藻の根は栄養吸収のためではなく、岩に固着するためのものです。葉色によって緑藻・褐藻・紅藻の3種類に分けられます。世界に約2万種の海藻類があるといわれ、食用にされるのはコンブに代表される褐藻に多く、全部で約50種程度といわれています。

これまた余談ですが、福井では「一升瓶に詰め込んだもみわかめ」を販売しています。

良質の天然わかめを天日干しで乾燥させて、手もみした「もみわかめ」です。

口の小さな瓶に詰めると乾燥剤が必要無いとのことです。

健康食品、ご飯にふるかけると、大変美味な福井の「もみわかめ」です。

京泉さん、海山、百島での狩猟採集、天晴れです。


神戸の日

2025年01月17日 | 空木宝剣

1995年1月17日
あれから30年

NHKラジオ深夜便は、当日AM5時46分の大震災直撃を経験した東灘区の山中さんと、灘区の小西さんの手記を放送した。

倒壊した建物、傾いたビル、ねじ曲がった道路、冷たい地べたに横たわる死体の数々。

山中さんは、その光景を、異次元の世界に迷い込み、映像としか理解出来ない、わが目を疑う如くに表現されていた。

一方、小西さんは、突き上げるようなドンという衝撃で目が覚めると、5歳の長女のぞみちゃんが、倒れたピアノの角で、命を失った話をされていた。

亡くなった子供の、年齢を数える逆縁ほど、悲しいことはない。

我が子の死を、認めたくないと思いながらも、死亡手続きをしなければならない葛藤。

長女のぞみちゃんの生きた証を、残したい気持ちが、NHKの手記募集に、応募した動機だったとの事。

元気であれば、のぞみちゃんが20歳になる2010年まで、陰膳を欠かさなかった切なさ。

震災犠牲者6434名様には、6434、それぞれの悲劇がある。

広島は、安佐北区の加藤りつ子さんも、神戸大生だった一人息子、貴光さんを震災で失った悲しみと、生きていることの奇跡のような大切さを、知らしめる為に講演されている。

団塊の若き日の、浜中や土井、楠本、武富、田中、中村、藤田、佐藤、、、元気だろうか、後期高齢者にたどり着いたろうか?


冬夜読書

2025年01月14日 | 百伝。

今年も早24分の1が過ぎようとしています。

人生は短いなぁ。

今日も眺めのよい藤島神社まで散策。

福井で暮らし始めた30代の頃、自宅からこの場所まで走って僅か約10分程度、今では走れない、歩いて約35分程度を要する前期高齢者となりました。

昨日今日、東京女子医大の元理事長が背任で逮捕されたというニュースが流れていました。

映像で流れていた東京女子医大の茶色の建物は、50年前も同じでした。

東京で初めての下宿生活が新宿区牛込、東京女子医大のすぐ近くでした。

当時は名門医大、あの病院の患者さんは富裕層ばかり、大きな建物の中で働く医療の方々は、さぞ立派な人物ばかりなんだろうなぁ・・上京したばかりの田舎者の僕は、そのように思ったものです。

権限の強いトップは守銭奴?・・かつての名門医大の経営も信頼失墜、情けない話です。

「国家は朕なり」と勘違いしている世界の指導者たちも増えつつあります。

国民の命は消耗品、国民の所得格差が拡大しようが二の次、国家が最優先の自国ファーストの最重要、政権崩壊を恐れるのでしょう。

昔も今も、これからも、資本主義世界の理想となる人物が守銭奴に化けるという歪みが、この世に蔓延ってしまうのでしょう。

「人生を棒に振る」ぐらいに生きる方がよいという坐禅の境地があります。

その方が、生きるのも死ぬのもラクだという禅の教えかもしれません。

多分、遥か昔の人類、何十万年間も続いた狩猟採集の時代に似た経済社会に生きる境遇かもしれません。

さて今日は、ご近所の幾つかの神社寺院をぐるりと巡る散策、遅い初詣です。

今年2025年の干支は巳年(へび年)、巳は蛇を指し、へびは金運や財運の象徴だとも言われています。

日本では、弁財天の遣いだとも言われています。

ヘビに嚙まれないように、お金に使用期限を!

こんなことを言うと罰当たりかもしれませんが、神社巡りと蕎麦屋巡りは似ています。

運気が上がるパワースポットだとか、美味しい蕎麦屋だとか、御陰様の運気人気が上がる噂、口コミが拡がると県内県外各地からの参拝客、訪問客が一気にドッと増えます。

 

今年のNHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」。

理想の自分となる人生を追うのは儚い夢物語。

今回の大河ドラマは、江戸時代のメディア王となる蔦屋重三郎なる人物が主人公。

生きてゆく場所で一所懸命に生きる、置かれた場所で花を咲かせる人生。

言葉は美しいけど、たとえば、吉原の遊郭で生きる遊女にも「置かれた境遇で花を咲かせよう」?

そんな楽観理想人生、無理難題、酷な人生です。

僕ならば、「花を咲かせてくれる場所」へ逃げてしまうなぁ。

余談ですが、今回の大河ドラマの初回、江戸時代の幻の名料亭「百川の弁当」が登場しました。

菅茶山(備後福山藩の漢詩人)も通ったという日本橋浮世小路にあった「百川楼」。

菅茶山の代表作「冬夜読書」。

雪は山堂を擁して樹影深し
憺鈴動かず夜沈沈
閑かに乱帙を収めて疑義を思ふ
一穂の青灯万古の心

現代語訳・・難しいなぁ。

百川の幻のお弁当食べたいものです。

お金にも賞味期限を!


心楽しく!

2025年01月11日 | 百伝。

トルコ、イスタンブールのダウンタウンを散策している際、急に催したくなり公共のトイレに駆け込んだ思い出があります。

和式同様なトイレでしゃがみ込んで素早く用を済ますと、さて? トイレットペーパーが無い、紙が無いのです。

目の前にドアを凝視していると、何やら模様だと思っていた茶色の縦筋、右横にチョロチョロと流れていた水・・はて? 全て理解できました。

トルコはイスラム教国、左手は不浄の手、その手を水に濡らし肛門を洗い、その手に付いた糞をそのままドアに拭うようにした跡なのです。

それで、どうしようかな?と思案しながらも自らの手で肛門を洗うことは出来ませんでした。

文庫本の「まえがき」「あとがき」の部分を破いて、その紙面を使って用を済ませました。

帰国後、この事を父に話したら、戦時中ジャワ島ではロープのようなものを両端の木につないで、用を足した後は、そのロープをまたいで歩きながら股間を拭いていたと言っていました。

今日は、父の命日。

随分、昔のイスタンブールでの旅の思い出です。

さて、時代は移り変わり現在へ。

先日、人生4回目となる大腸内視鏡検査を行いました。

端末に高性能カメラがついたスコープを肛門から挿入し、肛門、大腸、小腸の一部(回腸末端)を調べる検査です。

苦痛? 「断腸の思い」とは無縁です。

まぁ、出るわ、出るわ、宿便にオナラ・・腸=腹は、第二の脳だと言われています。

腹を括る、腹を固める、腹を決める、腹に納める、つまりは、「覚悟を決める」と「丹田に気を集める」という養生訓に繋がります。

日本のアリストレスと言われる江戸時代の儒学者貝原益軒の「養生訓」より抜粋。
 
「怒れば気が上がる。喜べば気が緩む。悲しめば気が消える。恐れれば気がめぐらない。寒ければ気が閉じる。暑ければ気がもれる。驚けば気が乱れる。労すれば気が減る。思い悩めば気が結ばれる。」
 
「すべての病気はみな気から生じる。病気とは文字通り「気が病む」ことである。ゆえに、養生の道は気を調えることにある。調えるということは、気を和らげて平らかにすることである。  ともかく気を養う道は、気を減らさないことと、気をふさがないことにある。気を和らげて平らかにすれば、この二つの憂いはなくなる。」と説いた貝原益軒。
 
およそ人間には三つの楽しみがある。
一つは道を行ない心得ちがいをせず、善を楽しむこと。
二つは健康で気持よく楽しむこと。
三つは長生きして長くひさしく楽しむことである。
いくら富貴であっても、この三つの楽しみがなければ真の楽しみは得られない。
 
老後はわずかに一日でも、楽しまないで空しくすごすことは惜しまなければならぬ。
老後の一日は千金に値するものである。
ひとの子たるものは、このことを心にかけて思わないでよいはずはない。
 
ひとの身体は父母を本(もと)とし、天地を初めとしてなったものであって、天地・父母の恵みを受けて生まれ育った身体であるから、それは私自身のもののようであるが、しかし私のみによって存在するものではない。
つまり、天地の賜物であり、父母の残して下さった身体であるから、慎んで大切にして天寿をたもつように心がけなければならない。
これが天地・父母に仕える孝の本である。
身体を失っては仕えようもないのである。(後略)
 
そう結局便が詰まる所、養生訓は「心楽しく」と語っているのです。
 

2025 令和7年スタート

2025年01月04日 | 百伝。

明けましておめでとうございます。

昨日3日、今日4日と今年初めての休日です。

昨日、外は冬の氷雨まじり。

初詣に福井県勝山市に鎮座する日本一大きな越前大仏、そして、そのあとに永平寺町へ..

曹洞宗総本山永平寺へ初詣参拝に上がりました。

越前大仏は、長者番付日本一になった地元出身の方が40年程昔、故郷に建立したものです。

正月三が日は無料でしたが、、当時の参拝料が2000円か3000円だったかなぁ?

おまけに大仏さんの中に建立者の遺骨が入るという話もあって、福井県民のほとんど方がよいイメージを持っていませんでした。

これではイカン!と地元も考えたのでしょう。

現在、参拝料金は500円と大幅に下がりました。

おまけに最近は、SNSで映えるのでしょう。

毎日、外国人観光客も参拝しているとの事。

世界に誇る福井県立恐竜博物館、そして、創建717年に泰澄によって開山、中世の巨大宗教都市だった平泉寺白山神社とともに勝山市の観光の目玉になりつつあります。

 

新年早々、一番驚いたのはラジオ放送百年の元日午前3時頃、風呂上がりにNHKラジオの深夜宅急便をONにすると、今年始まりに聴く音楽が、ナント!ドンピシャッと「氷雨」のイントロが流れて来ました❗

「氷雨」は、遠い親戚の方が作詞作曲した演歌、故郷百島を想い浮かべました。

去年は、両親のお墓参りにも上がっていないので、初詣は百島曹洞宗萬松山西林寺へも繋がる曹洞宗大本山永平寺に参詣に上がりました。

永平寺は、1244年道元禅師が開創した禅の修行道場。

曹洞宗の大本山であり、参拝客も多く全国から集まった多くの雲水が厳しい修行の日々を送っています。

2階の大広間は「傘松閣(さんしょうかく)」という160畳の「絵天井の間」。

昭和の一流日本画家144名による230枚の天井絵がはめ込まれていて、まさに壮観です。

 

山門は二層の造りで下層には四天王「持国天」「多聞天」「広目天」「増長天」を配置、上層には「五百羅漢」が祀られて、釘や金具を一切使っていない木組み造り。

とりわけ、正月三日のみに行われる「歎仏会(たんぶつえ)」を参拝。

写真撮影は禁止でしたが、雲水の立ち位置、姿、唱経、見事でした。

歎仏会とは、お釈迦さまを中心とした仏様を讃える法要、「持国天」「多聞天」「広目天」「増長天」多くの仏様の名前を呼びます。

南無阿弥陀仏の浄土真宗では、讃仏会と呼ぶのかな?

因みに、浄土真宗、日蓮宗では、般若心経を唱えません。

南無妙法蓮華経。

南無観世音菩薩。

禅の聖地、永平寺で学べるのは、空の概念。

般若心経は、信仰というよりも真理の哲学かも知れません。

「色即是空=しきそくぜくう」は、仏教の根本教理。

「この世のすべてのものは恒常な実体はなく縁起によって存在する」という意味。

色不異空や不生不滅なも、実体はなく生じることも滅することもない・・といった教えです。

人生の意義は、幸福と快楽。

祈る時間とセックスする時間、人間はどちらを求めて生きてますか?

食べる時間も含めて、感情に追われ続けるコントロールかもしれません。

意味ある人生は、困難な環境でも満足、達成感あり。

無意味となる人生は、快適な環境でも不満足、疲労感あり。

もしも明日、地球が大爆発して消滅しても、宇宙は何ひとつ問題無く動いています。

「この世は虚構世界、人生も人生の器も空っぽ」

自然の振る舞い方が、最高の生き方かもしれません。

今年一年もよろしくお願い申し上げます。

合掌に感謝。