百島百話 メルヘンと禅 百会倶楽部 百々物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

六根清浄

2007年07月29日 | 千伝。
空飛ぶ哺乳類のコウモリに、もし手があれば・・、
この地球を支配しているのは人類ではなくて、コウモリだったかもしれないという説もあります。

陸から海に戻って進化した海を泳ぐ哺乳類クジラ(イルカ)もそうですが、彼らは、超音波を反射させて、それらを3次元的なイメージ(像)を頭脳に膨らませる能力があるようです。

それらの能力を、クジラの言語、コウモリの言語だという言葉に置き換えることができるかもしれません。

映画で大ヒットした「シックスセンス」というインド人系監督が制作したものがありましたが、ただ映画のような黄泉の世界との交信能力ではなくて、第六感というのは人間が本来持つコウモリやクジラのような言語かもしれません。

人間の五感に加えて第六番目の感覚を研ぎ澄ませる能力や方法は、どうも遠い昔の人類の祖先が、すでにその存在に気づいて考えていたようです。

小生の場合、まだ息子が可愛い盛りの小学生の低学年の頃まで、例えば買い物をしているスーパーマーケットで目が離れた時や、通学途中の迎えの際、目をつむり集中して、息子の姿をイメージをすると、何かが頭脳に反射して、その方向に行くと、十中八九、必ず「会える。見つける」ことができました。

やはり、「我が子を想う愛の力」だったのでしょう。

ところが最近、生意気盛りの中学生になった息子をイメージで追いかけようとしても、その能力が全く発揮できなくなりました。(笑)

さて、明日か明後日、富士山に向かいます。

先日は、スポーツレジャー店へ出かけました。
はじめて富士山に登る息子が身に着ける必需品の準備(買い物)でした。

登山も非常にファッション化していると思いました。

トレッキングシューズ、防寒着は、ゴアテックスのもの、サングラス、スパッツ製品、ヘッドランプ・・等々。

すでに親子で意見の食い違いです。

お金が飛んでゆく。出費がかさむ・・。(嗚呼、笑)

持ってゆくスポーツドリンクでさえ、アクエリアスでいいと思うのですが、ポカリスエットがいいという。
たいていの英語圏の人間が、ポカリスエットという商品名に怪訝な顔をする。
「汗をなめる??」
「汗をなめる富士山登山」になるような気配です。

これから、参議院選挙に行ってまいります。

富士山に登る際に唱える言葉は、六根清浄です。

ニートな夏休み

2007年07月25日 | 千伝。
能天気な息子が、ニートになりたいと言います。

ニートとは、NEET(young people Not in Education, Employment or Trainingの略)= 勉強も労働意欲もない若者。


人類の歴史が始まって以来、ずっとフリーターやホームレスという大きな集団存在はありました。

ところが、ニートという存在は、人間の歴史の中でも見当たりません。
よほどの富裕家族出身か、病人ぐらいしか出来ない特権でした。

現代病なのでしょうか・・。
動物人間社会の長い営み、歴史の歩みの中での生存権として「働かざる者、喰うべからず」です。

子供たちは、夏休みです。

元気よりもイイのが、能天気かもしれません。
親子ともどもニートになりたいと思う今年の夏です。(嗚呼、笑)

天気次第ですが・・来週の今頃は、息子と富士山に登っているはずの予定です。

まずは、ニート気分脱出です。

道草芸夢

2007年07月22日 | 千伝。
30年近くまえに読んだ夏目漱石の「道草」を読み返していました。
畢竟・・人は何のために生まれ、生きるのでしょうね・・そんな覚醒があります。

漱石の考える人生の道草は、辛い人生を避ける手立て手段なのかもしれません。

20数年前、「家族ゲーム」という映画がありました。
主演は松田優作が大学7年生の家庭教師役で、ある平凡な家庭に兄弟がいて、弟のダメ中学生をビシビシと教える結果、その家族に変化が起こるという設定でした。
当時は、他人事のように大笑いしながら、その映画「家族ゲーム」を観た記憶があります。

が、現実に小生も父親になり、あの映画の結末を想い起こしています。
たとえ一時的にしろ親も家庭教師も、強制的に子供を従順な立派な受験生に変身させても何も得られないこと・・出来のよかった高校生の兄が万引き、弟も不登校になります。
父が怒鳴り母が泣く・・毎日の家庭事情という家族ゲームです。

本人も家族も互いに認め合うことでしか笑って生きる手立てがないということです。

人生をトランプに例えれば、毎日夜明けとともに新しいカードが配られていると思いたいものです。

エースがくるか、次は、キング、クイーンがくるか?
気持ちを躍らせながら朝は迎えるべきなのでしょう。
今日はどんな一日になるか、どんな一日にするか・・。
まさに芸夢(げいむ)でしょう。

シシュフォスの恐怖

2007年07月20日 | 千伝。
親鸞聖人の歎異抄にある。
・・善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや・・。

が、悪人ほど自分は善人で正しいと思い込んでいる。
自分が正等な考えの持ち主だとおもっている。
 
だから、周りのせいにしたり、世の中のせいにしたりで、犯罪や少々の不正をやっても許されると自分で納得する。
 
最近の例が三浦和義。出生の不幸からきた身勝手なわがまま。
例えば、殺人しても万引きしても、僕は知らないよってな調子である。

ヤクザや犯罪者、独裁者政治家にいたるまで、悪いことを平気で行なえる輩は、自分は間違ってないとか、仕方ないとか思える人間に違いない。

今日の大阪の家族4人の無理心中は、悲しい。
34歳の自営業の男だが、同い年の妊娠8ヶ月の奥さんと相談した結果だとのこと。
「仕事がなく、生活が苦しい」というメッセージを携帯電話に残していたとか・・。
二人の幼い子供の名前がとても可愛らしく、大変不憫に思う。合掌。

時々、ギリシャ神話の中で、神ゼウスから永遠の責め苦を与えられたシシュフォスを思う。
来る日も来る日も、転がる大きな岩を山頂まで押し上げて運ぶ苦業である。

小生の所感です。
生きることの苦しみは、人に責められて、人生を背負うこと。
生きることの楽しみは、人に責められても、自分を背負うこと。

泡の時空間

2007年07月19日 | 千伝。
先日は、海の日であったが、同じく発泡スチロールの日だった。

発泡スチロールは、98パーセントが空気の部屋で、蜂の巣状に組まれていて、水も熱も通しにくいので、鮮魚市場で重宝され、木箱に取って代わったとのこと。

その上、トラックで踏んずけても弾力があって復元できるので、電気製品箱ずめのカバーのみならず、最近では道路の基礎につかわれたり、建材として発泡スチロールの家まであるとのこと。

発泡スチロールは、石油を0.1%しか使ってないので、燃してもダイオキシンは出ないとのこと。

それで、クリーンな材料なので、2001年から海の日にあわせて、発泡スチロールの日としたらしい。

近い将来、地震、風、水、火にも強い・・発泡スチロール建設という建築屋が、現れるかもしれません。

・・発泡酒を飲みながら読書です。
この宇宙も、泡を積み重ねたような構造になっているらしいです。

月の弓

2007年07月17日 | 千伝。
♪Somewhere over the rainbow♪
 
・・虹の彼方へ♪という歌詩である。

個人的な感覚であるが、虹(にじ)という漢字は、虻(あぶ)という漢字に似ている。

なぜ、虫へんなんだろう・・・虹は、龍の一種だとも言う。

rainbow は、「雨の弓」という和訳になるが、雨時に見えるbow(半円形、お辞儀)である。

moonbow という英語単語もある。
漢字で表すと、月虹(げっこう)、月光虹(げっこう にじ)である。
月の光で見えるbow指す。

和訳するならば、「月の弓」である。
見たいものである。

いずれにせよ、虹のかなたには宝や夢がある・・という世界伝説がある。

天地に祈る

2007年07月16日 | 千伝。
今回の新潟中越沖地震・・災害に遭われた方々には、心からお見舞い申し上げます。

3年前の7月18日・・福井県は、大水害に遭いました。
福井市内だけで床下浸水6500世帯、床上浸水3000世帯、家屋損壊130世帯の被害をもたされました。

このとき、ナホトカ号の重油流出事故以来の全国からボランティアの方々も大勢集まりました。
全国各地からの救援隊、ゴミ収集車も、福井に集まりました。

あの時、感謝した気持ちを忘れたくありません。

早速、今日の午後、福井県から医師・看護師を含めた救援隊が、新潟県に出発しました。
ボランティア活動受け入れ準備のための打ち合わせも始まったようです。
迅速な行動力が必要です。

少しでも何か手助けとなる気持ちやいくらかの寄付で役立つことが出来れば、行動に移そうと考えています。

自然に立ち向かう人間の心は、大きくて強さが求められます。
しかし、自然に刃向かう人間は、実に小さい存在になります。

被害に遭われた方々にご加護を!

セルフ

2007年07月15日 | 千伝。
久しぶりに爆睡状態でした・・いろんな妄想、夢を見てしまいました。

最近、セルフの看板を掲げるガソリンスタンドを見かけます。
セルフと称して、安いがサービスなしのガソリンスタンドが登場して、ユーザーを飛びつかせました。

その挙句の果て、リッター140円以上の高値がついて、安いのはどこえやら、サービスだけが消えたことに気ずかされます。
昔は、マットを洗ってくれたり、オシボリのサービスまでありました。

かつて、20世紀後半以降、日本は、サービスに関しては、世界一の経済先進国でした。
そして、自動販売機に関しては、世界一のセルフサービスの充実ぶりです。

その20年ほど昔、当時斜陽のサービス劣化の英国にあって、ほとんど日本になかったもの・・。

セルフのガソリンスタンド、ドラム式の洗濯兼乾燥機、コインランドリー、オール電化、多種類のビール、ピザの配達、テイクアウェイ、レジのバーコードによる金額の読み取り、電車への自転車の乗り入れ、耳の不自由な方へのテレビ画面への字幕入り・・等々。

日本は、ドラエモン、ポケモンの国・・。

今日の経済ニュースで、ポケモン関連の売り上げだけで3兆円超だそうです。

雨ニモアテズ

2007年07月12日 | 千伝。
あいにくの大雨でした。

午前中、関ヶ原界隈から帰宅しました。
ちょっと立ち寄ったホテルで新聞を読んでいると、気にかかる新聞記事が二件。

ひとつは、オールスター戦にイチローのランニングホームランへの絶賛記事。
契約更新も5年で100億円超とか・・。
テレビ社会のアメリカはテレビで分かりやすいゲームやスポーツやドラマが俄然脚光を浴び、儲けすぎで、格差をうむ原因にもなっている。
儲けるのはよいが、数十億円も払う自由の国アメリカという国に不健康さを感じる。
この国はお手本にはならない。

もうひとつは、今日の参議院選挙の公示・・日本人は「天下分け目の戦い」という言葉がすきである。

~今日の産経新聞コラムから抜粋~
詩人の宮沢賢治に「雨ニモ負ケズ」という有名な詩がある。東北地方で貧しい農民たちと生活をともにした賢治が、こういう人になりたい、と自分にいいきかせた素朴で力強い詩だ。
 
そのパロディーに「雨ニモアテズ」というのがある。賢治のふるさと・岩手県盛岡市の小児科の医師が学会で発表したものだそうである。職業上多くの子供たちに接していて、まさにぴったりだと思ったという。
作者はどこかの校長先生らしい。
 
雨ニモアテズ 風ニモアテズ
 雪ニモ 夏ノ暑サニモアテズ
 ブヨブヨノ体ニ タクサン着コミ
 意欲モナク 体力モナク
 イツモブツブツ 不満ヲイッテイル
 毎日塾ニ追ワレ テレビニ吸イツイテ 遊バズ
 朝カラ アクビヲシ  集会ガアレバ 貧血ヲオコシ
 アラユルコトヲ 自分ノタメダケ考エテカエリミズ
 作業ハグズグズ 注意散漫スグニアキ ソシテスグ忘レ
 リッパナ家ノ 自分ノ部屋ニトジコモッテイテ
 東ニ病人アレバ 医者ガ悪イトイイ
 西ニ疲レタ母アレバ 養老院ニ行ケトイイ
 南ニ死ニソウナ人アレバ 寿命ダトイイ
 北ニケンカヤ訴訟(裁判)ガアレバ ナガメテカカワラズ
 日照リノトキハ 冷房ヲツケ
 ミンナニ 勉強勉強トイワレ
 叱ラレモセズ コワイモノモシラズ
 コンナ現代ッ子ニ ダレガシタ
 賢治が生まれて100年あまり。そのころ日本中はどこも貧しかった。

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帰路・・北陸道下りの杉津PAに立ち寄りました。
「夕日のアトリエ」という場所から敦賀湾を望む風景が美しいです。

そこに、いつからか、沢山ロックされた愛の鍵が沢山あります。
こういった強い思いが、人間を強くするのでしょう。(写真添付)

美しい日本は、愛溢れる家族愛、人間関係の上に成り立つものなのでしょう。


仏師 定朝

2007年07月10日 | 千伝。
午前中、NHK衛星でアメリカのオールスター戦の前日のホームランダービーを観ていましたが、つまらないのでチャンネルを変えると、NHKの番組で「美しい平等院鳳凰堂阿弥陀如来坐像」が映し出されていました。

「なむあみだぶつ」と唱えれば、皆誰もが極楽往生できる・・それを具現化した世界が、宇治の平等院だということです。

そして、それを造ったのが平安末期の仏師定朝なる人物です。

「円満具足」という阿弥陀さまの形式を創造したとのこと。
さらに驚くべきことは、それまでの「一本木造り」から「寄せ木造り」という日本独自の技法を考案確立して仏像の大量生産を可能にしたとのこと。

解説者の談によれば、当時の仏像の注文が、現代の大量生産する車社会と同列だとのこと・・興味深い点でした。

例えば、宇治の平等院の阿弥陀さまは、極楽浄土まで乗って行く最高高級車だとのこと。

極楽浄土への往生として、各人各家庭、それぞれの経済力に見合う仏像を仏師に注文したとのこと。

現代も、家庭内の予算に応じて、軽、普通一般車、高級車と選びます。

解説者の番組最後のコメントで、「仏師定朝は、彫刻家でも芸術家でもなく、大企業の経営者だった」と述べておりました。

仏が心に極楽浄土をうみ、仏師が生まれ、職人が生まれ、商人に転化したようです。

人間、化ける可能性こそが、極楽浄土そのものの世界かもしれません。

常なるよい朝を迎えたいものです。

ごきげんよう。

歯に衣着せぬ言葉

2007年07月10日 | 千伝。
人生のどこかの選択で、人生が変わったかもしれない。

が、結果を求めないまま選択後の後悔というのは、おかしいと思う。

選択した結果、味わう経験や体験が、人生を形作るものだと、ひしひしと感じる。

昨日、大正8年生まれの認知症のお年寄りから頂いた言葉・・。

「女房子供、家族は大事にせんとあかんよ。歳とったら、よ~くわかる・・・歯がないと不便だ」。



もうひとつのタイムスリップ

2007年07月08日 | 千伝。
今日、もうひとり、30年ぶりに拝顔させていただいた人物がいます。

三鷹駅の隣にある吉祥寺で、成蹊大学のアーチェリー部に所属していた先輩と偶然会ったことがありました。

その時、先輩と一緒にいた好青年がいました。
その好青年が、現在の安倍首相です。

人間、生きているだけで世の浮き沈みがあり、顔の表情は変わるもの・・嗚呼、30年の歳月・・光陰矢の如しです。

タイムスリップ

2007年07月08日 | 千伝。
今日、午前中テレビを観ていると、ほとんどの番組で参議院選挙を目前とした党首討論の番組でした。自民党党首安倍さんも民主党党首小沢さんも大変です。

夕方、福井市街地に出ると、ものすごい人波と絶叫音が聞こえてきました。
何だろうと思って近づくと、安倍首相が、地元選出の国会議員の応援演説に間もなく到着するとのこと・・さっきまでテレビに出ていたので、そのまま飛行機で飛んで、福井まで来たのでしょう。
福井県選出の自民党国会議員達、福井県知事、福井市市長、商工会議所会頭・・福井県の名士のお歴々の方々が、交代で応援演説をしながら、ずらりと並んで首相をお迎えになっていました。

その中で、今日ハッとしたのは、参議院議員 山谷えりこさんのお名前・・。
もう30年昔、学生時代、JR三鷹駅で、中央線の電車を並んで友人と待ちながら並んでいると、その友人が、「ほら、目の前に、山谷親平さん、えりこさん親子がいる」と耳打ちしてくれました。
「う~~ん、聞いた事のある名前だけど・・誰だ?それ?」と答えた記憶があります。

その友人は、当時から放送作家をしていたので、パーソナリティという言葉を初めて使った山谷親平さんを興味深い人物だと思っていたのでしょう。
同じ電車に乗ってから、何やら、友人が山谷さん親子に、丁寧に挨拶をしていたのが思い出されます。

実は、その当時も数年前まで、ぼくは、山谷さん親子の背景のことは、全く知らなかったのです。ましてや福井と縁のある方だとは、想像外の範疇でした。

その後、ここ数年前、山谷えりこさんが福井県自民党連に所属して、地元の新聞記事にも話題にあがるようになって、あの時の事を、よく思い出していました。

山谷えりこさん・・30年ぶりに拝顔させていただきました。

月とすっぽん

2007年07月08日 | 千伝。
物を束ねるには、紐やら縄やら綱が要る。

人を束ねるには、徳やら思想やら資本がいる。
 
人間は、高見に上るにつれ、いろんな障害にはばまれ、振り落とされるようになっている。
 
株でも、折角良いところで買っても、途中で少しでも下がると一喜一憂して、売ったり買ったりして、振り落とされる仕組みになっている。
 
月になるか、すっぽんになるか・・
某社長のように、絶対に成功した自分像を演じきる集中力が、まず他人を束ねるより、自分自身を束ねる・・。

強力な紐のようです。

七夕 地球と天の川

2007年07月07日 | 千伝。
 今まで、ずっと若かったので理解出来なかったこと。

 老いることは目が衰えたり、耳が遠くなったり、足腰がふらついたり、記憶力が悪くなったり、若いときに簡単に出来た事がとかく難しくなる。

 つまり、この世は、決して年寄りにはやさしく出来ていないということが、最近分かってきた。
 
 50代にして、ようやく年寄りの心境が見えてきた。

 それまでは年寄りは悠々自適にさえ映った。

 年配者や身障者にとって、この世はきついから、弱者を大事にする制度が長い歴史のうちに培われてきたにもかかわらず、それが瓦解されようとしている。

 人生とは、貧しくなるためにあるのではなく、争うためにあるのではなく、愚かになるためにあるのではなく、愚痴をいうためにあるのではなく、希望という星に達するためにある。

 その希望がかなえられたとき、この地球は、自分の希望の星に変化する。