百島百話 メルヘンと禅 百会倶楽部 百々物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

置かれた場所で咲きなさい。

2015年02月27日 | 千伝。
昨日は、地元出身の松尾伝蔵大佐の命日でした。

あれから79年が経っても、その命を惜しみ顕花を捧げて参りました。





1936年(昭和11年)2月26日未明の東京は、大雪だったようです。

陸軍皇道派の青年将校が、クーデターを起こしました。

2.26事件です。

時の首相は、岡田啓介氏。

その義弟で秘書官を務めていたのが、松尾伝蔵氏です。

顔も恰幅も似ていたということで、影武者として「私が岡田だ」と叫んで射殺されたとのことです。

その後、岡田首相は、奇跡の脱出を図り、命が救われたのです。



2.26事件で殺害された大蔵大臣の高橋是清氏他多数。

そのなかに、渡辺錠太郎教育総監も犠牲となりました。

渡辺和子さんの父です。

ベストセラー「置かれた場所で咲きなさい」の著者でもあり、来日したマザー・テレサの通訳もしたノートルダム清心女子大学学長・・あの渡辺和子さんです。

以前、テレビ番組で、幼い頃の渡辺和子さんは、機銃掃射によって射殺された父の死を、目の前で見ていたそうです。

それはトラウマとして残っていなくて、最後の父の生き様(死に様)を接したのは、自分だけでしか知らない誇りとして生きている・・というような意味深い内容を話されていたのを憶えています。

世の中は、少年犯罪、虐め、テロ、戦争犯罪・・悲惨な事件が次から次へと起こります。

そんなニュースを接するたびに、心が痛みます。

時には、目には目を、歯には歯を!・・それも必要かな?

内向きでも、外向きでもなく・・ハレルヤ!

優しくて、頼もしい、前向きが大事です。

合掌。

春一番

2015年02月24日 | 千伝。
昨日だったか、一昨日だったか・・春いちばんの風が、吹いたようです。

京都と金沢に挟まれた福井地方・・幸福度では全国最上位にランク付けされますが、魅力度では、常に全国最下位クラスの位置にあります。

ほんとうは、そんなことも無いのですが・・。

ところで、まもなく北陸新幹線の開通による金沢ブームになりそうな雰囲気です。

どんどんと優秀な逸材も東京から海外から、金沢へ移住しているとか・・地元も奮起躍起にならないという意見が出始めています。

でも、京都と金沢の間で途中下車でもするのでしょうか?

春節休暇の今頃、福井でも中国からの観光客を多く見かけました。

買い物にお金を落としてくださる中国さまさまの好景気です。

30年前の日本の観光客と似ているようにも映ります。

散策していると、トワイライトエクスプレスが近づいてきました。



子供が幼い時、トワイライトエクスプレスに向かって、よく一緒に手を振ったものです。

乗客からも手を振ってもらい、心和む穏やかな思い出時間があります。



来月最終便となるトワイライトエクスプレスの切符、ネットで百万円で売られていたとか・・?

春いちばんの風が吹きました。

チューリップ

2015年02月20日 | 千伝。
昨日は、春節。

中国からの観光客が、日本で沢山買い物をしてくださるとか!

はて、二週間続けて、一昨日も、またお通夜に出かけて参りました。

生前のビデオを眺めながら・・生まれた命は必ず老いてゆくもの、そして、必ず逝くものと痛感させられます。

今の世の中、歳老いれば、食事介助の必要な高齢者は、だんだんと施設側の受け入れが難しくなっています。

・・人手が足りないのです。

点滴や経管栄養に頼る寝たきりの高齢者の方が、受け入れ易いのです。

北欧では、そういった寝たきりの高齢者の存在を認めません。

人間らしく生きる生活権、人権を優先するのです。

いろんなチューブに繋がれた寝たきりの高齢者は、人権を迫害された拘束状態と見做すようです。

最近、留置場や刑務所に入ることを望む高齢者が増えています。

真冬でも刑務所は「あったかいんだから」、そして食事付きです。

独り暮らしで、貧困に喘ぐ高齢者にとっては、刑務所は天国なのでしょうか?

・・お金が足りないのです。

日本の姥捨て山的思考は、生活の維持システムです。

だから、年金受給額の多い高齢者には、一日でも生きて欲しいのです。

寝たきりでも、稼いでくれるからです。

北欧の姥捨て山的論理は、社会の維持システムです。

寝たきりの高齢者は、税金が払えないのです。

この地球上のどこかで、戦争や殺人が無い日は、歴史上一日も無いと言います。

人間の命は、地球よりも重い・・と本当に考えている人間は一体どれぐらいいるのでしょう?

世界中の国々、地球上の人間が一致団結できるのは、宇宙からのインベーダーが敵として現れないと不可能だろうと言われています。

最近、とても驚いたのは、安楽死も同性結婚も大麻マリファナも合法とするオランダ・・そのオランダにある非営利団体が行う火星への移住計画です。

世界から約20万人もの方が応募して、現在100人(男女各50人)まで絞り込んだとのこと。

10年以内に、最終選考で数名づつ二年おきに火星へと出発だそうです。

勿論、もう地球には帰還しない片道切符です。

終の棲家が、火星だということです。

いつか、この太陽系も地球も滅ぶ運命を辿ります。

進化のない人類という種子も滅ぶのでしょう。

只、地球上の生命(ウィルスやら細胞)は、既に宇宙に拡散して地球外生物として進化しているのかもしれません。

それを追うように人類の種子も、同じく宇宙へと拡散・飛躍してゆくのが進化なのかもしれません。

人類史が、人類の歴史を跳躍するのが、今回の火星移住計画かもしれません。

そんなことを考えていると、核の研究、原子力の維持は必要なのでは?・・と思ったりもします。

昨日から、春節、旧正月。

中国からは、沢山の観光客が日本の来られているとか・・。

一党独裁による共産主義のもとで経済競争優先の市場開放という矛盾をも、中華思想4000年の歴史に呑み込まれるのでしょう。

世界史を紐解くと、その大部分を大国としての時間を占めているのが、インドと中国なのです。

今回の火星移住計画の応募者の数が多かった順番が、アメリカ、インド、中国だったそうです。

ロシアは、どうなんだろう?

近世の幕開けとなった大航海時代・・チューリップの球根相場を思い出しました。

雨水

2015年02月19日 | 空木宝剣
巣籠りの 鶴は放れて 大空へ

観見の二字 これ大事なり、
観の目強く見の目弱く、
遠きにあるを近くに見、
近きにあるを遠きに見ること兵法の要なり。
宮本武蔵(1584~1645)五輪書より。

今日の日経平均引け値18264円79銭 (14年ぶり)。
目先に捉われれば大局を見失い、三叉路ばかりのトレンドとなる。
果たして保合い上っ放れとなるや否や。

十八日

2015年02月18日 | 空木宝剣
実には毒 咲かせてみるか 沈丁花

母に主を重ねて毒。
毒を持つ実は、口にされず守られる。
にもかかわらず、毒を薬に化え、河豚を福にも変える人の知恵。
2月18日の花は、沈丁花という。
(NHk今日の花より)

今日から人間65年。
光陰矢の如しだが、弓がなければ矢も飛ばず。

Alzheimer (1864~1915)

2015年02月15日 | 空木宝剣
津久見港 別れのテープ 風に舞う

♪別れ切ない 潮路は遠い
銅鑼が鳴る鳴る さよならと
泣いちゃいけない 港のかもめ
船の汽笛がむせび泣く…

歌手は、未練の波止場や別れの公衆電話の松山お恵ちゃんと思いきや宮城まり子さんだった。
(アルクハイマール)


St.Valentine's day 

2015年02月15日 | 空木宝剣
春日向 樽の中には ディオゲネス

如何なる人間に於いても、太陽は一つ、月も一つで等しい。
吾唯足るを知る。
足るを知るものは貧しといえども富めり(釈迦)。
何でも彼でも、呑み込んでは消化する、人の皮の頭陀袋。
30年前に飲んだBALLANTINE'S の角瓶も、古くなった革袋の中で熟成されて、丸瓶に変化したかも知れない。

一休宗純禅師(1394~1481)

2015年02月15日 | 空木宝剣
月日貝 螺鈿のテーブル 箸休め

「この橋を渡るべからず」の御触れを無視した事を問われた一休さんの答えは、端を渡らず真ん中を歩いたまでという頓智だった。
貪欲な長い箸を使って、相手の食べ物を奪い合う地獄の食卓。
世はグローバル時代。
地球という食卓は、自動車や船に飛行機などの長い箸を武器に、お互いの獲物を虎視眈々と狙っている。
ハザードを失えば弱肉強食焼肉定食の時代。
額縁から飛び出し野に放たれた虎を、一休さんなら如何に収めるだろうか?

不知火の花嫁

2015年02月13日 | 百伝。
瀬戸内海、小豆島の隣り合わせに沖ノ島という小さな小さな島があります。

その沖ノ島に昭和50年前後に嫁いだ瀬戸の花嫁たちが、テレビで紹介されていました。

ほぼ僕たちと同年代ですが、見た目よりもずっと若い精神力年齢に驚かされました。

スマホ、タブレット、パソコンを駆使していました!

いちばん羨ましいのは、瀬戸の花嫁という仲間同士で気軽に家に行き来できる人間関係の距離感でした。

かつての百島の生活風景を思い出していました。

親しい友、身内が居れば、どんな田舎でも幸せなのでしょう。

昨日、九州熊本から福井の大和紡績ソフトボール部に入り、そのまま福井に嫁いだ方をお見送りしました。

プロゴルファーの岡本綾子さんも所属していたソフトボールチームで全国大会にも出場しています。

同じように県外人として、家族ぐるみの付き合いで仲良くしてくださいました。

不知火の花嫁、元気をいただきました。

感謝と合掌。



残雪の春日和。

2015年02月09日 | 千伝。
昨日は残雪の春日和でした。

白山連峰です。


山間部まで入浴に参りました。


雪景色が美しいです。



途中、不動明王の御清水も頂戴しました。


到着です。


帰り道、タケフ・ナイフ・ビリッジに立ち寄りました。


蕎麦打ち名人の実演。


雪のある庭を眺める。


とある残雪の春日和。 

春の川

2015年02月08日 | 空木宝剣
せせらぎや いろいろあって 春日永

映画、三船敏郎の「日本で一番長い日」のような一日もあれば、泡沫のように消える日もある。
浮く日、沈む日、重い日、軽い日。
木が年輪を刻むように、竹は節で季節を記す。
人の一生にも年輪や節目はあるのか?
今月65歳。