今夕、速報ニュースとして。
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は30日、約250年続いたキリスト教禁制と独自の信仰の歴史を示す「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」(長崎県、熊本県)を世界文化遺産に登録すると決定した。
長崎、熊本へ・・・行ってみたいね。
ところで、その世界遺産登録そのものに背を向けた街があります。
市民生活優先か? 世界遺産優先か?
住民投票を行い、市民生活を優先させて、トンネルではなくて、橋を建設させたのです。
そして、世界遺産登録の取り消しとなりました。
かつて「百塔の都」とうたわれ、ドイツの不死鳥の街とも呼ばれるドレスデン。
第二次世界大戦中、1945年2月、米英連合軍によるドレスデンへの最大の空襲爆撃。
ドレスデンの栄華を伝えていた建物達は一晩で瓦礫の山になってしまったそうです。
連合軍は、さらなる勝利のために空襲爆撃を続けます。
最初の空爆後、多数の医療従事者・消防関係者の消火・救命活動が最も盛んになる頃合いを狙っての空爆です。
これによって、ドレスデンは収拾がつかなくなり、ドイツ最大の人的被害をもたらしたとのこと。
そして、敗戦後、住民の不屈の努力で不死鳥のようによみがえった街ドレスデン。
世界遺産であることよりも市民生活の方が大事であるという・・・古都ドレスデンからのメッセージなのかもしれません。
さて、日本にも不死鳥と呼ばれる街があることをご存知ですか?
「幸福度日本一と囁かれる福井県」の県庁所在地、福井市です。
街中を歩くと、フェニックス(不死鳥)という名称があちらこちらで見る事が出来ます。
1945年(昭和20年)7月19日深夜、アメリカからの空襲爆撃を受け、福井市街地の損壊率は、84.8%。
地方都市への爆撃としては、富山市、沼津市に次ぐ被災の大きさであり、福井市内は一面の焼け野原となりました。
敗戦の3年後、その復興も果たした福井を、昭和23年6月28日の夕刻にマグニチュード7.1の直下型の大地震が揺さぶります。
この福井大震災、阪神淡路大震災が起きるまでは、戦後日本最大の被災地として、死者3769名、全壊36184戸、焼失 3851戸。
再び、福井の街は、壊滅状態となりました。
さらに、翌月の7月下旬には、大雨によって九頭竜川の堤防が決壊、その支川が増水をして、福井市街地北部一帯が浸水。
踏んだり蹴ったりの繰り返す災害に遭った福井は、「禍井」とすら呼ばれるようになったとのこと。
当時の福井市長は、若き熊谷太三郎氏(元参議院議員、映画「黒部の太陽」黒部トンネル建設の熊谷組二代目社長)。
その市長を先頭に「禍を転じて福となす」を掛け声に、戦災や、震災、水害、雪害など多くの苦難を乗り越えて復興を果たした福井市。
そして、いつしか福井は、フェニックス(不死鳥)の街と呼ばれるようになったという歴史の背景があります。
余談ですが、福井に暮らし始めた頃、熊谷氏がオーナーの地元新聞社に短期間お世話になり、生前の熊谷先生に直接挨拶する機会を得ました。
当時の福井県の政治経済の大御所、天皇様のような大きな存在でした。
はて、今年も半分過ぎて、明日からは、七月です。
今・・・楽しみは、富士山へ大砂走りに行くこと。
一緒に行く若いアラフォーの友人の父親は、ちょうど70年昔の福井大震災の当日に生まれたとのこと。
数日後のワールドカップ・・・対ベルギー戦。
先日のポーランド戦でのボール回しの賛否両論が続きますが、それよりも、あの試合内容は、決して褒めたものではありません。
前試合の先発を6人変えた選手起用にも疑問が残りました。
決勝点の1失点を許したのは、山口蛍選手のファウルからの相手のセットプレーでした。
広島県出身の槙野選手もイエローカードを貰ったこと。
個人的な想いとして、柴崎岳という選手は、凄いなぁ!
・・・冷静で感心する、いいね。
余り、触れたくないというのか、よく分からないのが・・・ゴールキーパーGKの川島選手の起用と状態。
そして、控えのGKの東口選手を起用して欲しいものです。
このたびの北大阪地震の被災地である高槻市出身の東口選手・・・被災地応援のためにも踏ん張るでしょう。
何よりも、彼は、福井工業大学サッカー部出身であること。
決勝トーナメント進出で、ボーナスも増額、踏ん張って欲しいものです。
さて、海外のメディアが、日本代表チームに批判を浴びせているのは、ポーランド戦の終盤のボール回しではありません。
勝利を目指さずに決勝トーナメントに進もうとしたことがフェアプレーではないからです。
FIFA(国際サッカー連盟)には、「行動規範」というと基本的な倫理とモラルを示している項目があります。
その最初の項目1には、いかなる重圧や影響のもとでも、そのために戦うと宣言しています。
「勝つためにプレーする 勝利はあらゆる試合のプレーする目的です。負けを目指してはいけません。もしも勝つためにプレーしないのならば、あなたは相手をだまし、見ている人を欺き、そして自分自身にうそをついています。強い相手にあきらめず、弱い相手に手加減してはなりません。全力を出さないことは、相手への侮辱です。試合終了の笛が鳴るまで、勝つためにプレーしなさい」
う~~ん。
個人的には、「勝つためにプレーしなさい」は、ちょっと嫌です。
人と比べ続けて、常に、相手に勝っても、負けても、ツライはずです。
半端ない微笑み、歓喜は、元気の特効薬です。
あなたと会うと元気になる「不死鳥の街」から。
世界を驚かせよう♬