今朝のNHK朝ドラマ「半分、青い!」番組の中で、恋人の実家を訪ねて、家族の前で「お嫁にください」と言い終えた場面で、緊張したのでしょう。
急に不謹慎にも笑い出す内容シーン・・・家族の面々は、苦々しい渋い表情。
そこで、その場の空気を変えたのは、祖父が一緒に大笑い・・・つられて皆が、大笑い。
あの場で、誰かが「不謹慎な奴」とでも言って怒ったならば、悲しいエンドになったのでしょう。
とある先生の昔の思い出話が蘇りました。
先生が、学生たちを連れて一緒に富士山登山(御殿場ルート)を登った時のこと。
六合目近くで、五合目で用意すべき「水」を用意したのにも関わらず、「貴重な水」を置き忘れて登ったことが発覚。
その時、一人の学生が「私が取りに戻ります」と申し出て、結束を強めたとか。
そのあとに続いて、次々に「俺も行く」と同意者が出たという思い出話を語ってくれました。
今の時代、「ミスした担当者は誰だったんだ!」とか・・・スグに責めを負わせるような風潮があります。
これでは・・・結束も結末も・・・楽しいはずがありません。
週末、富士山で過ごしました。
今回は、多くの身体障碍者の方に助けて頂きました。
アラフォーの友人が初めての富士山山頂を目指すというので、山麓でフォーローをしていました。
先日、NHKラジオの朝番組「すっぴん!」を聴いていると、藤井アナと福島県いわき市の男性の会話の中で「92歳の母が、毎年3泊4日の日程で、富士山に登るので同伴しています」という内容が記憶に残っていました。
富士山には、元気な方が集まるようです。
西日本の豪雨の災害に遭った土地、広島や倉敷からも来られていました。
・・・被災地のボランティア活動は?
そんな問題の選択、話題を挙げながら、霧の濃い富士山を目指しました。
・・・余談です。
その時、富士宮ルート六合目へトレッキングに行く途中、下山中の親子と話す機会がありました。
その方が、偶然にも、NHKの朝ラジオ番組「すっぴん!」で話題になっていた福島県いわき市の92歳トメさん親子だと判明。
ちょっと不思議な奇跡。
富士宮六合目、宝永山第二火口縁で、プリンスルートに進むアラフォーの友人と分かれ、第一火口縁へ。
・・・3メートル先も見えませんでした。
ずっと下りていくと、霧の中から、両腕が少し短くアンバランスな体形の方が現れて、「水の塚方面まで下りるのですか?」と訊かれたので「五合目に向かう林歩道に進みます」と答えると、「戻らなけばいけない」というアドバイスを頂戴。
彼と出会わないと、間違いなく富士山林の迷路の中に迷い込んでいました!
「富士山山麓をトレッキングするのが大好きだ」と言っていました。
感謝。
狭い林道をどんどんと進んでいると、向こうから70歳前後の方が、自転車を担いで進んで来るのです。
・・・林道、砂利道を駆けるのだそうです!
「写真撮っていいですか?」と訊くと、自転車を掲げて「Vサイン!」・・・凄いなぁ。
下山後、御殿場ルートへ移動。
この御殿場ルートは、上級、中級クラスの登山経験者用と言われています。
夕暮れ時は、リラックスタイム。
確かに、富士宮ルート、吉田ルートから登る大勢の観光客登山者とは、別人種のような気がしました。
御殿場ルート5合目は実質2合目・・・ここから、深夜0時、満天の星の下を延々と歩き始めます。
予定は、御殿場ルート七合目の山小屋まで。
頂上から下山してくる友人と合流後、「大砂走り」を一緒に下山という予定でした。
さて、ちょっと予定を早め、御殿場ルートを深夜23時に出発。
真夜中の御殿場ルートは、前を行く登山者との距離が開くたびに、視界から消えていくのです。
そして、ルートの道が分からなくなるので、ひたすら暗闇の砂地に残る足跡を探しながら上に進みます。
ここでも、後押し助けてくださったのは、子供4人、大人1人の聾唖者の5人団体・・・彼らが先導してくれるペースで黙々と、そのあとに続きました。
かなりの時間短縮になりました!
感謝。
そして、夜明け前には、彼らも、僕の視界から消えていました。
でも、彼らは家族だったのか? 施設関係者なのか?
彼ら、彼女たちのハードな御殿場ルート・・・あの徹夜登山の目的は、何だったのかな?
夜明けには、予定よりもはやく、新六合目を過ぎて、六合目付近まで到着。
前日の霧の中の真っ白い世界と違って、一転、快晴でした。
眼下には、宝永山の稜線もしっかりと見えます。
六合目にはやく到着したので、七合目に行くのを中止。
そのまま、プリンスルートを横切り、宝永山の大火口まで下りながら進みました。
宝永山山頂から見る富士山山頂です。
その時、日が昇る真っ最中でした。
その頃、友人は、頂上のお鉢巡りをスタートするとのこと。
御来光を拝んだ吉田口の頂上は、大勢の登山者で祭りのように賑やかだとのこと。
ぼくは、単独で大砂走りを下山へ。
その期待していた「大砂走り」は・・・延々と続く。
とても、とても、ツライ・・・水分補給も無く、熱中症になりました!
さらに続いて、下界に見える双子山の麓まで続くのです。
靴に砂がザラザラと入り、日陰もなく、延々と続く「下り」が、こんなにもツライとは、「上り」の時は考えてもいませんでした。
ゴールの大石茶屋に着いた途端、吐いてしまいました。
アラフォーの友人も到着。
無事にゴール出来ました!
お互いの富士山での体験を言い合い、反省しつつも、無事に帰福。
彼には、百人興しの福祉、都市農民の先駆者になって欲しい。
ぼくは、次の目的を探さないと・・・何だろう?