百島百話 メルヘンと禅 百会倶楽部 百々物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

比叡山麓

2013年06月30日 | 百伝。
今から、新幹線に乗るところ。

今回、この山を写真に撮りました。



この京都の山、百島の山に似ているでしょう。

さて、新幹線に乗って帰ります。



今、新幹線の車中から。

ジェンダーな問題

2013年06月30日 | 百伝。
そして、エミールは大人になりました。

幼稚園は、教育。

保育所は、福祉。

大人になったエミールは、ソフィと結婚します。

ジェンダーな問題は、まだまだ続きます。

今日は、いい講義でした。

さぁ、福井へ飛んで帰ります。

黙祷

2013年06月28日 | 千伝。
今日の午後0時、福井市街地で一斉にサイレンが鳴り響きました。

・・黙祷。

今から65年前(昭和23年)の今日・・福井地方は、大きな地震に襲われました。

犠牲者3800人余り、倒壊家屋3万5千戸を超えた大震災でした。

その3年前、昭和20年、福井は、米軍の空襲により市街地の95%が焦土と化しました。

やっと、戦災から復興しかけた矢先、今度は、震災に遭ったのです。

福井人の足跡を調べると・・粘り強く、凄いものです。

ほとんどの日本人が知らない・・日本の土台となる縁の下の力持ちのような印象があります。

兎も角、それは別の機会に譲るとして・・

~今日の地元福井新聞「若水越山」のコラムから~

▼二十九日早暁(そうぎょう)、通信・交通の途絶した震災地一番乗りを行った記者が、数分ごとに襲ってくる余震におびやかされつつ、子をさがし親を求める阿鼻(あび)叫喚の巷(ちまた)に三十日朝を迎えた…。
▼1948(昭和23)年6月、大阪の夕刊紙に掲載された福井地震の記事である。クレジットは【三十日朝福井にて 佐野・福田特派員発】と書かれている。
▼2人の記者のうち、福田という人こそ後に作家となった司馬遼太郎である。産経新聞京都支局の記者だった司馬は、地震が起きた28日夜のうちに急ぎ福井へと向かった。
▼「新聞記者 司馬遼太郎」(産経新聞社、文春文庫)によれば、司馬は映画館崩壊などの様子を伝え、戦後の復興建築の大半が手抜き工事であることをいち早く指摘したという。
▼20代半ばの司馬が惨状を目にした福井地震からきょうで65年になる。マグニチュード7・1の直下型地震で、死者行方不明者3800人余り、倒壊家屋3万5千戸を超えた。
▼地震国日本で長く戦後最大と位置づけられたが、最近では1995年の阪神大震災、2011年の東日本大震災と福井をしのぐ大地震が続発している。
▼さらには最大34万人以上の犠牲者が予想される南海トラフ巨大地震も想定されている。われわれは福井震災から阪神、東日本大震災と悲惨な歴史を記憶にとどめている。日々の備えをいま一度確認したい日である。

合掌。

ムムム都会

2013年06月28日 | 千伝。
ちょっと気になったコラムな言葉。

~今日の日本経済新聞「春秋コラム」から~
好きな食べ物は何? 都会の子供たちにそう聞くと、ハンバーグやカレーライスなど料理の名前が返ってくる。ところが身近に生鮮品が採れる地方は違う。北海道の小学校で尋ねるとトウモロコシ、ジャガイモ、アスパラガスと、料理ではなく野菜の名が次々とあがる。
▼調理して味つけする前の、おいしい野菜の味を知っているからだろう。先入観がない子供の舌は正直である。畑でもぎ取ったナスやカボチャをそのまま食べる機会は、都会人にはめったにない。夏の太陽を浴びて自然に育った作物はいまが収穫の本番。料理せず生で食べたくなるような甘い夏野菜は、どこで出会えるのか。
▼香川県に「ムムム農場」という一風変わった農園がある。有機栽培のさらに上をゆき、化学肥料、農薬、畜産廃棄物を使わない。3つの無だからこんな名がついた。化学物質が染み込んでいない耕作放棄地を借り、刈り取った雑草から堆肥をつくる。手間がかかるので値段は2倍近いが、その豊かな野菜の味に誰もが驚く。
▼経営者は土建会社の社長と日銀の元高松支店長の異色コンビである。農家ではない新規参入だから、放棄地や雑草を宝の山に変える大胆な農法が生まれたのだろう。都市部を中心にどんどん売れるというから、安心で高品質な農産物に需要があるのは間違いない。貿易自由化の嵐の中で、たくましく実る日本の農業もある。


地方に暮らす人ならば、ちょっと思うこと、ちょっと感じることが理解できるかもしれません。

ナマズのような感覚なのかもしれませんが、「東京方面に、気持ちと足が向かない」のです。

何だか知らないけど、大地震と出くわすような気分。

何だか知らないけど、地下鉄、地下街に潜るとモグラになったような気分。

富士山よ、爆発しないでおくれ・・と祈るような気分。

東京(関東)方面の都会に暮らす身内・友人の皆々衆へ。

いざという時、土が無い、水が無い、電気も無くなるぞ。

田舎が、いいぞ。

地方回帰だよ。

天の羽衣メッセージ

2013年06月23日 | 百伝。
三保松原を含めた富士山が、世界文化遺産に決定となりました。祝!

以前、三保の松原で撮った天の羽衣の写真を探そうとしましたが、どうも前のパソコンに放置したままになっているようです。

その写真を探していると、よっちゃんの版画を撮った写真が出てきました。

よっちゃんが逝って、三年になります。

エンジニア、高校教師を経て、版画家になった・・よっちゃん。

・・訊いてみたいことが多くありました。



同じ路地に生まれ育った・・



ほんとうに優しい人でした。



「百島は、世界一よい場所だよ」



その思いを強くする・・百島の誇りです。



(よっちゃん・・渡辺良文氏 作)

百島の良心のような人でした。

合掌。

ニートやら引きこもり曰く

2013年06月22日 | 千伝。
2013年版「子ども・若者白書」。

15~34歳の若者を対象にした昨年の雇用状況を調べたところ、職に就かず、学校にも行っていない「ニート」の数が、63万人に達したとのこと。

加えて、学校や会社に通わず、社会参加や他人との交流がない状態が半年以上続く「引きこもり」の数が、全国で100万人とも推定されているとのこと。

さらに、少子高齢化社会の極みを走る日本の生活受給保護者は、210万人を超えたようです。

近年の日本・・若者のニートやら引きこもり、高齢者の生活困難が、社会問題として大きくクローズアップされています。

日本の未来・・大丈夫かな?

高齢者の介護難民・終活問題は、日本国内の問題ですが、若者の将来の問題は、世界の問題です。

非正規の社員職員の生活は、苦しいとか・・。

正規の社員職員の仕事は、過労気味のオーバーワークだとか・・。

今の仕事が好きならば、いくら働いても、労働時間を大幅に超過しても、気にならず楽しいはずなのですが、今は、そんな気持ちの余裕が無い時代なのかもしれません。

与えられた仕事なのか?

探し出した仕事なのか?

皆がみんな、スポーツ選手にもなったり、芸能人になったりすれば・・そりゃ大変なことになります。

誰だって、自分が希望する仕事に就けるならば、この世の社会、経済、政治は、崩壊します。

学者も芸術家も運転手も料理人も必要なのです。

犯罪者がいるから、警察や法律も必要なのです。

病人がいるから、病院も医師も必要なのです。

小学校の時の社会科で習ったはずです。

世の中には、いろんな仕事があって、いろんな人が支えあって、この社会が成り立っているのです・・と。

まさしく、正しいです。

クラスの1番もビリも、クラスという小さな社会を支えあっているのです。

正しいのですが、子供心に横着や怠け者という言葉だけで片付けられない「不安」が生まれました。

では、何故? 

子供たちを、競い争わせるのか?・・という「疑問」です。

昨日、「いじめ防止法」成立。

未来社会への幸せ探しのために・・

ニートも引きこもりも必要なのかもしれません。

彼らは、何かを暗示もしくは警鐘を鳴らしているのかもしれません。

夏至の日

2013年06月21日 | 千伝。
「めざせ月収40万円!」

田舎者と無茶苦茶にバカにされても、何の対応も出来ない過疎地の地域生活者では、いつまでも存在感も無く、魅力もありません。

いじめられているような地域環境での生活が、楽しいわけがありません。

生活も人生も、表現しないと!

集落挙げて、農家民宿として、各軒が「月収40万円を目指す」・・と堂々と公言する過疎地が現れました。



石川県能登半島にある能登町・・そこにある村興しの拠点となる「春蘭の里 実行委員会」です。

一人一泊一万円、5人来て=5万円。

月に8回来れば、40万円になる計算です。

しかし、一年を通して、毎月の売上げ40万円は難しいでしょう。

そこで、関西の中学校の修学旅行の生徒を呼び込むになりました。

集落挙げての歓迎です。

田植えをして、秋に収穫したコメを学校に送るとか・・いいアイデアです。

田舎や過疎地に「お金」が落ちるのは、いいことです。

これからの地方、過疎地は、堂々と数字を提示して、具体的な売上目標を掲示したほうが、よいのかもしれません。

過疎に生きる・・とても、大きな存在感のある生活者に映るのです。

この能登町の活動に共感してか、台湾からの移住者も暮らしています。

古民家を200万円で買って、農家民宿を営んでいるのです。

都会で仕事の糧を得て暮らす生活者も、何かを学ぶヒントになるかもしれません。

さて、今日は、夏至の日。

福井地方、あいにくの雨模様でした。

あの驚安の殿堂ドン・キホーテが、今日オープンしました。

福井県初登場です。



若者の雇用確保が大事かな・・と考える夏至の日でした。

インカのめざめ

2013年06月20日 | 百伝。
富士山に登ると、山小屋でのペットボトルの飲み物の値段が、非常に高くなります。

それでも、登山の荷物になる負担を考えると、有り難いものです。

ちょっと読んだコラムで「あるレストランに行って、水代が800円だった」という話題が上がっていました。

そのレストランのオーナーは、川越シェフ・・?

どこかで聞いた名前?・・と考えていると、テレビの「おじゃマップ」で百島へ来たタレントシェフだと思い出しました。

だから、彼をかばうわけでもないですが、いわゆる高級というレストランでは、水代1000円ぐらいは当然請求されます。

高級店で、水道水を出されて、1000円を請求されても、商売です。

ミネラルもしくは特別水の価格、水道水の価格を表示していれば、より善い意味でのサービスになるかと考えます。

でも、川越シェフの一言が、油に火を注ぐ結果になったようです。

「人を年収で判断してはいけないと思いますが、年収300万円、400万円の人が高級店に行って批判を書き込むこともあると思うんです」と・・発言したようです。

そのコラムニストも書いていましたが、年収200万円、年収300万円の多くの方が、川越シェフに会いたくてレストランに訪れているのです。

その庶民感覚を忘れては、商売は旨くいきません。

百島の実家に帰ると、井戸水を、ひとくち飲みます。

昔のように大呑みはしませんが、不思議と・・口内炎などが、すぐに治ります。

その水の値段は、プライスレスです。

昨日、あるジャガイモを使って、ポテトサラダを作って食べてみました。

お酒よりも、きっと水の方が似合う「インカのめざめ」でした。

草木国土悉皆成仏

2013年06月19日 | 百伝。
西洋料理の鉄人シェフの坂井宏行さん、東京芸術大学学長の宮田亮平さん・・まさに仕事の流儀におけるプロフェッショナルです。

「ようこそ、百島へ。・・」

ご両人様とは、直接お会いしたことも、お話しをしたこともないので、この場を借りて、お礼を申し上げます。

百島で寝泊りをして、百島の朝を迎えての心地良い時間、その至福感を発信してくださった想い・・有り難いものです。

・・感謝です。

さて、昨夜のNHKのテレビ「プロフェッショナル~仕事の流儀~」。

・・ヨカッタです!!

東京のドヤ街「山谷」に暮らす患者への往診を何よりも大切にしている本田医師の物語でした。

その患者の「生き方」と「死に方」に出来る限り寄り添う医師というよりも、人間の暖かさを感じました。

「草木国土悉皆成仏」・・という日本の仏教思想の言葉を大切にされていました。

「国土の一木一草まで成仏できる」という考え方です。

本田さんは、草木国土悉皆成仏という言葉について、「医療とか福祉ケアに携わる者にとって、切実な言葉というか、すごくビビっと来る言葉」だと・・表現されていました。

「山川草木悉皆成仏」という言葉も浮かんできました。

日本の神と仏教の仏が、融合したかのような「もったいない世界」です。

モノやカネばかりを信じて、根無し草のような社会であってはなりません。

そんな心を救う思想・・プロフェッショナルな言葉のように思えました。

百島のはちみつ

2013年06月18日 | 百伝。
先日、ヤマモモをいただきました。

昨日、おかひじき(陸鹿尾菜)をいただきました。

なぜか、イスタンブールで食したシシカバブ料理を思い出しました。

トルコ国内の暴動記事を読んでいると、暴動やら内戦・・逃げ出したくなるような国の生活は、大変だと思います。

ミツバチも、そうなのかな・・?

今日は、こんなコラム記事を見つけました。

今日の中日新聞コラムから:
~農薬や殺虫剤などの化学薬品の乱用は、どれだけ恐ろしい影響を自然界に与えているのか。世界で初めて告発した米国の生物学者レイチェル・カーソンは、花粉交配が途切れる「実りなき秋」にも警鐘を鳴らしていた▼「人工栽培一点ばりで化学薬品をまき、垣根や草をとりはらってしまえば、授粉昆虫はもはや逃げかくれるところもなく、生命と生命を結びつけている糸がたち切られてしまうだろう」(『沈黙の春』)▼農産物の花粉交配を担うミツバチは、一九九〇年代から大量死したり、群れごと姿を消したりするようになった。二〇〇七年春までに北半球では四分の一のミツバチが失踪した。「蜂群崩壊症候群(CCD)」である▼農薬、ウイルス、ダニ…。複数の原因が挙がる中、注目すべき実験結果がまとまった。金沢大学の山田敏郎教授らのチームによると、ネオニコチノイド(ネオニコ)系の農薬をミツバチに摂取させると、比較的低濃度でも巣箱からいなくなり、群れが消えるCCDに似た現象が起こるという▼農薬メーカーは「科学的根拠が明らかでない」と否定的のようだ。国内の動きは鈍いが、欧州連合ではすでにネオニコ系農薬の一部使用の禁止を決めている▼ミツバチは工業化された農業に組み込まれ、授粉のために酷使されてきた。身をもって伝えようとしているメッセージに耳を澄ませたい。~

ミツバチが、集団で消えたというニュースをよく耳にしますが、百島に生息するミツバチは、大丈夫のようです。

しまはち養蜂場という法人?個人?が、百島で採蜜した「百島のはちみつ」を販売しているみたいです。


(写真提供:百島ネットワーク)

ラべルパッケージのデザイン作成は、Boojil(ブージル)さんだとか・・いいね!。

ご購入を希望される方は、shimahachi2013@gmail.comまでメールを。

ちょっと、宣伝広告したくなりました。

目を閉じて耳を澄ませば

2013年06月13日 | 百伝。
若い頃、恋に夢中になる思春期の時、恋は盲目になるとか・・。

でも、こんなことを想った人が多いのではないのかと思います。

「もし、自分の目が見えなかったならば、美人と醜人、善人と悪人を、どういうふうに見分けするのだろうか?」と。

昨日、とても仲良くしていただいているリハビリ・ルームで働く全盲の方に、そのものズバリ「心の中で、美しい人と醜くい人、善い人と悪い人を、どういうふうに判断して、今まで生きてきたのか?」と訊いてみました。

聞きたいですか・・?

基本的なことは「挨拶の有無」です。

次に、声の張りで、相手の気持ちを捉えるようです。

どうも、心弾む声、心弾ませる気持ちが、大事なのは間違いないようです。

「目を閉じて、耳を澄ませば・・」・・次にくる言葉は、何だったかな?

何か・・聞こえてきましたか?